【数量限定販売】イチローズモルト&グレーン BAR新海15周年記念プライベートボトル 2025年3月25日から販売開始

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秩父蒸溜所(イチローズモルト)

 

BAR新海の15周年を記念して制作されたイチローズモルトのプライベートボトルが2025年3月25日(火)から数量限定で販売開始

 

東京港区で3店舗のBARを展開するBAR新海が、2010年の創業開始から15周年を記念したイチローズモルトのプライベートボトルを制作しました。

BAR新海各店舗では、1月下旬から提供を開始していますが、2025年3月25日より数量限定で当サイト「ジャパニーズウイスキーディクショナリー」の読者へ向けて販売を開始致します。

 

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1.イチローズモルト&グレーン BAR新海15周年記念ボトル

BAR新海は、2025年1月で開業15周年を迎えました。日頃からの皆様のご愛顧に心より御礼申し上げます。
この度、15周年を記念してBAR新海限定のウイスキーを制作させて頂きました。

1-1.商品情報

国内外で圧倒的な人気を誇るイチローズモルト”で有名な「秩父蒸溜所(株式会社ベンチャーウイスキー)」のご協力により、BAR新海の15周年を記念したイチローズモルトの限定ボトルを制作致しました。

本商品は、シングルカスクブレンデッドウイスキーという事で、ベンチャーウイスキーが調達した10年前後熟成された複数の海外原酒を、秩父蒸溜所でバレルの組換えにより作られたホグスヘッドに樽替えされ、2019年から約5年間追加熟成の後ボトリングされた「シングルカスク」です。平均熟成年数は15年前後

約1年前から企画がスタートし、秩父蒸溜所でピックアップして下さった複数のカスクサンプルをテイスティングし、ブレンドのバランスや、味わい、熟成感などを考慮してこちらのカスクを選定しました。

今回のラベルデザインは、BAR新海バーテンダーの東が担当しました。BAR新海3店舗が立地する東京港区を象徴する「東京タワー」と「増上寺(台徳院霊廟惣門)」がモチーフになっています。

芝公園のプリンスパークタワー敷地内にある『増上寺台徳院霊廟惣門』は、現在重要文化財となっており、江戸幕府の二代将軍徳川秀忠の霊廟建築で、実は複数の建造物群から成るもので、戦前は国宝に指定されるほど壮麗なもだったそうですが、その殆どが1945年の東京大空襲で焼失したそうです。

焼失する以前の増上寺は、現在の京都の煌びやかなお寺のように圧巻な美しさだったそうです。江戸幕府時代の壮大で壮麗だった増上寺を想像しながら芝公園を歩いてみるのも面白いものではないでしょうか。

都心でも、歴史を振り返ると色々な発見があるものです。
このボトルが、そんな歴史を知るきっかけにもなれば嬉しい限りです。

1-2.商品スペック

アルコール度数 59%
酒別 シングルカスクワールドブレンデッドウイスキー
樽種 ホグスヘッド
内容量 700ml
本数 259本

1-3.購入方法

2025年3月25日(火)より、下記のオンラインストアにて販売開始。

新海ドリンクスストア(https://store.shinkaidrinks.com/

イチロー...

2.株式会社ベンチャーウイスキー 秩父蒸溜所

2008年に操業をスタートした秩父蒸溜所は、僅か数年で「イチローズモルト」として世界が注目するウイスキーメーカーとなりました。

創業者「肥土伊知郎」氏の父が経営していた「東亜酒造」は羽生蒸留所を所有してウイスキー製造を行っていましたが、肥土氏が2001年に引き継いだ時には経営不振となっており、2003年に「日の出通商」へ営業譲渡されます。その時にウイスキー事業からの撤退も決定され、貯蔵されていたウイスキーは廃棄される危機を迎えてしまいます。

引き取り手探しに奔走し、笹の川酒造からの協力を得る事に成功し、貯蔵庫を間借りして羽生蒸留所に貯蔵されていたウイスキーを移動する事ができました。その後、笹の川酒造と共に羽生蒸留所の原酒を使ったウイスキーの販売を行いました。

肥土氏は、2004年に㈱ベンチャーウイスキーを設立し、2007年に肥土氏自らの故郷でもあり、酒造りに適した環境でもある事より秩父にウイスキー蒸留所を完成させます。

