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ドラマ将軍・鞠子の墓を訪ねて

2024-04-19 21:04:33 | その他
全世界で大ヒット、今年2月にスタートした「ドラマ将軍」はいよいよ来週エピソード10の最終話を迎えます。



ショービズ界のポリコレ蔓延の流れに嫌気をさしていた世界中のファンが首ったけ。その破壊力は強烈で、欧米の並みいる批評サイトでぶっちぎり歴代トップの評価。地球規模の社会現象になっています。
当時の武家女性の髪形である「姫カット」を真似する欧米女性が急増中。
過去ブログでも軽く紹介しましたが、その時はまだこの作品日本で知る人は少なかったのが、海外の熱狂に気づいた国内のYoutuberたちがタケノコの如く発生。じゃんじゃん切り抜き動画をUP。逆輸入的フィーバーになってます。

どれも海外の反応を紹介する、お決まりの「すごいぞ日本」的なインスタント動画で、流行りキーワードで楽に視聴を稼ぐ切り貼り職人たちw

なので、まろはちょっと別の切り口で動画作ってみました。
メインキャストである、John Blackthorn(三浦按針=William Adams)、鞠子(細川ガラシャ)の墓巡りです。
いわゆる聖地訪問的にリアルを見せたら、海外はどう反応するのか興味があったからです。

まずは鞠子(ガラシャ)の墓巡り。
鞠子の墓は2か所あります。京都大徳寺内の「高桐院」と大阪にある「崇禅寺」です。
ドラマに合わせて起承転結しようと作品シーンのカットをあちこちに入れたら、YoutubeのContent IDチェックから警告の嵐。何度も作り直しでヒッチャカメチャカw。尺は半分、感動シーンは全部削除のハメになっちゃいました。
では、苦心の作をどうぞ。
ストーリーに関連する史跡もいくつか絡めてます。
分かる人には分かると思います。枯山水を長めに撮ってるのはドラマの急所的な深い意味を持ってるから。これ海外勢は気づくかなあ、、。

海外でも史実をミックスしたドラマで大ヒットした作品はいくつかありますが、基本、視聴者が喜ぶオペラ風なメルヘンファンタジーがほとんど。Shogunがすごいのは、リアリティを優先させ、視聴者好みの調味料は使わず、文化・作法だけでそれを超えてしまったところ。見る人のための作品というより、もはや作り手が満足するための芸術に近い。
ちょっと褒め過ぎかw
主役でプロデューサーも兼ねた真田広之が言ってました。「私は間違ったサムライ文化の解釈を命がけで正す」と。ハリウッドを説得し、脚本や構成、俳優選びも指揮、歴史や所作の専門家も呼び寄せ、正に命を削るような本気があふれる作品になりました。

今週公開された第9話ラストシーンでは、なんと鞠子(ガラシャ)が衝撃の死。世界がショックし涙しました。
私たち日本人にはガラシャの人生の最期は承知のことですが、脚本がお見事、彼女の立ち位置は宗教的にも戦国の策略的にもパズル合わせが絶妙でした。

NHKの大河ドラマも同様に歴史を描く訳ですが、エッセンスがまるで違います。昨今の大河は子供の学芸会レベル。薄っぺらい役者と深みのない脚色で、日本人が伝承すべき大切な文化の本質が破壊されるような危機さえ感じます。
その時々の風潮や俳優でいろんなバリエーションを楽しむのは理解するのだが、あの軽薄さは如何ともしがたいw。
Shogunの成功は、美味しい毒作品に対するアンチテーゼでもあり、基本に戻れのメッセージでもあるわけです。

細川ガラシャ辞世の句:
「散りぬべき時知りてこそ世の中の 花も花なれ人も人なれ」
〈現代語訳〉
「散るべきときに散るからこそ、この世における、花も花として美しく、人もまたそうなのだ」

来週の最終話が超楽しみです。
著名な批評家を多く抱え辛口で有名な米国サイトRottenTomatoesは、目の肥えた批評家と一般視聴者の評価が見れますが、なんと批評家全体で99%、批評家トップ組の中ではフルマーク100%の高評価という驚異的なスコアを叩き出してしまいました。今まで民族的偏見や重箱の隅をつつくことに熱心だった著名批評家も全員Shogunに寝返ってしまう始末。
ドラマ界のアカデミー賞といわれるエミー賞でもすでに賞が確実視されていて、あとはどの部門をどんだけ支配しちゃうのかが興味の的になってます。
皆さんも是非どうぞ。日本ではDisney+で見れます。

次回は、Blackthorn(按針)と虎長(家康)の墓なり。

(^^)/


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