『生きづらさ時代』は、ノンフィクション作家・菅野久美子さんが
ご自身曰く「初めて自分の「生きづらさ」と正面から向き合ったエッセイだ」
「孤独死現場での死者との対話」
「自らの毒親との決別」
「家中に溢れる大量のモノとの対峙」
「SNS依存からの脱却」
「愛犬を失う喪失感からのセルフネグレクト」
どれもこれも他人事じゃないと思いました。
「生きづらさは個人的な問題のように見えて、放射状に様々な社会問題とつながっている」
著者の言う通りだ、とホント思います。
「孤独死」の現場をたくさん見てきた著者が
「亡くなってから、そんな人たちと初めての出会いを果たしてきた。亡くなってからしか、出会うことができなかったのが歯がゆい。」
と、語る。
「誰にだって一人で這い上がるのは、困難なときもある。だからできることなら、彼らとも命あるうちに出会い、繋がり、語り合いたかったと思う。」
「だって、たった一人で、その重さと向き合うには、あまりに辛すぎるから。」
ホントそう思います!
人は弱さで繋がれる、って以前に書いたことがあるけど、
そういう場所をどっかに作りたいと思っています。
最後の章の、公園を掃除するひきこもりのサノさんの話が素敵!
「人が人によって救われる」
これが奇跡じゃないと言える社会を創っていきたい!
この本は、その一歩になると思った。
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