【高齢運転】旭川市・永山のセルフスタンドでアクセルとブレーキの踏み間違い事故で180度横転

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永山のオカモトセルフでアクセルとブレーキの踏み間違い事故が発生

全国的に増え続けている高齢運転者のアクセルとブレーキの踏み間違い事故。旭川市でも過去に数件ほど発生しているが、今年は市内のセルフスタンドでアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故が発生した。

出典:HBCニュース

日時は2024年3月28日の午前11時前。場所は永山地区にある「オカモトセルフ永山店」で、70代女性が給油後に車に乗って帰ろうとしたところアクセルとブレーキを踏み間違えて給油機や精算機に次々と衝突。

加えて給油機や精算機があるコンクリート製の土台に乗り上げたあと、180度横転しようやく止まったというもの。

出典:HBCニュース

幸いなことにこの事故でのけが人はおらず、物損だけで終わったがもしほかの客の車に衝突したり、給油中に接触したりするとガソリンが飛び散って最悪火災に至るなどより大惨事になっていた可能性もある。

さらに事故が発生したスタンドでは機器が損傷したり、無事な給油レーンも消防による指導で全レーンの利用停止になったため、他の客が当該スタンドで給油できない自体に陥った。非常に迷惑極まりない事故であった。

踏み間違い事故は高齢化などの影響で年々増加傾向

踏み間違い事故は高齢化などの影響もあり、年々増加傾向にある。市内でも過去に数件発生していて、中には死亡事故に至るものもまであった。

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事故を起こした本人はブレーキを踏んでいるつもりでも、実際はアクセルペダルを踏んでいるケースが多々あり、「パニックブレーキ」ならぬ「パニックアクセル」で次々と衝突するケースが目立つ。

場合によっては自分でギアをリバースに入れてもアクセルとブレーキを踏み間違えて前後にぶつかり続けるといったケースも。こういう高齢ドライバーは運転能力無しと判断して免許を交付しないなど、より厳しい免許更新手続きが求められる。

現在では70歳以上のドライバーに「高齢運転者技能講習」が実施され、免許センター等での構内実地試験をパスしないと免許が交付されない仕組みだが、アクセルとブレーキの踏み間違い事故は年々増え続けているのでより厳格な制度が必要に思える。

ただし、地域によっては自家用車なしでは生活しづらい場合もあるためそこは自治体などが運転免許を返納しても大丈夫な仕組みづくり(コミュニティバス、デマンドバス、共同タクシー等の利用促進や運営等)が急務である。

高齢ドライバーはMT車が自動ブレーキ搭載車の選択を

アクセルペダルを踏み間違えて発生した今回の事故。そもそもアクセルペダルの踏み間違いはほぼオートマの車で起こっており、今回のセルフスタンドで起きた事故もAT車両だった。

オートマは誰でも簡単に運転できて便利な一方で、構造的にアクセルペダル1本のみで車が前にすすみ、ギアも変速し続けて最高速度まで出てしまうことから、こういった踏み間違え事故が起きやすく、かつ重大事故につながりかねない。

人はパニックになったとき、冷静な判断ができないもの。これがブレーキを踏むという正常な判断ではなく、さらにアクセルペダルを踏んでしまうという誤動作につながってしまう。

特に高齢にもなれば判断能力が低下し、反応速度も若い頃より確実に遅くなる。とっさの判断そのものも難しくなり、こういった状況下では顕著に現れると思う。

しかも人によっては自分の非を認めようとせず「アクセルとブレーキが壊れた」とか訳のわからない言い訳をする始末。

出典:PhotoAC

もしMT車ならクラッチペダルの操作をしない限り車を前に進ませることはできないし、進ませてもギアを変速しない限りそのギアの最高速度にしか達しない。

なのでそもそもアクセルペダルとブレーキを間違えることが少ないし、間違えてもクラッチペダルの操作が適切でないと前に進まないし、そのギアの最高速度(発進時なら1速の最高速度しかスピードは出ない)。なのでボケ防止も含めてマニュアル車は高齢ドライバーにこそ必要ではないかとつくづく思う。

特に今の世代はともかく、昔の人はみんなマニュアル車で運転免許を取得しているので逆にマニュアル車が乗れなくなるほど衰えたら免許を返納するなどのきっかけづくりにも有効だ。

また、技能的にマニュアル車が乗れない人には自動ブレーキ搭載モデルでも「誤発進抑制装置」などペダルの踏み間違いを防止する機能を備えたモデルが軽自動車でも存在する。

こういったマニュアル車か自動ブレーキ搭載モデルを特に高齢ドライバーに載ってもらう必要がとてもあると感じた。

ただし、自動ブレーキ搭載モデルは非搭載車よりも値段が高くなりがち。また古い車ではそもそも搭載モデルの設定すら無いので難しいのだが、最近は後付けタイプの誤発進抑制装置も出てきている。

少々高価だがアクセル踏み間違いによる事故を防止できると思えいば価格に見合った見返りは大きいと思う。

一方で落とし穴もある。誤発進抑制装置でもセンサーやカメラを利用するタイプで雪国などで使用した場合、悪天候の時や積雪によりセンサーが覆いかぶさるとうまく機能しない場合もある。そのため特に冬期は自動ブレーキ搭載モデルでも絶対的な過信はできないので注意が必要だ。

今後もアクセルとブレーキの踏み間違い事故は増え続けると思われ、高齢運転者に免許を安易に更新させない、マイカーに乗らなくても済むような仕組みづくりによる事故防止が急務である。

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