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802.11axのみ検証!自費でWRC-BE94XS-Bを実機レビュー【ELECOM Wifi7ルーター】

2024年5月10日

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この記事では、自費で購入したELECOMのWifi7ルーターを実機レビューしていきます!

Wifi7ルーターではありますが、2.5GBE×3と10GBE×1の有線LAN端子となっており、1GBEを非搭載、だのに購入時点では実質26000円程度で購入が可能と値段の割には魅力的な有線ポートを持っています。なのでこうにゅうしました!。エレコムさん楽天さんヤマダ電機さんありがとうございます!

また、記事公開時点ではWifi7の子機は持っておらず、Wifi6Eルーターとしての検証がメインですが、レビューをしていきます。

レビュー動画はこちら。

レビューの注意点

  • 当記事ではWifi7のルーターをレビューしていますが、Wifi7の速度検証は行っておらず、Wifi6やWifi6Eの速度の検証といったほうがわかりやすいかもしれません
  • 後日Wifi7の子機や親機をゲットしたら検証できる可能性があります。
  • また、用途としてはルーターに有線接続などしてつかうAPとしての運用がメインとなるため、APとしての検証が主です。

簡易スペック

一部スペックを抜粋して記載します

WRC-BE94XS-B
メーカー名ELECOM
有線ポート4ポート
10GBE1ポート(WAN
2.5GBE3ポート(LAN
1GBE非搭載!
Wifi7対応
以下各BE理論値
6GHZ5765Mbps
5GHZ2882Mbps
2.4GHZ688Mbps
各AX理論値
6GHZ2402Mbps
5GHZ2402Mbps
2.4GHZ574Mbps
ストリーム数
6GHZ2ストリーム
5GHZ2ストリーム
2.4GHZ2ストリーム
最大消費電力26.8W
重量約1.5kg(本体のみ
対応台数64台

最大の特徴はやはりギガビット非搭載で2.5GBE以上のポートを4つ搭載していることでしょうか。
USBポートがあれば2.5GBEに対応可能なデバイスも多いため、少なくとも筆者の環境ではギガビットの出番が極めて乏しいので、筆者にとってはありがたいです。
また、802.11AXにおいてもたとえばWSR-5400XE6などと同程度の理論値となっています。
気になる点としてはCPUのスペックの記載がないことや各周波数帯のストリーム数がそれぞれ2ストリームで安定感に欠く可能性がある場合もありそうだと思いました。ここらへんも検証していけたら良いですね。

細かいテストや使用感

開封については今回の記事では省略します。今後投稿するYoutubeChの動画で開封動画を含める可能性があります。

APモードの起動時間

一括電源タップで電源を入れて何秒で起動するかをAPモードで検証しました。
検証した結果、1分5秒程度でインターネットランプがついて起動が完了しました。
ちなみにBUFFALOのWifi6EルーターWSR-5400XE6は同じような状況になるまで2分40秒、または2分29秒程度かかりました。

また、NECのWX5400HPもルーターモードで稼働させていますが、こちらも2〜3分ぐらい以上は再起動にかかる印象です。

APモードでWANをLANポートのように使える?

  • 結論から言ってAPモード時も10G WANに親機を接続するので使えませんでした。
    d

気になった挙動

  • 5GHZ、6GHZにおいて1.5Gbpsから30mbps程度まで通信速度が急減する現象が発生
  • また、後述するように10Gbpsの速度が確認できない
  • ただ、発売直後なので今後ファームウェアのアップデートに改善されることを願います。

それでは主要な3つのテストをしていきます。

無線・至近距離の部

  • このテストではWRC-BE94XS-Bと3mほど離れたPCとを接続して速度を検証していきます。
  • なお、速度測定についてはCrystaldiskmarkを使用していきます。筆者の環境は1ギガ回線となっているためローカル内で完結する速度計測をしたいです。
  • また、5GHZ帯と6GHZ帯で検証しており、検証するクライアントのPCはWifi6Eに対応のPCです。
  • 検証の手順として、PC→6GHZor5GHZ→WRC-BE94XS-B→2.5GBE→オールフラッシュファイル鯖のように接続し、PCからファイル鯖にCrystaldiskmarkを走らせます。
  • こうすることでボトルネックが6GHZor5GHZのWIFIとなるため、Wifiの純粋な速度を検証できると飽くまでも筆者は考えています。

6GHZ帯

Readは1.5Gbps、Writeは1.2Gbps程度を確認しています。

5GHZ帯

Readは1.5Gbps、Writeは1.1Gbps程度を確認しています
速度テストの一例を下記に載せます。

また、Openspeedtestではアップロードで1.4Gbpsを確認しました。

検証まとめ

  • Wifi6Eは速度が早いのですが、それ以上に5GHZとであまり差がないのがびっくりしました。5GHZでも1.5Gbpsが出るのが魅力的ですね。
  • ただ、速度がどうしても不安定になってしまいますね。安定感が出せるとなおさらいいと感じました。

無線・遠隔接続の部

  • こちらはルーターから距離があり、なおかつ壁などである程度電波が遮断されるような位置でどれくらいまで速度が落ちるかを検証しました。
  • また、それと同時にNECのWIFI6の6ストリームルーターであるWX5400HPとも似た条件でテストを氏ています。
  • 諸事情により詳細な距離などは記載できませんが、ざっくりとしたデータを提供します
  • クライアントは上記と同じPCで、データの速度の測定はCrystaldiskmarkを使いました。また、Wifi6対応のGalaxy Tab S9 FEでもネット上のスピードテストWebサイトを使いながら測定しました。
  • また、5GHZと6GHZは区別せず、PCが選択した方を使います

