色あわせ、糸あそび。

Sashiko brings a smile.

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

刺し子して作る丸くて小さくて可愛いもの

 

丸いピンクッション、丸いコースター、丸いニードルレスト・・・
小さくて丸い布小物って、どうしてこんなに可愛いのでしょう♡見ているだけで、笑顔になってしまう。笑

出番を待つ何色かのカラーリネンがあるので、小さな可愛い丸いものをまたいくつか作ろう、と思いたちました。どんな文様の刺し子をするか、迷う時間もまた楽しいものです(*^^*)

制作を終えて、丸い形に刺し子をしていくときっていくつかポイントがあるなあと、改めて思いました。なので、今回はそれをここに記録しておこうと思います。

 

 

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー1

丸い小物づくり

 

■厚み、ふくらみ、刺し縮みを考慮して

今回は、くるみボタンキットを使ってバッグハンガーを作りました。クリームミント色のリネンにオフホワイトの糸で、丸い形になるように刺し子をしていきます。

くるみボタンキットは、バッグハンガーの金具にぴったりサイズの、直径38mmのもの(ダイソーさん)を使用しました。脚の付いている裏側パーツは使いません。

10cm四方ほどのリネンを用意し、中央に6cm四方分の方眼線を、水で消えるペンで引きます。その後、直径4cmの円を書くのですが、これはくるみボタンの形にしたとき、真上から見える範囲、という印です。

 

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー2

方眼線を引き、直径4cmの円を書き加える

 

何年か前にバッグハンガーを試作したとき、最初、私はこの4cmの中だけ刺し子をすればいいと思ったのでした。しかし、くるみボタンキットの表側パーツにはふくらみがあり、また側部の立ち上がりも5ミリほどあります。その上、刺し子をすると刺し縮みすることも考えられるのです。

また、ニードルレストを作るときとは違い、バッグハンガーにはふんわり感を出すために、キルト綿をリネンの下に入れることにしています。なので、その分の厚みも考慮しなくてはなりません。

かなり、広い範囲まで刺し子をした方がいい、ということが、試作を通してわかりました。では、どのくらいまで?ふたつ目の試作のときに、くるみボタンキットに同梱されていた型紙の大きさがちょうど良い、という結論を出したのでした。

先程の直径4cmの円の外側に、この青い型紙を使って直径6.4cmの円を、刺し子する範囲の目安として書き加えます。

この型紙、本来はくるみボタンを作るときに布をカットするための大きさなのですが、刺し子して中に綿も入れるという今回は、カットするための線はもう一回り大きいものとなります。私は直径8cmの型紙を用意して、さらにリネンに印を付けました。

 

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー3

さらにふたつの円を書き加える

 

■丸い形に添って刺し子するときの注意点

ようやく刺し子タイムです(*^^*)
今回は、あじさい刺し。検索すると、あじさい刺しにもいろいろあるようですが、このシンプルな形のくぐり刺しこそが、もう私にとっての王道のあじさい刺しになっているので、本当は違うよ、と思われた方、すみません・・・

まずは、横方向を刺していきます。刺し始めは玉結び。刺し終わりは玉どめにします。段を変えるときは、裏に渡す糸を、少しゆるめにしておくと安心です。刺し縮み対策ですね。

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー4

まずは横方向から。右側は裏面

真ん中の円の範囲に横方向を全て刺せたら、次は縦方向です。

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー5

横方向を刺し終わってから縦方向を刺す

十字模様が並びました(*^^*)
次はいよいよくぐり刺し。私はこのくぐり刺しがとても好きなのですが、曲線の中でこれをするのは少々勝手が違います。刺し始めなどは特に、混乱しがちなのですよね。

端っこは、「くぐった体で」糸を布に刺すことも多いので、次にどこから針を出すか、ちょっと悩んだりするのです。できれば、方眼紙などを使って簡単な下書きをしておくと、迷わなくて良いかと思います。

くぐり刺しの最初のところ、文章で説明するのが難しいので写真を並べてみます。これで、なんとなく伝わるでしょうか💦
動画撮影を貼ったりできたらいいのですが、今の私にはまだできず、申し訳ないです。

 

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー6

くぐった体で針を出し、次の場所でくぐらせる

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー7

くぐらせてすぐ針を入れ、近くから針を出す

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー8

十字をくぐり、次は横糸だけをすくって折り返し、針をおさめる

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー9

次の場所から針を出し、十字をくぐらせ横糸をすくう、を繰り返す

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー10

往復して進める。縦方向が完了

 

縦方向のくぐり刺しができました。続いて横方向です。

 

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー11

縦方向が終わったら、同様に横方向もくぐり刺し

 

刺し子が終わりました。やっぱり、あじさい刺しって可愛いです♬

刺し子をした後は、一番外側の円のところで布をカットして、方眼線などの印を水で消します。霧吹きや水通しでも大丈夫だと思うのですが、私はペンのインク成分をしっかり取り去りたくて、お洒落着洗いの洗剤を薄めて軽く洗い、よくすすぐようにしています。

 

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー12

一番外側の円でカットし、水で印を消す

 

■ぐし縫いしてギャザーを寄せる

リネンがしっかり乾いたら、裏からアイロンをかけ、熱が冷めてから、布端にほつれ止め液を塗り、乾くのを待ちます。リネンは目が粗めなのでほつれやすいからですが、目の詰まった布なら塗らなくてもOKかと。

続いて、直径6.4cmの型紙を使って裏に再度印を付けます。刺し子する範囲として使い、その後消した円でしたが、次はギャザーを寄せるためのぐし縫いをする線として書きます。

この線は仕立て後には見えなくなるので、鉛筆などでも大丈夫なのですが、時間が経つと自然に消えるタイプの印付けペンがあったので、私はそれを使いました。

 

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー13

ほつれ止め液を塗り、型紙を使い裏に印をつける

 

ぐし縫いは、細かめの並縫い。後で絞っていくので、丈夫な糸が良いでしょう。私はミシン糸を2本どりにして縫いました。この中央に、キルト綿(今回は2枚重ねにしました)、そしてくるみボタンのアルミパーツを重ねて置き、絞っていきます。

 

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー14

印の上を丸くぐし縫い。綿とパーツを重ねる

 

ギャザーが均等になるよう気をつけながら、糸を引いていきます。その後、星形に糸を渡して玉どめです。表を見て、刺し子柄の位置も確認しながらの作業になるので、ちょっと気を使いますね。

 

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー15

ギャザーを寄せてから、星形に渡して玉どめ。

 

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー16

くるみボタン型に仕上がりました♡

 

■たくさん作りたくなる可愛らしさ

今回は、このくるみボタン型の刺し子を専用の金属パーツに接着してバッグハンガーに仕立てましたが、とにかくこの、ふくらみのある丸い小さな形が本当に可愛いので、いろいろなものに仕立ててみたくなりました。

もちろん、くるみボタンにしてもいいし、綿を挟まずに小さなマグネットをパーツの裏に貼って、ニードルレストにすることもできます。

✻ニードルレストを作ったときのお話はこちら↓

tsukikana2.hatenablog.com

 

今回はマットな風合いのOOE花糸で刺し子をしましたが、たとえばラメ糸を使って華やかなオーナメントにしても、すごく可愛いと思います!その場合は、ふたつを手芸用接着剤でくっつける感じですね。間に紐などを挟むのをお忘れなく。

裏側の処理さえ工夫すれば、ブローチピンを付けてブローチにもなるし、丸いマグネットに貼ってデコるのも楽しいですね。もう少し小さいサイズのくるみボタンキットを使って、ヘアゴムの飾りにするのも素敵。

他にも何かできそう。いろいろありそう。もっと楽しい工夫はないかなと、刺し子のくるみボタンを見ていると、ワクワクしてきます♬

そして、小さくてすぐ仕上がるためなのか、たくさん作りたくなるのも面白い。
冒頭に書いたように、カラーリネンがいくつか出番待ちをしていたので、私は今回、色違い柄違いで5つのバッグハンガーを作りました(*^^*)

バッグハンガーって、ひとつバッグに入れておくと便利ですよね。
カフェやレストランでバッグの置き場がなくて困ること、たまにありますから。私も何度か助かっています。そしてお気に入りの模様だと、目をやるたびにちょっと気分が上がります♡

 

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー17

刺し子のバッグハンガー

 

とにもかくにも、丸い小さいものは可愛いです。
それが、お気に入りの布、お気に入りの糸、お気に入りの刺し子なら、なおさら!

