しつこくてすいません。
昔、痩せたくて仕方がない時期がありました。
まぁ生来痩せている方でもなければ誰しも思うことなのだと思いますが、私の場合、ビジュアル的な願望が強かったと言いますか。
中性的な雰囲気に憧れていた時期があります。
なので、そういう雰囲気を持つ人をよくウォッチしていましたが、そういう人は、男性なのに女性の服を着ることができるし、実際に着ているのです。
あ、女装という意味でなく、です。だからより中性的なイメージが出るんでしょうね。
それを知ってから、女性の服が着られるほどに痩せたい、と思っていました。
しかし。
私は祖父譲りの骨太、がっちり体型。
仮に痩せても、この骨である以上、この肩である以上、女性の服は着れないのです。
栄養失調でぶっ倒れるまで痩せるためにあれこれやってみましたが、結局、見た目が貧相にはなりますが、細くはならない。
この時に、自分が求める理想と、実際の自分の特性や特徴は一致しないものだ、と学びました。
私が求めたのはビジュアルバンドのメンバーのような細さ、中性的雰囲気でありましたが。
外見的には、タンクトップにダメージジーンズを履いてアメリカンバイクに跨る方が、まだ似合っていたようです。あ、コワモテ系でもないんですけども。
髪の毛を伸ばしても、元来の癖っ毛のせいで、ビジュアル系と言うよりは海外のハードロックバンドみたいな出で立ちに。
今でこそ「良い思い出」ですし、今はどちらにも属さない一介のオジサンでしかないですが。
今でもこの経験を教訓に、見た目に限らず求める理想と、自分に似合う現実のギャップは常に考えるようにしています。
仕事のために「私」を捨てる仕事人間が理想なのか。
必要以上に背負わず自分らしく生きるのか。
これはほんの一例ですが、ここにも、本来の自分と、叶わないからこそ思い描く理想のギャップがあると思っています。