ざっくりとした結論

  • WRC-BE94XS-Bは設置した部屋の数m範囲内でないと速度が減衰しやすい。
  • 特にかなり離れると30Mbps程度しか確認できなかった
  • 比較対象のNEC WX5400HPは↑程度の距離では100Mbps程度出ていたこともあり、やはりWifi6で5GHZが4ストリームあるほうが距離が届きそうな印象
  • もちろんルーターの至近距離では速度は逆転する。

有線・飽和攻撃の部

  • こちらの部では有線WANポートで本当に10Gbpsが出るのかを検証します。
  • 10GBE WANポートを経由して10GBEでファイル鯖のMS−01に接続します。2.5GBEとWifiの6GHZにそれぞれPCを接続し、そこからCrystaldiskmarkなどを用いてデータを同時にMS−01に書き込む、或いは読み込ませて速度の限界に挑戦します。
  • APモードではスイッチを経由してMS−01を接続し、中継器モードでは直接MS−01に接続しましたが、ここらへんは複雑なので省きます。
  • 結論から申し上げまして3.0Gbps程度しか確認できませんでした。
  • おそらく何らかの不具合か仕様だと思いますが、なぜなのかわからず当惑しました。

メリット

1GBE非搭載で2.5GBE以上のRJ45を4つ搭載

10GBEの挙動に若干難が有りましたが、ざっと検証した限りでは2.5GBE部分は真っ当に動作している印象です。(細かい部分はわかりませんが。
また、10GBEでも3.0GBpsは確認しているので2.5GBEと割り切って使うのであればさほど問題はない気がします。
また、少なくとも筆者としては使用頻度の極端に少ない1GBEを搭載していないのは高評価です。

Wifi6Eルーターとして使え、十分高速

後述するようにWifi7ルーターですが、当然Wifi6Eにも対応しています。
Wifi6Eとしても十分高速で、6EであればAPモードで上り1.5Gbps、下り1.4Gbpsを確認できました。
もちろん2.5GBEの速度にはかないませんが、スマホやタブレットのネット通信に使う分には申し分ないかと思います。
また、5GHZでもなぜか上り1.4Gbps程度の記録が出ていてなんらかの計測ミスかも知れませんが結構速いと思います。
ちなみに5GHZの計測ミスではなさそうなスコアでは800Mbpsは余裕で出ています。素晴らしい。

Wifi7に対応

また、Wifi7に対応しています。
ほんとについ最近ではWifi7に対応したタブレットXiaomi Pad 6S Proも国内発売されており、最新機種なら恩恵に預かれると思います。
また、今後WIFI7対応機種が増えてくれば恩恵に預かれる頻度が上がります。多分。

起動が1分5秒と家庭向けのルーターとしては高速な部類と思われる。

BUFFALOの6Eルーターと比較しても半分未満の速度で起動が完了しています。
Wifiルーターを再起動する機会は多いと思うので、起動が早いことはとても良いことですね。

デメリット

筆者の検証では10GBEポートが3.0Gbps程度しか検証しても出なかった。

10GBEに興味がある方も多いと思うのですが、少なくとも筆者が検証した限りでは10GBEポートは3.0Gbpsしか出ませんでした。
今後のアップデートなどで改善される可能性もありますが、これは若干困りました。

APモードでWANをLANとして使えない

これも気になったポイントです。
少なくともBUFFALOのルーターではAPモードならWANをLAN的に使えるのですが、WRC-BE94XS-Bはそのような設定はできなさそうです。

自動再起動が使えない

毎日決まった時間に再起動する機能があると便利なのですが、其のような機能はなさそうです。
とはいえ、再起動の時間もかなり速いので、ブレーカースイッチつきの電源タップでも使って、再起動したいときにはスイッチを入れ直せば割といいのではないかと思います。

距離や壁によって減衰しやすい

簡単なテストですし、比較対象にもよりますが電波がある程度の速度である大体30Mbpsぐらい以上で届く範囲が狭そうです。
特に一軒家を全部カバーするならストリーム数が多いモデルが良いのではとも思いました。
たとえば5GHZ帯が4ストリーム以上のモデルなどだとそこそこ長距離にも届くらしいです。

その他のポイント

サイズの大きさがかっこいいが、威圧感もある

WSR-5400XE6などと比較してもサイズがかなり大きい印象がありました。
個人的にサイズを無理に小さくして排熱や機能に問題が出るくらいなら余裕のあるサイズにすべきと考えているので、良いと思います。
また、デザインもよく、強力な電波をバシバシ飛ばしてる印象を感じられてとてもかっこいいと思います。
ただ、ルーターを設置するスペースが狭かったり、ルーターを壁掛けしたり氏たい場合には難儀しそうだと感じました。

不安定な部分もあるが、スマホやタブの使用ではさほど問題ないかと

大量のWifi通信を行うといきなりデータ速度が数十分の1まで低下する謎の現象が発生しました。
ただ、普通に使っている分には問題がないのかなと現時点では思います。

メッシュ非対応っぽい

どうやらメッシュには対応していない内容です。

あとがきと結論

10GBEの挙動がかなり気になりました。
ただ、其の点を踏まえても高速ですし、2.5GBEを3つも搭載しているのは素晴らしいと思います。
価格設定もいいですからね。
気になる点こそあれど、十分選択肢になってくるWifiルーターだと感じました。
参考になれば幸いです

ご覧頂きありがとうございました!

 

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