 

 

刺し子の画像_刺し子のバッグハンガー18

色違いでたくさん作りたくなってしまう




✻こちらのブログもよろしければご覧くださいね(*^^*)↓

tsukikana.hatenablog.com

✻インスタもやってます(のんびりと)↓
https://www.instagram.com/tsukikana001/

✻minneのつきかなのショップ↓

minne.com

 


十字花刺し―リネンのバネ口ミニポーチ

 

如月。立春。
まだまだ寒い日が続きますが、2月となれば気分はもう、春ですよね。明るい春色に心惹かれます。

最近の私は、柄にもなく、なぜか薄桃色が気になるのです。12月に可愛い色のリネンを入手してあったので、今回はその布に刺し子を施し、春色の小さなポーチを作ろうと思いました。

文様は迷いに迷った末、大好きな十字花刺しに決めましたよ(*^^*)

 

 

刺し子の画像_十字花刺し1

十字花刺し

 

■きっかけは、娘のリクエスト♬

「イヤホンの充電ケースを入れるバネ口のポーチがあるといいなあ、と思うの」
そんなことを次女が口にしたのは、昨年の春のこと。タブが付いてたらバッグのハンドルに掛けられるからバッグの中をゴソゴソ探さなくていいし、きっとすごく便利なんじゃないかな、とのこと。

面白がって、すぐに試作をしました。とはいえ、忙しかったので、刺し子の代わりに“なんちゃって刺しゅう”をして、雰囲気だけ。それでも、ミントグリーンの可愛いコができました♬

 

刺し子の画像_十字花刺し2

去年試作したバネ口ミニポーチ

 

そのまま次女に使ってもらって、何か月かして使用感を聞いたら、すごく良いとのこと。ああ、じゃあまた作ろうかな、と。私なりに「もっとこうしてみた方が良いかも」などと考えたこともあったので、そのうちまた改良を加えて作ろうと思ったのでした。

11月になってバネ口のメガネケースを作ったとき、さあ、ポーチも作ろう♡と気持ちが盛り上がったのですが、まあ、いろいろあって時間が取れず、今回ようやく制作に取り掛かることができました。(また試作もしたので時間がかかりましたけど💦)

改良した点は・・・
・ほんの少しだけ、大きくしたこと
・中にキルト芯を挟んでふんわりさせたこと(衝撃にも多少強くなるし)
・少しタックをとって、より立体感を持たせたこと
・バネ口金を通す口布を、同系色のリネンにしたこと
・タブを短めにして、Dカンを通したこと

そしてもちろん、今回はちゃんと刺し子をしたことです。笑

 

■大好きな文様、十字花刺しを施す

十字花刺しは、伝統的な文様の中でもとても人気がありますね。私も、初めて十字花刺しの花ふきんの写真を見たとき、心を鷲づかみにされました。なんとも魅力的な、可愛らしい形をしていますよね♡

十字花刺しアレンジも好きで、最初はそちらにしようかな、と思っていたのですが、やっぱりやめました。今回は十字花刺し、そのままでいこう!と。

まずは、いつもの方眼線です^^;;
水通しして地を整えながらアイロンをかけたリネンに、型紙を置いて、5mm方眼を引きます。

続いて横方向を刺していきます。

 

刺し子の画像_十字花刺し3

水で消えるペンで方眼線を引き、横方向を刺していく

 

段を変えるときに裏で渡る糸は、気持ちゆるめにしておくと安心です。また、出来上がり線よりも数ミリ外側まで、刺し子をしておきます。刺し縮み対策ですね。縦方向も同じように刺していきます。

 

刺し子の画像_十字花刺し4

段を変えるときに渡る糸はゆるめに。刺し子は少し大きな範囲で

 

次に、斜め方向です。あらかじめ図案を描いたデザイン画のようなものがあると、迷わずに刺していけますね。私は、これがないと不安です^^;;

 

刺し子の画像_十字花刺し5

斜め方向を刺していく。2方向刺せたのが右側

 

■2種類の接着芯を使うことに

両面刺し子のポーチにしたいので、同じものをもうひとつ。型紙を使って、縫い代1cmのところに線を引きます。

 

刺し子の画像_十字花刺し6

2枚分の刺し子をして、縫い代1cmに線を引く

 

裁断したら、いったん印を全部洗い流します。乾いたらアイロンをかけて、形を整えます。

 

刺し子の画像_十字花刺し7

2枚裁断し、水で印を消す

 

裏布(表と同じ大きさ)、口布、タブ用の布を裁断。また、表布の裏側に貼る接着芯も用意します。

実は、試作ではキルト芯(接着わた)だけにしたのですが、タックを入れるときに厚みが出過ぎることに悩みました。なので、今回は上部2cmのところにはキルト芯を入れないことに。ここには薄手の織物タイプの接着芯を貼ります。

 

刺し子の画像_十字花刺し8

他パーツの布も用意。右側は2種の接着芯

 

先程の表布。裏にして型紙を置き、刺し子の位置を確認しながら、改めて縫い線を書きます。そこに、まずは薄手の織物タイプの接着芯を貼ります。

 

刺し子の画像_十字花刺し9

表布の裏側に縫い線を書き、薄手の接着芯を貼る

 

次に、キルト芯を貼ります。上部は5mmほど重なるようにします。
ところで、何度も頼りにする型紙は、やっぱり厚紙で用意した方がいいですね!

 

刺し子の画像_十字花刺し10

キルト芯を貼る。右側は今回作った型紙

 

■バネ口ポーチに仕立てる

口布とタブも用意して、いよいよお仕立てです。
ここからはもう、長々とくどくなってしまいますし、これまで書いてきたこととほぼ同じ内容なので、写真のオンパレードにして、なるべく短くしますね。笑

バネ口メガネケースの記事などを参考にしていただいても良いかもしれません。

 

tsukikana2.hatenablog.com

tsukikana2.hatenablog.com

 

刺し子の画像_十字花刺し11

口布とタブの布を用意。アイロンで折り目を付ける

刺し子の画像_十字花刺し12

ミシンでステッチをかける

刺し子の画像_十字花刺し13

アイロンで折っておく。タブにはDカンを通し、仮止めしておく

刺し子の画像_十字花刺し14

表布にタックを入れる。仕付けをしておく

刺し子の画像_十字花刺し15

口布を表布に置き、仕付けをしてミシンで仮止めをする

刺し子の画像_十字花刺し16

タブを挟み、表布を中表で仕付けをしてミシンで縫う(口は縫わない)

刺し子の画像_十字花刺し17

縫い代を7ミリほどに落とし、カーブに切り込みを入れる。縫い線の2mm手前くらいまで

 

裏布も用意しますが、高さを3mmほど控えて縫い線を書きます。ポーチの中で、裏布がもたつくのを防ぐためです。また、返し口6~7cmくらいの印を付けておきます。ここは縫いません。

 

刺し子の画像_十字花刺し18

裏布もタックを入れて中表にし、返し口をあけて縫い、表布同様カーブに切り込みも入れる

刺し子の画像_十字花刺し19

縫い代をアイロンで割り、表に返した裏布を、表布の中に入れる

刺し子の画像_十字花刺し20

口部分を、仕付けをかけてミシンで縫う

刺し子の画像_十字花刺し21

全ての仕付け糸を取り除き、印を消しておく

刺し子の画像_十字花刺し22

裏布の返し口からひっくり返し、アイロンで形を整える

刺し子の画像_十字花刺し23

返し口を端ミシンで閉じ(コの字とじでもOK)、裏布を表布の中にしまう

刺し子の画像_十字花刺し24

全体をアイロンで整える。ハンドタオルを使うなど火傷に注意して

刺し子の画像_十字花刺し25

いよいよバネ口金を入れる。説明書の通りに



刺し子の画像_十字花刺し26

バネ口ミニポーチ、完成です♪

 

