当たり前の常識だ、と考えてはいけないことと、当たり前の常識として考えないといけないことが、世の中にはあると思います。
「普通、こういう時はこうするだろう」みたいな話はあくまで主観なので、そうしない人がいたとしてもそれを否定するほどの説得力はないし、それがどれだけ人並み外れた動きだったとしても、100人が100人に当てはまると言い切れないのなら「こうしないのもまた普通」ということにしかならない。
一方で、共通認識として持っておかないと齟齬が出るようなことは、当たり前の常識として持っておく必要がある。
地理や位置関係の話をする時には、地図を頭の中に思い浮かべるが、その地図は「北が上」であることが、会話をする面々の共通認識としてないとお話にならないと考える。
わざわざ断りを入れなくても、当たり前の事として北を上にしないと、話が噛み合わなくなる。
が。
配偶者の地図は北が上ではないことが発覚した。どうしても話が噛み合わず、地図を持ち出して話をしたのだが、配偶者の頭の地図では「向かっている方向が上」になっている。
ある町Aから、別のある町Bを見た時、どちらの方角にあるか、ということなのだが、私の地図では東で、配偶者の地図では北である。厳密には、配偶者にとっては「上」にある。
私は「北が上」で会話をしているので、てっきり配偶者の頭の中の地図内の、町の配置が間違っているのだと思ってそれを説明するのだが、ますます混乱であった。
身近にこのような混乱があったので、一般的な範囲であっても、地図の話をする時に、北が上、というのは当たり前ではない、ということになる。
つまり、常識として考えてはいけないことになるので、これからは前提として「北が上」と前置きして話すことを心がけようと思う。
こんな感じで、選り分けをしています。
