昨年末まで勤めていた企業Bでは、確定拠出年金の制度があった。
この制度は、企業Bの社員は強制的に入る必要があるものだったので、当然私も入っていた。
また、私は5年前に企業Aから企業Bに転職している。
その前職の企業Aでも確定拠出年金の制度自体はあったのだが、加入するかどうかは自由に選べたので企業Aでは確定拠出年金には入っていなかった。
その当時から
「アーリーリタイアをするために、将来的に企業Aを中途退職することになる。会社を辞めるときの手続きはできるだけ簡便化したい」
そんなことを考えていた。だから企業Aではわざわざ確定拠出年金に入ることはしなかった。
なので、確定拠出年金としては企業Bにおける5年間だけの加入となっている。
企業Bを退職してFIRE生活に移行するにあたって、その確定拠出年金についていくつかの対応が発生していた。
退職後の確定拠出年金の移管について
退職後半年以内に、それまで加入していた確定拠出年金に対してiDeCo(個人型DC)への移管手続きが必要となる。
手続きをせずにほっぽり出していると、「国民年金基金連合会」に強制的に自動移管されてしまう。その場合は、次のようなデメリットがある。
- 資産の運用がされません。
- 管理手数料をご負担いただきます。
- 自動移換中の期間は、老齢給付金の受給要件となる通算加入者等期間に算入されません。そのため、受給可能年齢が遅くなることがあります。
自動移管だと運用もされないし、管理手数料だけを払い続けることになる。
なので、基本的にはiDeCoへの移管以外の選択肢は無い。
ただし、移管先の金融機関は自由に選べる。
私は以下の3つの理由により、SBI証券に移管することにした。
手数料・その他費用
確定拠出年金からiDeCoへの移管時、そして運用時(移管後)について下記のような手数料がかかる。
- 初回手数料 移管時手数料:2,929円
- 掛金の拠出・運用時(月額) 口座管理手数料:171円
SBI証券の口座管理手数料は0円なのだが、国民年金基金連合会/事務委託先金融機関に対して、毎月171円の手数料が発生することになる。
確定拠出年金移管手続き
SBI証券では、WEB申込か書面申し込みのどちらかを選べるようになっている。
私は迷わず「WEB申込」を選択した。電子で済ませられるものはできるだけ電子で済ます。
企業年金の資産を移す|SBI証券の個人型確定拠出年金:iDeCo(イデコ)|SBI証券
iDeCoへの移管に関しては、下記のようなタイムスケジュールで行った。
- 2023年12月31日
- 企業B退職
- 2024年1月10日
- 企業Bの年金業務委託会社より「確定拠出年金加入者資格喪失手続き完了通知書」が郵送で届く
- 2024年2月末
- SBI証券より「IDおよび初期パスワードのお知らせ」が郵送で届く
- 2024年2月26日
- 企業Bの年金業務委託会社より「確定拠出年金お振込み報告書(移管金)」が郵送で届く
- 2024年3月7日
- 国民年金基金連合会より「個人型年金加入確認通知書」が郵送で届く
- 2024年3月18日
- 国民年金基金連合会より「個人型年金移管完了通知書」が郵送で届く
手続きを開始してから約1ヵ月で手続きが完了。
途中で特にトラブルも無く、つつがなく完了することが出来た。