バネ口金は、以前は100均のものを使ったのですが、今回は手芸屋さんで購入しました。やっぱりちょっと、高級感がありますね。(当たり前か)

それから、今回の布はCHECK&STRIPEさんのカラーリネンをネットで購入したのですが、商品ページの下の方に、この布色におすすめのミシン糸、というのが紹介されていて、一緒に頼んでみました。

ストロベリークリームとグレイッシュピンクという、名前も素敵なこのリネンたち。ミシン糸は、ぱっと見た感じではそれほど同じ色でもないかな、と思ったのですが、いざミシンをかけてみてビックリ!本当に、ぴったりだったのです。

すごいなあすごいなあ。自分では手芸屋さんで選べなかったかもしれない。こういうところも、このお店の素敵なところだと思います。

 

刺し子の画像_十字花刺し27

CHECK&STRIPEのミシン糸

 

■麻布に花糸

実は今回、色違い、柄違いでもうひとつ、バネ口ミニポーチを作りました。こちらのリネンも、すみれグレーという可愛い名前の色。こちらには花格子を刺しました。

 

刺し子の画像_十字花刺し28

ふたつのバネ口ミニポーチ

 

ストロベリークリームもすみれグレーも、刺し子で使った糸は、OOE花糸。デンマークの草木染の木綿糸で、マットな風合いと微妙なニュアンスカラーが魅力の刺繍糸です。

十字花刺しにはオフホワイト(色番号2)を、花格子には薄グレー(色番号11)とラベンダー(色番号203)を使いました。麻布に花糸で一目刺しの刺し子を施すのは、私にとって今では大事なテーマのひとつとなっています。

繊細さと温かみ、優しさ、愛らしさを表現できる糸・・・
十字花刺しのような文様を刺すのにも、花糸はとても向いていると思うのです(*^^*)

 

 

刺し子の画像_十字花刺し29

花糸で刺した十字花刺し




✻こちらのブログもよろしければご覧くださいね(*^^*)↓

tsukikana.hatenablog.com

✻インスタもやってます(のんびりと)↓
https://www.instagram.com/tsukikana001/

✻minneのつきかなのショップ↓

minne.com

 


星重ねに小雪の花ふきん

 

年明け早々、夫婦で交代でインフルエンザに罹患してしまい、今週になってようやく日常に戻ることができました。気が付けば1月ももう後半!?
焦るような気持ちをなだめつつ、自分のペースを大切に、日々やるべきことを楽しんで頑張ろうと思っています(*^^*)

そして。
久しぶりに・・・本当に久しぶりに、花ふきんを刺しました。

ここ1年ほどは、訳あって刺しゅうに重点が移っていたのですが、Instagramで見つけた、ある刺し子のオリジナル図案が可愛くて、どうしても刺してみたくなったのです。

その名も「星重ねに小雪」。
もう、ネーミングからして可愛らしい♡

星も、そしてもちろん雪も、冬のクールな空をイメージしますので、これは冬のうちに刺しておきたい。そう思った私です。病み上がり、他のことを後回しにして(!)、物語を感じるような幾何学模様の世界で遊びました。

 

 

刺し子の画像_星重ねに小雪1

星重ねに小雪

 

■とにかく可愛いデザイン

刺し子の文様では、私はやっぱり「一目刺し」が今も好きです。米刺し、柿の花、十字花刺しなどなど、昔ながらの伝統文様にも相変わらず心惹かれます。こういう図案を考えて形にしてくれた先人に、尊敬の念を禁じ得ません。

それに加えて、近年、本当にすごいなあと驚きリスペクトしているのが、ご自分でオリジナルデザインの図案を考え、それを水で消えるインクで布に印刷し、販売をしてらっしゃる方々です。素人には思い付かないような、夢のある形の連なり。ワクワクするようなリズミカルなデザイン。楽しくて、いつまでも眺めていられます♡

今回お迎えした図案も、そんな中のひとつ。もう、一目惚れでした。入手方法はネットショップでの購入となります。

 

✻カユプテ刺し子

cajuputti345.stores.jp

 

パッケージには、印刷済みの晒布と、裏に使う無地の晒布の2枚が入っていました。それからA5サイズの用紙が1枚。図案の説明と刺し方の例が載っています。開始日、完成日、使用した糸について記録しておくコーナーも。

 

刺し子の画像_星重ねに小雪2

パッケージの中身

 

晒に印刷された下絵を見ているだけで、なんて可愛いんだろうとニコニコしてしまいました(*^^*)

■刺し子する準備

刺し子をするために、晒布2枚を仕付け糸でとめていきます。
今回は、布の「ミミ」はそのままに。切られた端だけを枠線から2cmのところで内側に折ることにします。まずは表布に折り目を付けて。アイロン定規を使ったのでとてもラクチンでした♬

 

刺し子の画像_星重ねに小雪3

アイロンで折り目を付け、布2枚を重ねて仕付けする

 

表布の折り目を仕付けでおさえ、それに合わせて裏布にも折り目を付けていきます。コロコロオープナーを使うと、布を伸ばさずにしっかり折れて便利です♬裏布の折り目も仕付けでおさえます。

 

刺し子の画像_星重ねに小雪4

裏布は表布に合わせて折り、同じように仕付けをかける

 

✻便利なコロコロオープナー↓


クロバー(Clover) パッチワーク道具 コロコロオープナー 57-655

 

■裏面が可愛すぎる

これで、刺し子する準備が整いました。早速、枠線から刺していきます。

星重ねに小雪は、刺し方の案内を見ると、3つのパーツに分解して順番に刺していく方法をお勧めされています。刺し方の一例であり、好きな方法でどうぞ、とのことでしたが、私は案内されている方法、順番に従いたいと思いました。

最初のパーツを、枠線と同じ色で刺すことにします。こちらは、ホビーラホビーレさんの刺し子糸、濃ブルー(113)。

 

刺し子の画像_星重ねに小雪5

枠線を刺し、同じ色で最初のパーツを刺していく

 

小さな三角がたくさん浮かび上がっていくのが、とても楽しかったです。6角形に並ぶ小さな×も愛くるしい。

 

刺し子の画像_星重ねに小雪6

最初のパーツの完成。右側は裏面

 

そしてそして、裏面の可愛いことといったら!
こんなに綺麗な六芒星がお行儀よく並ぶのですね。

一目刺しをしていると、よく「裏も可愛い」という言葉が飛び出しますが、このときばかりは思わず「裏の方が可愛いじゃん!」と小さく叫んでしまいましたよ。笑

 

刺し子の画像_星重ねに小雪7

可愛すぎる裏面

 

続いて、2番目のパーツを刺していきます。糸は、悩んだのですが段染め糸を使ってみました。「絲-ito-」さんの、ブルーグレーやクリーム色、淡い水色が星空を連想させる段染めの細糸(No.2904)(#20/4)です。

 

刺し子の画像_星重ねに小雪8

2番目のパーツも刺す。右側は裏面

 

段染め糸に淡い色合いの部分が多いので、少しわかりにくいのですが、裏面を見ると、先程の小さな六芒星を包むように、ちょっと大きめの六芒星が現れました。このまま「完成」にしちゃってもいいくらいの、素敵なバランスです!

