200名城(3) 天下一の御殿 二条城

アクセス:京都地下鉄東西線 二条城前駅から徒歩5分

皆さん こんばんは Okkapiki(おかっぴき)です。今日は京都府京都市にある二条城をご紹介します。もはや説明の必要もないほど有名な、世界遺産&国宝(二ノ丸御殿)で、お城ファンでなくとも一度は訪れた事のある場所だと思います。理由は1867年(慶応3年) 二ノ丸御殿大広間にて徳川慶喜が朝廷への大政奉還を在京諸藩の大名たちに伝えた歴史的な場所だからです。歴史的な出来事と言えば他にも、家康と秀頼の会見(1611年) や後水尾天皇の行幸(1626年)など、江戸時代を通じ徳川幕府の栄枯盛衰を見て来たお城です。では肝心の建物を見て行きましょう。

先ずは二条城の顔ともいえる東大手門。巨大な櫓門に圧倒されます。門をくぐって直ぐ右に番所もありますので、お忘れなく。門を入って左に進むと・・・

二の丸御殿の入り口、唐門です。前後に唐破風(からはふ)が付いている事から唐門と呼ばれています。唐破風の上に乗っているミニ瓦は何の意味があるのだろう?

そして二条城のハイライト、国宝二ノ丸御殿です。投稿にこんなタイトルを付けておいてなんですが、内部は撮影不可のため詳細は省略します。どの部屋も狩野派の襖絵に彩られた絢爛豪華な御殿です。(障壁画の数は3,600面に及び、うち約1,000面が重要文化財に指定されているとの事。) 江戸城御殿が存在しない現在、徳川将軍の御殿がどの位のものであったのかを伝える貴重な建物だと言えます。日本で現存する御殿は4つで、他には川越城・掛川城・高知城がありますが、二条城は段違いに豪華です。そりゃ将軍と大名は違うので、当たり前と言えば当たり前なのですが、1626年に後水尾天皇を迎えた事が御殿を更に豪華にしました。

小堀遠州が策定した二ノ丸庭園も見事です。武家の庭園らしい”力強さ”を感じます。二ノ丸の後は本丸です。

この本丸櫓門の向こうが本丸内部です。他では見ない不思議な形の櫓門です。

門をくぐると本丸御殿が見えるのですが、お約束どおり真っすぐに進めず、虎口になっています。

本丸には天守台のみ残っています。後水尾天皇行幸の際、5日間の滞在中2回も天守に登ったとの事で、天皇が唯一登った天守だと言われています。本丸はここで終わりですので、後は現存する建造物を見て行きましょう。

本丸を出た所にある、他のお城では見られない現存の土蔵です。

次は北中仕切門(きたなかしきりもん)。2つの食い違いの石垣の間に造った埋門(うずみもん)です。短い軒の屋根が二重になっていて、他では見ない意匠になっています。この後、最初に入ってきた東大手門を出て、今度は反時計回りに3つの門と2つの櫓を見て行きましょう。

東北(丑寅うしとら)隅から南を望む、堀川通沿いの堀が見事です。

北門です。二条城は東西南北4つの門があり、そのうちの東大手門と意匠が同じで、東大手門より少しサイズを小さくした櫓門です。

北西(乾)隅をグルっと廻って現れる西門。このお城の搦手(裏口)にある埋門です。内側を見落としましたが、門の向こうが桝形(ますがた)になっている埋門としては珍しい例なんだそうです。

次は西南隅にある西南隅櫓です。現存する櫓は、これとあと東南隅櫓の2つしかありません。この後出てくる東南隅櫓とは意匠を変えており、一重目の屋根の上に向唐破風が乗っています。

南門。これもまた面白い造りです。西門の埋門とは違い高麗門で、石垣を切ってスペースを作り、門だけで良いのに、わざわざ土塀まで設けています。

そして最後に東南隅櫓で終わりです。こうやってグルっと一周してみると、石垣は高石垣ではないんですよねぇ、なぜだろう。タイトルの通り、お城の一番の見どころは間違いなく二ノ丸御殿なのですが、現存建造物を細かく見て行くと他のお城で見られない仕様・意匠があちこちに見つかる興味深いお城なんです。

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城内は見学ルートどおり、外周は反時計回りで周りました

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