業績絶好調でも売られてしまう?逆風の中をあえて挑むつまみ食いトレード

Last Updated on 2024年5月8日 by ぷーやん

株式投資をしたことのある人なら、株式市場の不条理なシーンに出会ったことはいくつもあるだろう。

今日は市場がいかに感情に流されやすいか、そしてそこでどうやって利益を出すかについて、少し風変わりな視点からご紹介しようと思う。

市場が落ち込んでる時、本当に全ての株がダメなのか?

「地合いが悪い」というニュースを聞いて、皆が恐怖に駆られて株を売りまくる。そんな時、実は「隠れた逸材」が市場に溢れていることは多い。これは、業績が良好なのにも関わらず、市場全体の流れに飲まれて株価が不当に低くなっている会社のことだ。

考えてみよう。

風が強くてみんなが凧を上げるのをあきらめた日に、あなただけが凧を高く飛ばす秘訣を知っているとしたらどうするだろうか?

株式投資の王道は安く買って高いところで売る。これはいわゆる逆張りトレードだが、市場がどんなに荒れ模様でも、業績がしっかりしている会社を見つけ出し、その株を安価で拾い上げる。まるで、スーパーマーケットのセールで最高のグルメ食材を掘り出すかのようなものだ。

ではどうやって「逸材」を見つけ出すか?

答えは簡単で会社四季報を見れば簡単にわかる。

「なんだそんなことか・・・」と思わないでほしい

僕も昔は会社四季報など読んで株で儲かるなどとは夢にも思わなかったが、株の上手な人が口を揃えて言うのは、「四季報は宝物だよ」という言葉である。

四季報を読めば、少なくとも良い会社か悪い会社かはすぐにわかる。

良い会社を買ったからと言って株価が必ず上がるわけではないが、それはずっと右肩上がりになるということではなくて、株というのは上がったり下がったりするので、一時的に下がって安くなったところをうまく拾い、そして欲張らずにある程度のところで利確するということを繰り返すと、株というのは面白いように儲かるらしい。

本当だろうか?

とにかく会社四季報を買い、半信半疑でパラパラとめくってみた。

これは「テンポスホールディングス」という会社で、メインは中古の厨房機器の販売をしている会社だ。

このようにいろいろごちゃごちゃと書いているが、結局はどこを見れば一番手っ取り早いかというと、「儲かっているワード」と、「業績予想」の2点だけを見れば良い。これだけで良い会社と悪い会社の区別が簡単にできる。

儲かっているワードとは、上の図にあるような「最高益」というワードだ。その他のワードは、「黒字定着」、「順調」、「連続増配」等々。これらのワードをチェックして、目先は調子の良さそうな会社を隈なく探すのである。

次に見るのは業績予想のところ。

業績予想の数字が大きく上がっていれば、少なくともこれから沈んでいく会社ではなく、目先は成長する良い会社という判断ができる。

大企業の業績予想をしているアナリストは多いが、会社四季報のように上場している小型株を含めた全ての会社の業績予想を取材して載せているという雑誌は世界広しといえども会社四季報しかない。

極端に言ってしまえば、「儲かっているワード」と「業績予想」を載せている2点が、会社四季報が宝物と言われる所以である。

売上がいくらだとか、利益率やROEはいくらだとかという財務指標はひとまず置いておいて、これから少なくとも今の業績より成長する企業ということは、この予想数字が大きく上がっているかどうかを見るだけで簡単にわかるわけである。

当たり前だが株を買ってはいけない会社というのは、これから業績がどんどん悪くなる会社。しかし現実にはあまりにも業績が悪い買ってはいけない株を買って失敗している投資家が後を絶たない。

これは売上至上主義のいい加減な雑誌に惑わされて、キャッチーな言葉に騙されて手を出してしまうからである。

だから少なくとも、これから成長するという会社を会社四季報を読んで最低限ピックアップし、そして一時的に株価が安くなるまで待って買い、その後適当に上がったところで売るのである。

まあ言ってみれば「つまみ食い」のようなやり方であるが、株の上手い人の共通点は、ほとんどこのような売買をして儲けているという事実を知った時なるほどだと思った。

下のグラフは、先程紹介した地味に成長している「テンポスホールディングス」の株を分析し、株価下落時に仕掛けて利確するというルールで売買したシュミレーションだ。(2014年~2023年4月現在)

驚くことにこのつまみ食い手法の勝率は68%という大変高い勝率になった。

たまたまこの銘柄だけだと意味はないので、会社四季報で適当に直近の成長性のある会社を、ブログで紹介した2点のポイントに絞って選んで検証したところ、どの銘柄もほぼ同じような結果になった。

こちらも会社四季報から選んだ「王将フードサービス」と言う餃子の王将のチェーン店を展開している会社を、上記と同じルールでシュミレーションしたもので、やはり勝率は71%と驚くくらい高い。

株は長期投資が王道と言われるが、長期で売らずに持っていると、せっかくいいところまで上がったのにその後どんどんと下がって元の買った値段まで戻ってくるということはよくあることで、あなたにも経験があるだろう。

だから株というのは、マーケットの地合いが悪くて良い会社の株も一時的に下がってる時が一番のお宝の買い時で、そこからどこまで上がるかというのはわからないが、あまり欲張らずにサクッと利確するというのが一番理にかなったやり方になろう。

市場全体が下落している時、多くの投資家はパニックになりがち。ここで冷静に、予め目を付けていた目先の成長性のある良い会社をサクッとつまみ食いするのである。

このつまみ食い手法は、市場が暴風雨の中、あなたが一人だけ傘をさして歩いているようなもの。

周りがみんなずぶ濡れの中、あなただけが乾いたままだ。

この「私だけ知っている秘密」感が、つまみ食いトレードの魅力で、市場が晴れた時、あなたの選んだ株が急上昇する様はまさに晴天の霹靂となるであろう。

良い会社が市場の悪天候でずぶ濡れになっている時、それは「買い」のチャンスだ。

地合いに惑わされず、逆風の中での宝探し。

あなたもこのスリリングなトレードで大きな一儲けを狙ってみよう。

PS
ここで紹介している「つまみ食い手法」は、買いも決済もマーケットの寄り付きで行うのでとても楽ちんな運用方法です。近日公開予定です・・

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