なんだかもう、裏面を見るのが楽しみで刺し子を続けているような状態でした。笑

■最後の糸選びに悩む

そして、最後のパーツに入ります。このとき、糸をどれにするか、悩みに悩みました。

説明書では、1番目、2番目どちらと一緒でも可、とあります。ここは、最初のパーツで×が並んだ中の、6本の線。つまり「小雪」を表現する部分。淡い水色などが良さそうと思ったのですが、あいにく手元にそういう色の刺し子糸がありません。う~ん、どうするか。

きれいなアクアブルーの刺し子糸があったので、最初はそれにしようかな、と思ったのです。でも、刺し始めたらなんか違う。色味が明るすぎて、浮いてしまうのですよね。

それで、糸の太さは違うけれど、馴染む色合いのブルーで、艶感のある糸を持ってきました。これは、「さしこのさなのん」さんのキット「花籠目」に入っていた太糸(#20/6)の残りです。

 

刺し子の画像_星重ねに小雪9

明るいブルーには違和感。右側、さなのんさんの手染め糸に替えて

 

手染め糸ならではの、特別なニュアンス感、ほのかな色味の濃淡が、最初のパーツの×に色は近いものの微妙な陰影が付いて魅力的。少し太いことでもプックリと可愛らしさが加わりました。

 

刺し子の画像_星重ねに小雪10

手染め糸の陰影が美しいさなのんさんの糸

 

✻「花籠目」についてはこちらで書いています↓

tsukikana2.hatenablog.com

 

外枠の中部分が完成しました。今回も、糸処理は枠線の外側で、糸端同士を結んでいます。

 

刺し子の画像_星重ねに小雪11

全てのパーツを刺し終えたところ。枠線の外で糸処理

 

■枠飾りと仕上げ

枠線の外側にもう1周、枠を描くことにしました。この外側の枠線で縫い代部分をおさえ、コの字とじを省略することに。

まずは、枠線の外側1,5cmのところに、水で消えるペンで線を引いておきます。そうしておいてから、枠線に段染め糸を巻き付けて、枠飾りを。引っ張り過ぎないよう、注意しながら巻いていきます。

 

刺し子の画像_星重ねに小雪12

外側に線を引いてから、枠飾りを

 

続いて、外側の枠を刺していきます。2色の糸を、1目ずらして互い違いになるように刺すことにしました。こちらで使った糸は、先程のさなのんさんの太糸のブルーと、同じ「花籠目」で使った太糸のグリーンです。

 

刺し子の画像_星重ねに小雪13

グリーンで内側を刺し、ブルーで外側を1目ずらしで

 

この後、水に浸けて印刷線を落とし、軽く洗剤で手洗いしてから洗濯機で2分ほど脱水。半乾きになったところでアイロンをかけて、完成です。

 

刺し子の画像_星重ねに小雪14

星重ねに小雪、完成!

 

やっぱり、裏がとても可愛いのです♡
こでまりのお花が並んでいるようにも見えます。品のいい形ですよね。お花の中心になる部分は3方向の糸が小さく重なってつぶつぶ♬

 

刺し子の画像_星重ねに小雪15

裏も、表に引けをとらぬ可愛らしさ♡

刺し子の画像_星重ねに小雪16

特にこのつぶつぶ部分がたまりません笑

 

■大きな画面だからこそ

星重ねに小雪、楽しかったです。こちらの印刷済みふきんをお迎えする際、実はあとふたつ、別のデザインのものも注文したのでした。カユプテ刺し子さんの可愛らしい図案を、まだあと2回は楽しめるわけです(*^^*)

今、いろいろ立て込んでいるので、次はいつ花ふきんに取り掛かれるかわからないのがもどかしいのですが。。。

それでも、お楽しみがたくさん控えているというのは、幸せなことですよね。星重ねに小雪も、もう一度色を替えて刺してみたい気持ちも大きくて。うんと甘いピンク系なんかにしても、絶対に素敵だ思うのです!

久しぶりの花ふきんは、やっぱり面積が大きい分、それなりに時間がかかってしまうなあ、とは思いました。でも、広々とした景色ならではの魅力があります。大きな画面だからこそ映える連続模様の面白さというのも、絶対にありますよね。そんな満足感に再び浸れた、嬉しい時間でもありました。

カユプテ刺し子さんのデザイン、可愛いだけでなくとても刺しやすかったですし、本当に出会えて良かったです♡

 

 

刺し子の画像_星重ねに小雪17

刺している間中楽しかった星重ねに小雪



刺し子の画像_星重ねに小雪18

もうひとつおまけに!笑




✻こちらのブログもよろしければご覧くださいね(*^^*)↓

tsukikana.hatenablog.com

✻インスタもやってます(のんびりと)↓
https://www.instagram.com/tsukikana001/

✻minneのつきかなのショップ↓

minne.com

 


十字変形菱かけ―バネ口のメガネケース

 

深まる秋・・・と言いたいところですが、日中はまだ半袖でも過ごせるような、今年の11月です。皆さま、お元気でしょうか。朝晩の冷え込みは厳しくなりましたね。寒暖差に気をつけて、体調を崩さないようにしたいですね。

さて、更新が2か月半ぶりとなってしまいました。諸々あり、なかなか手が付けられなかった刺し子です。でも、何か小さいものでいいから刺し子をしたいなあと、ずっと思っていました。文様や糸色を愛でながら針を動かすあの時間が、とても恋しかったです。

そしてそしてようやく、本当に小さなものですが、ひとつ作品を完成させたので、ここに記録しようと思います。パックンと片手で簡単に開くバネ口を使った、刺し子のメガネケースです。

切り替えのところに、タブを挟み込む仕様にして、バッグチャームパーツや、カラビナ、リボンなどを通せるようにしてみました。バッグの中でどこかへ行っちゃいがちなメガネケースを、バッグのハンドルに引っ掛けて内側に吊るしておけるようにしたらどうだろう?と、ちょっと前から考えていたのです。

肝心の刺し子文様は、十字変形菱かけ。くぐり刺しで現れる六角形が、なんだかとても可愛いんですよね(*^^*)

 

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ1

十字変形菱かけ

 

■粗い麻布には難しい方眼線引き

まずは、布の裁断。
刺し子する布は、今回は生成りの麻布を選びました。落ち着いた色が良かったし、バッグの中で何かに擦れても心配のない、丈夫で汚れも目立ちにくい布だと思ったからです。ただ、ちょっと粗目なので下図は描きにくいです^^;;

メガネケースの仕上がりサイズは、縦18cm、横10cm。袋口にバネ口金を通す口布を高さ2cm分、別に付けるので、メインの外布はその分を引いて縦16cm、横10cmです。

また、今回は底を「わ」にして縦長の1枚にしましたから、縦32cm、横10cmが外布のサイズとなります。そこに縫い代を付けて裁断するのですが、刺し子で刺し縮みすることを考え、縫い代分は少し多めの1,5cmとしました。刺し子が終わったら、1cmに切り揃えます。

この外布の表面に、1cm方眼線を引きました。本当は5mm方眼にした方が良いのですけど、布が粗いしフワフワしていて線が引きにくく、つい面倒になってしまい・・・。自分用なので、手抜きします。笑
(色・厚さともに、トレースボード利用は無理な布でした)

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ2

布を裁断し、方眼線を引く

 

刺し子は、出来上がり線よりも少しはみ出すくらいに施しました(横幅)。刺し縮み対策です。

 

■可愛い文様、十字変形菱かけ

くぐり刺しって、なんだかとっても好きなんですよね。
最後に糸をくぐらせていくことで、文様の様子がガラリと変化するのが面白いです。

十字変形菱かけは、工程が少なく縦横に刺すだけと単純、くぐり方がシンプルということもあり、とても早く仕上がります。以前、ピンクッションをこの文様で作ったことがあるのですが、簡単な割に可愛くて、とても気に入りました。

 

十字変形菱かけ3

十字変形菱かけのピンクッション

 

今回、ベースとなる十字の部分は、DARUMA(横田)さんの刺し子糸〈細〉の白(201)を使用。滑りが良くて、とても刺しやすい糸です♪

刺し順としては、横方向を刺してから縦方向を刺して、まずは十字を作っていきます。横方向は1.5cm間隔なので、1cm方眼の線のないところも刺すことになります。もう、感覚頼みに・・・^^;

玉結びで始め、玉どめで終わりますが、これは列の端で行うようにします。また、次の列にいくときに裏に渡す糸は、心持ちゆるみを持たせると良いと思います。

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ4

横方向。右側は裏面

 

縦方向は、横方向に刺した糸と交差させて、十字が並ぶように刺していきます。この縦線と縦線の間に、実はもう1列縦線が入るのですが、今回は十字の糸と糸色を変えるので、その列は後程、刺すことにします。

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ5

縦を刺して十字に。右側は、後に刺す縦線の目印

 

この後、糸を変えます。「絲-ito-」さんの段染め糸(2822)で、#20/4の太さ。淡い黄緑や水色、グレー、レモン色、ミルクティー色・・・と、優しく上品なグラデーションです♡

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ6

段染め糸で縦方向。続けてくぐり刺しへ

 

布の特性なのでしょうが、刺しているうちに下図がどんどん消えていき、後半はもうほとんど、勘だけで刺していました。いや、1cm方眼にした時点で、すでに勘でやっていましたけど^^;

線はやはりガタガタですね。でも、くぐり刺しをして小さな六角形が並び始めると、何故だかそれでも可愛く見えてくるから不思議です。愛嬌がある、と言いますか。笑

くぐり刺しでは、針の針穴側からくぐらせていく方法がありますが、先の尖っていない針を使えばもう少しラクになります。私はクロスステッチ針を使いました。

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ7

縦線を結んでいくだけのシンプルなくぐり刺し

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ8

刺し子部分完成。右側は裏面

 

■キルト芯、裏布、口布、タブも用意して仕立てる

続いてお仕立てに入ります。写真連投でスピードアップします!

