法然と極楽浄土 東京国立博物館 | やまちゃん1のブログ

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桜が散り、上野公園の緑は
深くなった

西洋美術館 ロダン“カレーの市民”







東京国立博物館
「法然と極楽浄土」




自然災害や疫病の蔓延で“
末法の世”といわれた平安末期、
庶民から貴族まで、来世に救いを
求める阿弥陀仏信仰が広まった




(会場は撮影禁止(一部可)のため写真はネット画像借用)




法然上人像(隆信御影) 
鎌倉時代14世紀 京都・知恩院


『鎌倉新仏教』

法然上人(1133〜1212)は、平安末期美作国(現・岡山県)に生まれる
比叡山に学んだ後、“専修念仏”をとなえ、浄土宗の開祖となる



法然上人坐像 鎌倉時代14世紀
奈良・當麻寺奥院

若い法然をあらわす



法然上人立像 鎌倉時代14世紀 
滋賀・新知恩院

老年期の法然上人、法然上人絵伝に描かれた上人と似る

画像は無いが、裸像に袈裟を着せた珍しい像(百万遍知恩院)もある

法然上人絵伝

法然の父が武士に襲われる

夢で中国浄土教の善導大師と会う


教えを説く法然上人(左奥)

法然上人絵伝 国宝 
鎌倉時代14世紀 京都・知恩院




善導大師像(部分)鎌倉時代13世紀
京都・百万遍知恩院



阿弥陀如来立像 鎌倉時代13世紀
京都・上徳寺

端正なお顔立ちの阿弥陀様




紫檀塗螺鈿厨子(来迎阿弥陀三尊立像納入) 厨子、観音・勢至像 鎌倉時代13世紀 阿弥陀像 江戸時代17世紀 奈良・千體寺

阿弥陀三尊と厨子には千体仏が
彫られている
厨子の台座には仏画と螺鈿




少し前かがみの勢至菩薩  




山越阿弥陀図屏風 鎌倉時代13世紀
京都・金戒光明寺

阿弥陀様の両手に金糸が残る
屏風と臨終の人を糸でつなぐ



阿弥陀仏二十五菩薩来迎図(早来迎)
国宝 鎌倉時代14世紀 京都・知恩院

阿弥陀如来が、楽器を奏でる諸菩薩を従えて、極楽往生を願う臨終の信者のもとに飛来する 如来が乗る雲の流れがスピード感を出して、早来迎とよばれる 
修復後明るくなって、初めての展示
  

4メートル四方の巨大な、綴織當麻曼荼羅





綴織當麻曼荼羅(部分) 中国・唐または奈良時代8世紀 奈良・當麻寺

奈良當麻寺の本尊「綴織當麻曼荼羅」(つづれおりたいままんだら)、巨大な織物

『當麻曼荼羅には阿弥陀さまや観音さまがおられる西方極楽浄土の光景が描かれています。それとともに、一人一人の心を調える瞑想法が説かれ、この世に極楽浄土のような調和の世界を築く教えが描かれています。』









当麻曼荼羅縁起絵巻 
鎌倉時代13世紀 神奈川・光明寺


『中将姫一夜の伝説

中将姫さまは奈良時代、藤原豊成の娘としてお生まれになり、幼少より観音さまを深く信仰し、『称讃浄土経』一千巻の写経を成し遂げ、夕陽の沈む西の空に極楽浄土の姿を観じらました。そしてその光景に導かれるように當麻寺に入山し、中之坊で剃髪。観音さまの加護を得て一夜にして巨大な當麻曼荼羅を織り上げたのです。』






五百羅漢図 100幅 狩野一信 
江戸時代19世紀 東京・増上寺





『法然寺の仏涅槃群像 
 法然寺は法然上人が讃岐に流された時に滞在した寺を江戸時代の高松藩初代藩主松平頼重(水戸藩徳川光圀の兄)が移して1668年から造営を始めたことが記録からわかる。

涅槃群像は釈迦を含め全体で82軀あるが、18世紀末あるいは明治時代の年紀が記される像もあり、追加されたものもあるようだ。横臥する釈迦は体長282cmで、取り囲む菩薩、羅漢、八部衆等は等身大で、このよう な大型の涅槃群像は他に例がない。また、天井から吊るした雲の上に、 天から駆け付ける摩耶夫人を表わす発想も卓越している。特別展会場で は、このうち三分の一ほどの群像を展示する。』




香川県高松市 法然寺 
仏涅槃群像

撮影可能エリア


























香川・高松市 法然寺


法然上人が開いた浄土宗は、平安末期から鎌倉時代に、一般庶民から貴族まで広く信仰を集めた
弟子や門徒によって制作された、法然の絵巻や像、阿弥陀如来や極楽浄土の世界は、“厭離穢土欣求浄土”の信仰をあらわす

★★★★★

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