秩父蒸溜所では、秩父の風土に根ざしたシングルモルトウイスキー造りが行われています。

創業者の肥土伊知郎氏はジャパニーズウイスキーであることに誇りを持ち、小さなミル、マッシュタン、ミズナラ製の発酵槽、スコットランド・フォーサイス社製のポットスチルで手づくりに拘りモルトウイスキーを生産しています。

秩父蒸溜所周辺は自然豊かで空気がきれいで質の良い水、夏は高温多湿で朝晩が氷点下にいたる寒さの厳しい環境です。その厳しい気候が織りなす寒暖差がウイスキーの熟成に多大な影響を与え、短い熟成期間にも関わらずフルーティでバランスの取れたウイスキーに仕上がります。

2019年10月には、秩父蒸溜所の近隣に「秩父第2蒸溜所」を設立し稼働開始。

第2蒸溜所の生産量は第1蒸溜所のなんと5倍。一度に仕込む麦芽は2t。ポットスチルは5倍の量を蒸溜できるよう形は同じストレート型だがかなり大きなポットスチルになっている。フォーサイス社製でガス直火蒸溜機を使用。

2023年4月には、苫小牧東部地域(苫東)の臨空柏原地区に、グレーンウイスキーの蒸溜所を新設すると発表しました。5月8日から総投資額数10億円で整備し、2025年春の操業開始を目指すとのことで現在準備中。

代表の肥土伊知郎氏は新設の蒸溜所をグレーンウイスキー蒸溜所として計画する事を語っており、操業開始当初は北米産トウモロコシを主原料としながらも道産品も価格動向を見極めながら積極的に取り入れる方針とし、将来的には完全純国産のシングルグレーンウイスキーや秩父第1、第2蒸溜所のモルトウイスキーとバッディングさせたブレンデッドウイスキーを作っていくことは想像に難くありません。

新設の蒸溜所の稼働が安定し、供給量も増えていけばイチローズモルトブランドの更なるラインナップの拡大や市場への供給量の増加も期待でき、我々がより気軽にイチローズモルトブランドのウイスキーを楽しめる日もそう遠くないのではないでしょうか。

蒸溜所竣工へ向けた進捗等、今後の動向を追いながらやがて造られる新たなウイスキーの誕生を期待して待ち続けていきたいところです。

4.最後に

ご存知の方が殆どかと思いますが、「イチローズモルト&グレーン」には、いくつかの種類があります。
最も入手しやすい定番のホワイトリーフ、リッチなリミテッドエディション、ややピーティ―なクラシカルエディション、そして、WWAで世界最高賞を取り続けているジャパニーズブレンデッド
また、先日20周年を記念したアニバーサリエディションも発売されました。

秩父蒸溜所のブレンダーの方々により、それぞれの美味しさは常に進化し続けています。バッチを経ながら常に最高の美味しさを追求しながらブレンドしているそうです。

今回販売するモルト&グレーンは、シングルカスクのカスクストレングスになりますが、是非他のモルト&グレーンシリーズと飲み比べて頂くと色々な発見があると思います。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.49 2024年4月号

『ウイスキーガロア』4月号、巻頭特集は「スコッチ蒸留所名鑑」第1弾ディアジオ編。
すべてのモルトファンを魅了する、世界最大のスピリッツメーカーの現在地
[巻頭特集]
スコッチ蒸留所名鑑 [第1弾 ディアジオ 前編]
・ディアジオ社の蒸留所を一挙紹介 <ハイランド・アイランズ・ローランド編>
クライヌリッシュ/ブローラ/グレンオード/ダルウィニー/ブレアアソール/オーバン/ロイヤルロッホナガー/ティーニニック/タリスカー/グレンキンチー

[特集]
◆沖縄泡盛紀行 前編
伊平屋酒造所/恩納酒造所/松藤
◆プラカーン タイに誕生した驚きの蒸留所を緊急リポート!
[編集長インタビュー]
◆ジャパニーズクラフトの開拓者たち[第5回] 本坊酒造 本坊和人氏

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
新海 博之

1981年7月17日 北海道北広島市出身
大学卒業後、NTTデータカスタマサービス㈱へ新卒入社。
2010年「麻布十番BAR新海」を開業 → 2016年、名物「薬膳カレー」を開発 → 2018年「虎ノ門BAR新海」、2019年には「芝大門BAR新海」を開業 → 2020年 ウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」をスタート。
バーテンダーの私達だから出来る事として、ジャパニーズウイスキーの魅力を日々発信する。

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