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ9

刺し子した面、出来上がりサイズに1cm足して線を引き、裁断

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ10

同サイズにカットした接着わた(キルト芯)をアイロンで接着

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ11

中袋となる裏布も同サイズで用意。口布は縫い代込みで6cm×12cm

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ12

口布の両横1cmずつ、三つ折りにして縫っておく

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ13

タブの布5cm×6cmを用意。長編を4つに折っておく

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ14

タブの両脇を縫い、半分に折る。口布も高さを半分に折る

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ15

タブを表布の上端中央に置き、端から5mmの所で縫っておく(仮止め)

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ16

口布を挟み、裏布も置き(中表に)、縫い線で縫う

 

キルト芯を付けた表布と裏布の間に、口布とタブも挟むので、かなりの厚みになります(特にタブの部分)。ミシンはゆっくりと。手縫いの場合は、タブのところは2重に縫った方が良さそうです。

タブを挟まない反対側も、同じように表布(刺し子した布)の上に口布を挟んで裏布を置き、縫い合わせます。

縫った後、このままでもいいのかもしれませんが、私は縫い代のもたつきがどうしても気になって、キルト芯を縫い目の際でカットしました。アイロン接着してますが、簡単にはがれました^^;

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ17

キルト芯だけ、縫い代を縫い目の際でカット

 

縫い合わせた布を広げ、表布同士、裏布同士を合わせるように置き換えて、ふたつの縫った線を揃えます。続いて脇を縫っていきますが、縫い代は開き、口布は裏布側に倒しておきます。

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ18

口布は裏布側に倒しておく

 

縫い代1cmとなるように縫い線を書きます。型紙を使うとラクですね。また、裏布の下方に、布をひっくり返すための返し口の印付けを。6cm~7cmくらいが良いと思います。

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ19

縫い線を書く。返し口の印も忘れずに

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ20

口布を縫いこまないように気をつけて縫い線を縫っていく(返し口部分をあけて)。縫い代を三角にカット

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ21

縫い代をすべてアイロンで割り、返し口からひっくり返し、目打ちなどを使って角を整える

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ22

返し口を閉じて(コの字とじでもOK)裏布を表布の中におさめる

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ23

仕上げアイロンをかけ、いよいよバネ口金を入れていく

 

バネ口金は、セリアさんで購入。10cmサイズ2個入りで110円でした。裏布も、去年セリアさんで買ったカットクロスです。身近にある100円ショップで材料が揃うのは、ありがたいことです(*^^*)

バネ口金は、片側だけ固定されています。釘を打つ側が上になるように、口布の中に金具をそれぞれ通していきます。

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ24

金具を口布に通し、くぎを差し込む

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ25

あて布をしてペンチなどでくぎを押し込む(金槌で叩いても)

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ26

完成です

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ27

裏にはタブも付いています♬

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ28

星形のカラビナを付けてみました☆

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ29

バッグチャームパーツでバッグの中に吊るしても

 

■お出掛けがちょっと楽しみに?

これ、大きさ的に、ペンケースにもなりそうですね♡

大きめのトートバッグなどでは、これまでよく中で迷子になっていたメガネケースでした。ハンドルに掛けて内側に吊り下げるようにすれば、必要なときにすぐ見つかりますね。タブにDカンを通しておいても便利かな。

わた入りのふわふわケース。それでもハードタイプよりはコンパクトになりますし、何より片手でパカッとワンアクションで開くのが嬉しい♡

そしてそしてやっぱり、愛嬌のあるこの十字変形菱かけが好きです。笑
麻布の自然な風合い。刺し子糸の優しい色味・・・目にするだけで、ホッとする感じ。お出掛けの楽しさが少しだけアップしそう、かな?(*^^*)

 

 

 

刺し子の画像_十字変形菱かけ30

ちょっと笑っているようにも見える可愛い十字変形菱かけ

 


✻こちらのブログもよろしければご覧くださいね(*^^*)↓

tsukikana.hatenablog.com

✻インスタもやってます(のんびりと)↓
https://www.instagram.com/tsukikana001/

✻minneのつきかなのショップ↓

minne.com

 


作品の額装、私の場合

 

刺し子というのは、花ふきんをはじめ、実用的な作品に仕上げることが多い技法だと思います。
ハンカチ、ポーチ、巾着、コースター・・・etc・・・
また、縫製済みのトートバッグなどに刺し子で彩りを加えたりするのも、とても素敵ですよね。

 

使いながら目にしていく中で、可愛らしさや美しさを楽しめる。それが、刺し子の大きな魅力でしょう。

 

でも、もしかしたら私のように、用途も考えず、まるで絵を描くように刺したい柄をとにかく刺してみたい、という方もいらっしゃるのでは?そんな作品がたまってしまっている、という方もきっと・・・

 

「刺した作品、どうしよう問題」は、刺しゅうでもよく言われています。私も、刺したい気持ちだけで刺した作品を、ただの布の状態で何枚もしまい込んでいるひとりです。笑

 

今回は、そんな中から刺し子作品のひとつを額装してみました。額装は何度かしていますが、私の気に入っているやり方をここに記録しておきたいと思います。

 

棚に立て掛けたり、壁に掛けたり。
額装しておけば、しまい込まずに眺めて楽しむことができますし、作品もその方がきっと嬉しいはず。ちょっと飽きたなあと思ったら、絵をはずすようにバックヤードに引き上げて、またの出番を待っていてもらう。布のままでしまっておくより、きっと扱いやすいと思うのです。

 

高価な額でなくてもOK。100円ショップのフォトフレームだっていいのです。いつか気に入った額を手に入れたら、そこに入れ替えてあげればいいのですし。ちょっとしたプレゼントにも喜ばれそう。とにかく、まずは気楽に額に入れてみましょう!

 

 

刺し子作品の額装の画像1

刺し子作品の額装

 

■キルト綿をはさんでふんわりと

今回、額装するのは、今年2月に作った「月あかりのまち」という作品です。

 

tsukikana2.hatenablog.com

 

刺し子した部分は13.2cm四方の正方形ですので、フレームも正方形のものをセリアで選びました。外寸法が20cm四方、窓寸法(見え幅)が17cm四方というサイズです。作品の周囲に、約2cmの余白ができる感じですね。
※フレーム付属のアクリル板や中台紙(マット)は、今回は使いませんでした。

 

刺し子作品の額装の画像2

内寸法17cmのフォトフレーム

 

まず、厚紙で台紙を作ります。これに、刺し子をした布をのせ、左右と天地を折り込んで仕上げていきます。

台紙を、私は工作用紙で作りましたが、お菓子の箱などの厚めのボール紙を利用してもいいと思います。

フォトフレームに付いていた中台紙、裏板ともに18cm四方でしたので、そのサイズで厚紙をカットすれば大丈夫。布が厚い場合は、0.1~0.2cm小さめにカットします。

 

刺し子作品の額装の画像3

中台紙と同じサイズの台紙を厚紙で作る

 

