Heathen-1991

皆さんいかがお過ごしでしょうか?
本日は私の住んでいる所でも雪は積もるぐらい寒い一日になりました。

今回紹介するのはこんなアルバム。

今回はアメリカのメタルバンドHeathenの1991年発表のアルバムについて書きます。
このバンドに関して言うと運も味方しなかったと言うのか、
流行に乗り損ねてしまった面もあり過小評価されているのではないかと思います。

また、ある程度スラッシュメタルに関して聴き込んだ人でない限り、
このバンドにはなかなかたどり着かないだろうなと思うくらい、
マニアックなバンドなのではないかと私自身は感じています。

それでは感想を...

今回紹介するHeathenはいわゆるベイエリア系のスラッシュメタルに分類されます。
ExodusとMetallicaを足して2で割ったようなギターのリフが特徴のバンドです。

曲調に関して言うと明らかにMetallicaの影響を受けたんだろうなぁと思うぐらい、
長い尺の曲が大半を占める大作志向のバンドと言っていいと思います。

このバンドも歌えるヴォーカルがいるのが強みだと思います。
疾走しながらもしっかりとメロディーを歌い上げるのは好感が持てます。

このアルバムは彼らにとって2枚目のフルアルバムに当たるのですが、
彼のデビューアルバムは1987年の「Breaking The Silence」になります。
このデビューアルバムではヴォーカルもあまり洗練されておらず、
メロディーがしっかりあるのにも関わらず歌いこなす事が出来ていない印象です。

ですが、このアルバムでは歌唱力が向上し表現力豊かになり、
テクニカルな演奏と共に楽曲のクオリティの向上に大いに貢献していると思います。

Metallicaの「...And Justice For All」からの影響をもろに受けたと感じられる、
一つ一つのリフが複雑に練り込まれている姿勢はこの時代ならではだと思います。

複雑なのですが疾走感もあり、
あまり一つ一つの曲の長さを感じさせない部分はあるのではと感じています。

私が所有しているのは国内盤のリマスターされている物なのですが、
それにはボーナストラックも含めてカバー曲が2曲収録されています。
それらの曲では正統派のメタルを演奏していて作風に変化をつけています。
ストレートでシンプルな曲であっても彼らは無難にこなしていると感じます。

でもこのバンドってマイナーな感じが今になっても拭えていないように思います。
今回紹介しているアルバムが再結成前の最後のアルバムになってしまい、
メタルのシーンでもブレイクする事なく去っていったような印象を受けますし、
再結成後の作品も出来は素晴らしいのですが、
メタルファンにあまり知られていないような感じなのですがどうでしょうか?

80年代後半から90年代初頭にかけては、
星の数ほどスラッシュメタルバンドがデビューした時期になるので、
メタルシーンにおいて埋もれてしまったバンドは数多くあると思います。



今回の更新はこの辺で終わります。

今回はアメリカのメタルバンドHeathenについて少し触れましたがいかがでしたか?
このバンドはセールス的には決して成功したとは言えなかったですが、
このアルバムに関して言うと良質なスラッシュメタルをやっていると思います。

今回もお付き合い下さりありがとうございました。次回もまたお願いします。