「ノイキャンは気圧が変わった感じがして苦手」
「ノイズキャンセリングは耳に悪いって本当！？」
「ノイキャンは便利だけど、人体に悪影響が無いか気になる」
近年かなり普及しているノイズキャンセリング（通称：ノイキャン）機能搭載のイヤホンやヘッドホンですが、耳や人体に影響が無いのか気になっている方は多いと思います。
よって本記事ではノイズキャンセリング機能の概要とノイズキャンセリングが耳に悪くない（むしろスマホ難聴リスクを軽減できる）理由を解説します。
本記事を読むことで、この先安心してノイズキャンセリング製品を使用することができるようになります。
ではまず、ノイズキャンセリング機能の概要から解説します。
ノイズキャンセリング機能の概要
ノイズキャンセリングとはその名の通り「ノイズ（周囲の雑音）」を「キャンセル（打ち消す）」させる機能です。
原理は周囲の音を外部マイクで拾い、逆位相の音を出力してぶつけることでノイズをかき消します。米国の大手老舗オーディオメーカーの「BOSE」がF1やヘリコプターの機内などの騒音下でも無線通話ができるように開発した技術です。
物理的に遮音性の高くしているイヤホンやヘッドホン（パッシブノイズキャンセリング）と区別するために、頭に「アクティブ」をつけて「アクティブノイズキャンセリング」や「ANC」と記載されることも多いです。
なお、最初に一般市場にノイキャン製品を出したのはBOSEではなくSONYで、2008年に販売を開始した「SONY MDR-NC500D」が世界初のデジタルノイズキャンセリングヘッドホンになります。
余談になりますが、ギブソンのエレキギターの名機「レス・ポール」にも似た技術が採用されており、搭載されているピックアップ（音を拾うパーツ）の「ハムバッカー」は逆位相の音をぶつけてノイズをかき消すという手法が取られていて、シングルタイプのピックアップと比較してノイズが少ないという特徴があります。
それでは次に本題のノイズキャンセリング機能が耳に悪くない理由について解説します。
ノイズキャンセリング機能が耳に悪くない理由
スマホ難聴リスクを軽減できる
スマホ難聴とは、長時間大きな音で音楽などを聴くことによって起こる難聴を言います。
ライブハウスなどの大音量で起こる一過性の難聴もありますが、こちらは急性難聴であるため、程度が軽ければ時間が経つにつれて元に戻ることが殆どですが、スマホ難聴は毎日のように音を長時間聴き続けて起きる「慢性難聴」であり、徐々に内耳の細胞や神経が障害を受けるため、聴力を少しづつ失っていきます。
特に遮音性の低いイヤホンやヘッドホンでは特に通勤・通学時の電車内などで音楽を聴くにはかなりの大音量で鳴らす必要があり、知らず知らずの内に聴力が失われていくリスクがあります。
ノイズキャンセリング機能搭載のイヤホン・ヘッドホンは周囲の雑音がかき消されるため、音源の音量を小さくしても十分に聴き取れるようになります。
したがって、ノイズキャンセリングイヤホンやヘッドホンを利用することで、スマホ難聴のリスクを大きく低減することができるようになります。
医療用途でも活用されている
ノイズキャンセリング技術は医療用の補聴器や聴覚過敏をお持ちの方のデジタル耳栓など、医療用途でも活用されている技術です。
人体に悪影響どころか、人を助けるために活用されている技術のため安心ですね。
おすすめのノイズキャンセリングイヤホン
BOSE Quiet Comfort Ultra Earbuds
筆者の経験上最もノイズキャンセリング性能の強いイヤホンです。とにかくノイキャン性能を求める人におすすめ。音質についてもBOSE特有の低音の深みがあります。耳に深く突っ込む必要のないイヤーピースもつけ心地がとても良いです。
ポチップ
Apple AirPods Pro
ご存知AppleのAirPods Proです。ノイズキャンセリング性能については常にBOSE製品と比較されていたほど強いです。
Apple製品との接続性や相性が非常に良いため、特にiPhoneユーザーにおすすめのイヤホンです。
SONY WF-1000XM5
イヤーピースに遮音性の高いウレタンフォームタイプの素材を採用しており、物理的なノイキャンとデジタル的なノイキャンのハイブリッド構造を採用しています。
強いデジタルノイキャン特有の気圧が変わった感じや圧迫感が少ないため、ノイキャンが苦手という方に是非一度試して頂きたいイヤホンです。
ポチップ
まとめ
以上。本記事ではノイズキャンセリング機能の概要とノイズキャンセリングが耳に悪くない（むしろスマホ難聴リスクを軽減できる）理由を解説しました。
人体や耳に悪影響どころか、むしろ積極的に活用すべき機能であることがご理解頂けたかと思います。
本記事の内容が、皆様のお悩みや問題解決の手助けになりましたら幸いです。