作品をふっくらふんわりと仕上げたいため、私は台紙にキルト綿を貼ります。あまりフワフワにしたくない場合は、白いフェルトを貼ってもいいですね。

台紙の方にのりを塗り、ひとまわり大きめに用意したキルト綿にのせ、余分をカット。スプレーのりがあれば手軽ですね♬

続いて、刺し子した布の準備。
台紙をくるむ形になるので、布は台紙より少し大きめに裁断しておきます。作品やフレームがこれくらいのサイズでしたら、各辺5cmほど折り込み分がほしいです。

 

刺し子作品の額装の画像4

厚紙にキルト綿を貼り、布でくるむ

 

絵柄の中心が台紙の中心にくるよう位置を合わせてから一度フレームに入れ、表から見て確認。微調整をしながらきちんと位置を定め、マスキングテープで仮どめし、フレームからはずします。

 

刺し子作品の額装の画像5

フレームに入れて位置を定めマステでとめる

 

■左右、天地の布を、裏で縫い寄せる

この後、手縫い糸で、左右の布を張るように、裏で縫い寄せていきます。
仮どめのマステをはがし、代わりに待ち針で上下の布をそれぞれとめます。

マステやメンディングテープで貼るだけでも、額装はできるのですけど・・・
いつか額を変えたくなったり、作品を別のものに仕立てることになるかもしれません。そのとき、額からはずした布にベタベタが残っていると残念です。そしてやっぱり、糸で張った方が細やかな調整ができ、仕上がりが綺麗だと思うのです。
なので、私はこちらの方法にしています(*^^*)

さて、縫い寄せです。まずは中央から上半分を。
糸はカード(糸巻き)につけたまま長く出しておき、折り返した布の幅、半分くらいのところで一針すくって始めます。

そのまま左右交互に布をすくっていき、上辺(台紙の)まで進めます。糸は随時、カードから出して長さを足していく感じです。このとき、渡っている糸を指でひきながら、針まで送っていくわけですね。

 

刺し子作品の額装の画像6

左右の布端を糸で寄せていく

 

台紙の上端まで進んだら、カードについている縫い始めの方の糸を切って、玉どめします。その後、渡っている糸をまた指で順に引いて、引き具合を全体で整えながら針の方へ送っていき、最後は一針返し縫い。玉どめしてカットします。

同じ作業を、中央から下半分にも行います。

 

刺し子作品の額装の画像7

縫い始めを玉どめしてから再度、糸の引き具合を調整

 

左右を縫い寄せたら、この時点でまたフレームに入れてみて、表から確認。天地の位置合わせを最終調整します。

そして、左右のときと同じように、天地の布も糸で寄せていきます。やはり、中央から半分ずつ、進めます。

 

刺し子作品の額装の画像8

位置合わせをし、天地も同じように糸を張っていく

 

左右、天地の布が、糸で寄せられました。これをフレームに入れて、裏板をはめ込めば完成です。

 

刺し子作品の額装の画像9

額装できました♪

 

フォトフレームの裏板は、スタンド付きでした。このスタンドを使って飾ってもいいですし、スタンドをたたんでミニイーゼルに立て掛けても可愛いと思います♬*゚

 

刺し子作品の額装の画像10

ミニイーゼルに立て掛けて飾っても♪

 

キルト綿をはさみ、裏で糸を張る方法は、少し面倒に感じるかもしれません。でも、仕上がりが断然、可愛く綺麗になるし、慣れればそんなに負担にもならないので、私はやっぱり、これからもこのやり方でいこうと思います(*^^*)

 

 

 

刺し子作品の額装の画像11

額装すると作品もご機嫌な表情に?

 


✻こちらのブログもよろしければご覧くださいね(*^^*)↓

tsukikana.hatenablog.com

✻インスタもやってます(のんびりと)↓
https://www.instagram.com/tsukikana001/

✻minneのつきかなのショップ↓

minne.com

 


柿の花var.―ラメ糸で彩るピンクッション

 

厳しい暑さが続いていますね。
お見舞い申し上げます。

梅雨も明けないうちから「早く秋が来ないかな・・・」とつぶやいていた私。その頃からすでに夏バテ気味でした。昔から夏が苦手で、朝から照りつける太陽には恐怖すら覚えます。でもまあ、なんとか乗り切るしかありませんね。

ギラギラなお日さまは嫌ですが、キラキラ涼し気なものは良いものです。清流の水しぶきとか、森の木漏れ日とか、美しい星空とか・・・サイダーの泡だって、キラキラ輝いて素敵ですよね。

夏の初めにやさしいきらめきのラメ糸を入手したので、今回はその糸を使って小さなものを作ってみようと思いました。

リネンにラメ糸で刺し子をしたピンクッション。文様は、柿の花var.(ヴァリエーション)です。

 

 

刺し子の画像_柿の花1

柿の花var.

 

■憧れのラメ糸で

ラメ糸は扱いが難しいと、実はこれまでちょっと敬遠していました。でもほら、綺麗だから憧れはあったわけです。笑

何年か前、雑誌「ステッチイデー」のサイトで、PCディスプレイの壁紙画像を無料配布してくれていたときがあり、私は一目惚れしたピンクッションの写真をダウンロードしました。それがとっても可愛くて、その後、全然壁紙を更新する気にならないどころか、「このピンクッションを作ってみたい」という思いがどんどん膨らんできてしまったのです。

このラメ糸はどこのだろう?
何本どりで刺繍しているのかな?
四隅の玉はどうやって作るの?

「ステッチイデー」vol.30に作り方が載っているらしいのですが、こちらのバックナンバーは既にどこも売り切れ。それで、もうほとんど諦めていたのです。でも、今年の5月にふとまた思い立ってメルカリで検索。あったのです!即、購入しました。

その糸はコスモのにしきいとで、「発泡水」というシリーズ名だったことがわかりました。ああ、ピッタリのネーミング✨
取り寄せました、全6色。各色に付けられた名前もまた、可愛いのです♡

艶々の柔らかな糸。色もきらめきもとってもやさしいことが嬉しかったです。しばらくはうっとり眺めていたのですが、6月になって、ステッチイデーを見ながらその念願のピンクッションをふたつ、作ってみました。

 

刺し子の画像_柿の花2

にしきいと「発砲水」。右は作ってみたピンクッション

 

幾何学模様の図案が可愛いですね。そして、巻き玉が効いています。デザインは星野加那美さん。

知りたかったことは大体わかりました。ただ、巻き玉に使う直径0.8cmのビーズというのがどういうものかよくわからなくて。セリアで見つけたウッドビーズの詰め合わせの中から、同様のサイズのものを選んで巻いてみました。これがなかなか・・・大変でした。笑

 

■柿の花のヴァリエーション

ふたつの刺しゅうのピンクッションは、とても可愛くて気に入ったのですが、ちょっと小さいかな、とも思っていました。また、巻き玉ももう少し質の良いウッドビーズを使って、糸をもっとみっちり巻いてみたいな、とも。そしてそして、このラメ糸を使って「刺し子」をしたらどんな感じになるんだろう?という興味も湧いてきて♪

そこで、残った色のにしきいとで、新しく刺し子のピンクッションを一回り大きく作ってみよう、と考えました。

早速、7cm四方の型紙を作り、刺し子の図案を考えます。
ラメ糸は摩擦に弱いので、シンプルな一目刺しが良さそうです。くぐり刺しも擦れやすいので、今回は見送り・・・。そうだ、柿の花はどうだろう?と思ったのでした。

伝統文様の柿の花。以前、ミニ花ふきんで刺したことがあります。

 

tsukikana2.hatenablog.com


すごく好きな文様ですが、あれからずっと刺していないことに気付き、また刺してみたいと。縦と横にチクチク刺していくだけなのに、花のように広がっていくモチーフの繰り返しが、本当に可愛いですよね。

ただ、このデザインのままだと、小さなピンクッションにはお花が大きすぎるようです。そこで、柿の花文様の数あるヴァリエーションの中から、小さく広がるお花を選びました(*^^*)

柿の花、で検索するだけで、本当にいろいろな刺し子作品の画像が出てきます。「変わり」とか「アレンジ」とか付くものを加えれば、もう無限にありそうです。それは柿の花に限ったことではないのですけど。本当に刺し子って奥が深くて面白いですね。

今回は、ヴァリエーションのひとつ、という意味をこめて「柿の花var.」と表記させていただきますね(*^^*)


■ラメ糸での刺し子タイム

シンプルな文様ですから、図案を描くまでもないかな、と最初は思っていたのですが、やはり方眼線だけでは心配です。中心に文様のどの部分を持ってくるか決めて、そこから周囲へ展開させ、7cm四方にどのように納まるかを確認するためにも、まずは図案を描くことにしました。といっても、作業用マット代わりにしている、5ミリ方眼線の工作用紙に、直接描き込んでしまったのですけど。笑

その後、リネンに5ミリ方眼線を引きます。縫い代は約1.5cm分とり、刺し終わってから1cmにカットし直すことにしています。

 

刺し子の画像_柿の花3

布に5ミリの方眼線を引く。糸色は「水面」

 

縦と横に一目ずつ刺していくだけ。でも、1列あけたりあけなかったり、なので、うっかり間違えないようにしないと!

