Excelで特許マップを作ってみよう(2)~「シェア」マップ

特許マップをExcelで作りたい!という方のために、具体的な作成方法をご紹介します。
今回作成するのは、「シェア」マップ 。特許マップの中でも、基本的なマップのひとつです。




「シェア」マップとは?
「シェア」マップとは、特許件数の多い順に出願人(多くはメーカーなどの企業)を並べたマップで、通常は下図のように円グラフで表します。
以下、「シェア」マップの作成手順を、ステップを追ってご紹介します。すでに特許データがある状態から始めますが、特許データの取得から知りたい方は、以下のリンク先をご覧ください。

「シェア」マップの作成手順
最初の手順は「ランキング」マップと共通です。以下を参考にしてください。
以降から、「シェア」マップ専用の作成手順になります。
特許件数順にソート
B列を右クリック、
「並べ替え」から「降順」を選び、
件数が多い順に、「出願人/権利者」を並べます。
ここで、A列の幅を、件数の列(B列)が見えるよう、狭めておきます。
「その他」を作成
まず、上位のメーカー以外をまとめて「その他」を作っておきます。この「その他」を作っておくことが「シェア」マップ作成のポイントです。
上位メーカー(ここでは10社)を除いて、その他のメーカーを全て、ドラッグして選択します。
右クリックして「グループ化」を選択すると、
上位メーカー以外が 「グループ1」としてまとめられます。
上位メーカーをグループ化
次に、上位メーカーも同じように、グループ化しておきます。
上位メーカーをドラッグして選択し、右クリックして「グループ化」を選択すると、
上位メーカーが「グループ2」としてまとめられます。
なお、「その他」と「上位メーカー」は、どちらを先にグループ化してもOKです。
配置とラベルの設定
グループ2(上位メーカー)をドラッグして、グループ1(その他)の上に移動します。
グループ1(その他)のラベルを「その他」に変更します。
グループ2(上位メーカー)のラベルは、消去して空白にします。
ピボットグラフを作成
メニューから「ピボットグラフ」を選択、
「円」を選択して「OK」をクリックし、
生成したグラフを右クリックして「グラフの移動」を選択、
「新しいシート」のチェックを確認して「OK」をクリックすると、
新しいシートに「円」グラフが作成されます。
グラフを整形して完成!
右上の「+」印 から、「その他のオプション」を選択、
「分類名」「値」「引き出し線を表示する」 にチェックすれば、
「シェア」マップの完成です。色やフォントは好みに応じて修正してください。
まとめ
今回は、Excelで「シェア」マップを作成する手順をご紹介しました。ポイントは、「その他」を作成するところです。
Excelのピボットテーブルとピボットグラフの機能を使えば、特許マップの作成は意外と簡単です。あとは、各マップの特徴に応じて、ちょっとした工夫をするだけ!
次回は、「時系列」マップの作成手順をご紹介します!