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Amaro Freitas - Y'Y (アルバムレビュー/感想)

2024-04-21 12:17:21 | 洋楽レビュー/感想 2024
洋楽レビュー/感想 2024


ブラジルの歴史やアマゾンの自然や先住民をモチーフにしている
スピリチュアルで深遠で先鋭的な
エクスペリメンタル/ジャズ/ピアノ作品






◆Amaro Freitas- Y'Y
一部から「神童」とも呼ばれている
ブラジルの北東部出身の新進気鋭のピアニストの4作目となる作品なんですが、
これまでとは一線を画す…というか超越している感があり、
自由奔放でスリリングでエキサイティングで
ソウルフルでスピリチュアルで実に素晴らしい!

2020年に過ごしたアマゾン流域の都市マナウスでの
経験にインスパイアされた作品で、
自然や先住民をモチーフにした楽曲を多く含んでいるとの事で
内容が実にスピリチュアルで深遠で濃密ですし、
メディアから「驚愕するほどユニークな鍵盤へのアプローチ!」と
称賛されているように、
親指ピアノにピアノの内部を弾いたりパーカッション的に叩いたりと、
聞いて(見て)の通り枠に嵌らないピアノ演奏だけでも新鮮で凄いのですが、
途中で先住民の楽器を鳴らしたりもしていますし、
実験的で先鋭的でスピリチュアルな音楽に仕上がっていて
特に↑に貼った曲はかなり前衛的なのもあり
この手の音楽を聴かない人には難解かもですが、
↓に貼った曲はジャズがベースにあって聞き易いように
楽曲のバリエーションは豊富ですし、
ゲスト陣もかなり良い仕事をしているので、
聞けば聞くほど深さ&凄さが増していく感があるんだよね~


彼の作品には「植民地化される以前のものを救済する」という
一貫したテーマがあるようなんですが、
今作はそれに加えて歴史を「超克」しよう的な雰囲気すら漂っていますし、
アマゾンを含む広大で謎に満ちたブラジルという国の文化や歴史を
音楽を通して掘り下げている感もあるように、
本能に訴えてくるようなスピリチュアルさがあって
ソウルフルで先鋭的で意欲的で芸術的でもあるという
本物の天才(奇才)による本物の芸術音楽作品であり、
今年のジャズシーンを代表する一枚でもあるかと。名作!



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