そして、やっぱりラメ糸は気を使います。布との摩擦、針の穴との摩擦、糸同士の摩擦にも弱い上、撚りが甘いので糸端などは特に、すぐにバラバラにほどけてきます。

糸の長さを短めにすること、針を抜くときはゆっくりと、を心掛けました。糸端の処理は玉どめです。

扱いには気を使いましたが、でもやっぱりラメ糸は可愛いのです♪
その上、この「発泡水」は手触りがやさしい♪

 

刺し子の画像_柿の花4

縦、そして横に刺していけば、柿の花が浮かび上がる

 

■手縫いで仕立てる

さて、お仕立てです。
刺し子した表面に型紙を置き、そこから1cmのところに縫い代線を引きカットします。つまり9cm四方ですね。同じサイズの布をもう1枚用意します。

 

刺し子の画像_柿の花5

刺し子面に型紙を置いて、1cm外に線を引く

刺し子の画像_柿の花6

線をカットし9cm四方に

 

刺し子面をひっくり返して、今度は1cm内側に線を引きます(型紙を使うとラクです)。この線が縫い線になります。水かアイロンで後で消せるペンで引いた方が良いでしょう。

 

刺し子の画像_柿の花7

裏面に縫い線を引く

 

この後、裏の布と中表で縫っていきます。
ミシンを使うと早いのですが、実は今回は、四隅のひとつに細紐のループを挟み込もうと目論んでいました。レザーの丸紐なので、ミシンでうまく縫えるのか心配。おかしなことになると嫌なので、手縫いで仕上げることにしました。結構細かな目で半返し縫いをします。

 

刺し子の画像_柿の花8

ループを仮止めしてから、返し口5cmを残してぐるりと縫う

 

サイズを7cm四方と大きくしたことで、返し口も5cmとれてちょっと安心。狭いところからひっくり返すのは、繊細なラメ糸を傷つけないか不安になりますから・・・

縫い終わったら、水を含ませた綿棒を使うなどして縫い線を消し、完全に乾いてから軽くアイロンをかけます。そして、縫い代を割っておきました。その方が多分、表に返したときに綺麗になると思います。

 

刺し子の画像_柿の花9

縫い線を消し、縫い代を割る

 

返し口から表に返し、四隅の角を目打ちなどを使って丁寧に出します。でも、ここに後から巻き玉が付くので(隠れちゃうので)、そんなに神経質に角を出さなくても大丈夫。笑

 

刺し子の画像_柿の花10

表に返して、角を出す

 

■艶々ぴかぴかの巻き玉を作る

さあそして、肝心の巻き玉です。
前に作ったときのウッドビーズよりも、もう少ししっかりしていて、穴も大きなものをネットで探しました。穴が小さいと、糸を巻いたときにすぐに中が埋まってしまい、外側がまばらになってしまうので。

また、こういうビーズはどうしてもバリがついているもののようです。これをできるだけ取り除いてあげることで、ラメ糸へのダメージが減らせます。爪楊枝を使ってサンドペーパーを巻き、穴の中をシャッシャッ!頑張りましたよ~💦

 

刺し子の画像_柿の花11

右の塗装していないビーズを使う。バリを取り除く

 

前回の経験から、糸は60回前後巻くことで0.8ミリビーズの表面をほぼ埋めることができるとわかりました。長さはだいたい、140cmくらいあると安心です。

糸端の処理はよくわからなかったのですが、最後は内側の糸の間を3回くらいくぐらせてからカット。10cmくらい残して巻き始めた最初の糸は、そのままカットして大丈夫のようでした。かなり、ギュウギュウなので。

そうそう、クロスステッチ針を使いました。先端が鋭いと糸を傷つけますし、指に刺さっても痛いので・・・先が丸い針が良いと思います。

 

刺し子の画像_柿の花12

035_12 2 糸をひたすらビーズに巻き付けていく

 

60回、糸をビーズにくぐらせるのは、結構大変な作業です。糸が揃うように、また緩まないように、都度都度、左手の指で糸を抑えながらですから。指関節が痛くなってきました。涙

でも、出来上がった巻き玉の可愛さといったら♡
艶々で、ぴかぴかで、本当にたまりませんっ!笑

 

刺し子の画像_柿の花13

ラメ糸の巻き玉

 

巻き玉ができたら、クッションの内側から角に糸を出して巻き玉を付けます。先端に丸小ビーズを入れて糸を戻して引き、糸が目立たないように留め付けます。ループのある角は、ループの前に巻き玉がくるようにします。

 

刺し子の画像_柿の花14

四隅に巻き玉を留め付ける

 

最後に、中綿を詰めて、返し口を閉じれば完成。細かめのコの字とじが良いと思います。
中綿には、針が錆びにくい綿(シリコンを含ませた特殊加工の綿)を選びました。圧縮された綿を手でほぐすのも、地味にメンドクサイナアと思ったけど、本当にフワフワになります♪

 


KAWAGUCHI 針がさびにくい綿 70g TK13301

 

刺し子の画像_柿の花15

中綿を詰めて、コの字とじで閉じる

 

刺し子の画像_柿の花16

柿の花var.のピンクッション、完成です

 

■ピンクッションの可愛らしさ

今回のピンクッションは、針山と呼ぶより、やはりピンクッションだな、と思ってしまいます。それは、本当にソファに置きたくなるような、まさにクッションの王道の形だからなのでしょう。

ですから、これはドール用のクッションにしても素敵なのではないでしょうか(*^^*)

 

刺し子の画像_柿の花17

ドール用クッションにもぴったり♡

 

ラメ糸を使って刺し子をしたピンクッション。私は今回、色・柄違いであと3つ作りました。どれも可愛くて気に入っていますが、巻き玉16個を作って指が大変です!笑

 

刺し子の画像_柿の花18

4つ並んだラメ糸刺し子のピンクッション

 

小さなループが付いていますから、そこにカニカンなどを掛けて、吊るすこともできます。バッグチャームとかオーナメント、他にも何か楽しいことを思い付けるかも?

 

刺し子の画像_柿の花19

オーナメントとして壁に吊るしても♪

 

実は、たくさん失敗もしています。試行錯誤。まるで私の人生そのものです。笑
でも、リカバリーもたくさん経験できました。失敗を通して知見も得ることができたと思います。

去年あたりから、ピンクッションをいったいいくつ作ったことでしょう。実際に使っているのはわずかですけど、ピンクッションってなんだか無性に作りたくなっちゃうんですよね。

手頃なサイズ感というのもあるでしょう。加えて、中綿を詰めるということで、ぬいぐるみ感が出て、可愛くなってしまうのでは?と私は睨んでいます。笑

使わず置いておくだけでも、いとおしいのです。
そして、またすぐ「他にも作ろうかな」なんて思ってしまうのだから、
罪な存在です~(*^^*)

 

 

刺し子の画像_柿の花20

ラメ糸で輝く柿の花var.

 

 


✻こちらのブログもよろしければご覧くださいね(*^^*)↓

tsukikana.hatenablog.com

✻インスタもやってます(のんびりと)↓
https://www.instagram.com/tsukikana001/

✻minneのつきかなのショップ↓

minne.com

 


変わりあじさい刺し―ミントグリーンの巾着袋

 

大好きな5月が終わろうとしています。清々しく晴れた日はもちろん、曇りでも雨でもどこか輝きを感じる素敵な5月。毎年のことですが、お別れするのは寂しいんですよね。

クリームミントという名前のついたカラーリネンを入手してから、初夏の爽やかさを表現した小物を作りたいなあと思っていました。なかなか時間が取れなかったのですが・・・

ミントグリーンは今年の流行色のひとつだとか。だったら、来年でもいいや、なんて言わずに今年の5月には作ろうよ、と自分にはっぱをかけ、いろんなことを後回しにして(笑)ようやく制作したのでした。

オフホワイトの糸で変わりあじさい刺しをあしらった、初夏色の小さな巾着です。

 

 

刺し子の画像_変わりあじさい刺し1

変わりあじさい刺し

 

■便利だったトレースボード

変わりあじさい刺しは、くぐり刺しを施す繊細な文様です。5ミリの方眼線をリネンに引くことにしたのですが、今回はトレースボードを使ってみました。

方眼線を印刷した用紙の上に布を置いて、下から光を当てて線を透かし、写すのです。昔、ポジフィルムをチェックするときに使った、ライトビュアーを思い出します♬

こちら、白い布なら下図もはっきり見えるのですが、濃い色は厳しいですね。クリームミントのリネンは、ギリギリOK、といったところでした。

それにしても、トレースボード、便利です。目印に付けた点を頼りに定規のみで線を引くより、はるかに安心感があります!

 

トレースボードで方眼線を写す。右側は白い布なので見やすい

 

■模様の配置で戸惑う

刺し子をすると刺し縮みすることが多いので、布は大きめに裁ちます。私は、縫い代分と合わせて出来上がりサイズより各辺1.5センチ大きく裁ちました。刺し子が終わった後に、縫い代1cmをつけて再度カットします。

今回の巾着は、底を「わ」にして作ることにしていました。モチーフ的な模様を繰り返す文様の場合、底とか中心に、どの模様を置くかを決めておいた方がいいと思います。私はここで少し、手間取りました^^;

底から10センチまでを刺し子するつもりだったのですが、模様の関係で9.5センチになってしまいました。方眼線を写す前に確認するべきだったのですが・・・実はこれが後々、ある「工夫」につながります。笑

 

簡単な下描きをして位置を確認して刺し始める

 

今回使った糸は、オリムパス刺し子糸〈細〉のオフホワイト(202)。綺麗色のカラーリネンによく映えると思います。玉どめをして、まずは縦方向をちくちくと。2本刺したら1本分あける、を繰り返します。

 

縦方向を刺したところ。右側は裏側

 

次の横方向は、底が3本になるので、注意が必要です!

 

横は底部分に気をつけて。右側は刺し終わったところ

 

この後は、楽しいくぐり刺しです。糸を引きすぎないよう、気をつけます。

 

針のお尻を使ってくぐり刺し。往復できる糸の長さで

 

■フランス刺しゅうを加えてみたら

くぐり刺しが終わって、刺し子は終わり。のつもりだったのですが、刺し子の上端がなんとなく寂しく思えてきました。そもそも0.5センチ短くなっていたし。

いろいろ考えた末、花ふきんで言うところの「枠飾り」的なことをしてみようかと。全体が締まる感じになりますから。でも、どんな風に飾る?

またまた悩んで出した結論。それは、0.5センチ幅で、フランス刺しゅうのステッチ、ボタンホールスカラップを加えるというものでした。きっと可愛くなる!と思ったのですが、さて、いかがでしょう?これが、前述の「工夫」です。笑

 

上端に刺しゅうのステッチを加えてみる

 

アイロンをかけ、模様部分は完成

 

■いつだって「お仕立て」は緊張する

刺し子が終わったら、出来上がりサイズに縫い代分を足して、改めて布を裁ちます。

刺し子部分に合わせて型紙を置き、1センチ外側に線を引いて、カット。その後、裏面にして1センチ内側に水や熱で消えるペンで線を引きます。

ところで、私はダイソーの工作用紙を型紙づくりに愛用しているのですが、この工作用紙は作業用マットとしても頼りになります。定規のように長さも測れますし(5ミリ単位なら)、直角もとれます。

程よいクッション性があるので、布に線を引くときの下敷きとしても優秀。この上で裁断して出た糸くずは、マットごとごみ箱の上に持っていき、パンパンッでOK。笑

 

工作用紙を利用して線を引く

 

続いて裏布と、紐を通す口布の用意をします。

裏布は表と同サイズだと少しもたつくので、ほんの少し控えめにすると良いようです。布の厚みにもよりますが、今回私は2ミリほど小さくしてみました。

口布は、本体サイズより幅を1センチ小さくしました。つまり、両脇5ミリづつ控えた感じですね。高さは2センチにするつもりだったので、4センチ必要です。これに、各辺1センチの縫い代を付けて、2枚用意します。

 

裏布と口布を用意

 

もういくつか布小物は作っているのですが、いつだって仕立てるときは緊張してしまいます。なにかやらかしてしまうのではないかと。笑

ここからは、写真オンパレードで制作過程を記録しますね。

 

口布の裏、端から1センチに線を書き、まずその半分を折る

もう半分を折る。2枚とも両端を同じ処理

端から2.5ミリくらいを縫う(手縫いでもOK)

高さを半分に折り、中心をとるため折り目をつけておく

表布の脇を縫い、口近くの縫い代を割る。中心をとるため折り目をつけておく

中心を合わせて口布を中表に置き、端から5ミリほどのところを仮止めする

裏布は表布と同様に脇を縫うが、返し口6センチほど、あけておく

表に返した裏袋を、表袋の中に入れる(中表の状態)←ややこしい

仕付けをかけ、縫い線を縫う(私は裏返しにしてミシンをかけました)

内袋を引き出して、縫い線を消し(水orアイロン)全体の縫い代をアイロンで割る

裏袋の返し口から全体をひっくり返し、アイロンで整える

端ミシンで返し口を閉じる(コの字とじでもOK)

裏袋を表袋の中にしまい、仕上げのアイロンをかける

 

ふう!ここまで駆け足でしたね。わかりにくかったかもです、すみません<(_ _)>
やり方はいろいろあると思うので、お仕立ては作りやすい方法で。笑

布を折って跡を付けたり、縫い代を割ったりするのに使っている道具が度々登場していますが、このコロコロオープナーも本当に便利で助かっています!

 


クロバー(Clover) パッチワーク道具 コロコロオープナー 57-655

 

■色違い柄違いでもうひとつ

口布に紐を通せば、完成です。
刺しゅうのステッチが効いたのでしょう、思っていた以上に愛らしくなった気がします。

 

刺し子の画像_変わりあじさい刺し2

変わりあじさい刺しの巾着、完成です♪

 

今回、ミントグリーンとホワイトを反転させた巾着袋も作りました。
こちらにはダルマ家庭糸細口の糸で。色は「はっか」。つまり、ミントですね(*^^*)
文様は、あじさい刺しです。

 

刺し子の画像_あじさい刺し

色違い、あじさい刺しの巾着

 

ふたつ並べても可愛いですよ♡

 

刺し子の画像_変わりあじさい刺しとあじさい刺し

ミントグリーンの刺し子巾着ふたつ

 

そういえば、あじさいの花をよく見かけるようになりました。昔に比べいろいろな種類があり、驚くことが多いです。美しいものですね♡

これから迎える雨の季節はちょっと気が重いですが、せめて心には風を通していたいものです。ハッカの香りの風だとなお良いかも(*^^*)

梅雨時も、猛暑の夏も、できるだけいつも爽やかな気持ちでいられたらなあ、と願います。

 

 

 

刺し子の画像_変わりあじさい刺し3

可愛いステッチも馴染む変わりあじさい刺し




✻こちらのブログもよろしければご覧くださいね(*^^*)↓

tsukikana.hatenablog.com

✻インスタもやってます(のんびりと)↓
https://www.instagram.com/tsukikana001/

✻minneのつきかなのショップ↓

minne.com