【御上先生】2話ネタバレ考察と感想!ハゲワシの意味・マスコミにリークした人物・渋谷が母子家庭の意味
松坂桃李主演の日曜劇場【御上先生】(TBS系、毎週日曜21時)第2話が1月26日に放送されました。
堀田真由、高橋恭平がサプライズ登場して話題になった第2話。ハゲワシとは何か、マスコミにリークした人物は誰か、渋谷が母子家庭で分かること、などを考察!
今回はドラマ【御上先生】のネタバレ・考察・感想紹介します。
【御上先生】2話のネタバレ
ドラマ【御上先生】2話のあらすじネタバレです。
今の教育にはリビルドが必要
神崎は、冴島に会いに行くが「どうして話をしなくちゃいけないの?」と拒否される。そんな神崎に対し、尾行していた次元(窪塚愛流)が手伝いを買って出る。
授業にて。御上は、板書を消してアクティブリコール(勉強したことを能動的に思い出すことで、記憶を強化する学習法)を勧めた。
是枝(吉岡里帆)は大事な時期の神崎に対してフォローが必要だと、御上に相談。御上は「人生で大事な時期じゃないときはない」という。その上で、御上は生徒のために奔走する熱血教師のテレビドラマ(金八先生?)がモンスターペアレントを製造してしまった、と指摘。
そして、全国の教師がスーパー教師になるより理想の教師像を変えることの方ができるし、「今、教育に必要なのはバージョンアップではなくリビルド。既存のシステムやプロセスを根本的に見直し再構築することです」という御上。
槙野(岡田将生)と津吹(櫻井海音)は御上が冷たそうで優しかったことを思い出す。2年前、御上は夜11時なのに明日の国会答弁のため残業していた妊婦の職員(山田姫奈)の仕事を代わったことがあった。
神崎に「責任はない」?
ある日、神崎は冴島の仕事終わりを待って尾行し、「僕は聞きたいことがあります。とにかく話をさせてください」と頭を下げた。
そのころ、隣徳学院では、御上が手紙を書いていた。
暗いトンネルにて。冴島は「話ってもしかしてあの子のこと?」というが、神崎は知らないもよう。
神崎は「俺のせいですよね?」という。
冴島は「確かにあなたの記事のせいで、離婚もした。学校も辞めたわ。でもそれはあふれたコップの最後の一滴にすぎない。責任感じられても困る。(俺をかばうためという神崎に対して)それは違う。話せることはそれだけ。話したいこともそれだけ。(納得できないという神崎に対して)あなたを納得させるために生きているわけじゃない。もしこれから何かあってもあなたのせいじゃないから。もう絶対に来てはだめよ」と告げた。
そのころ、先日の刺殺事件について「真山弓弦容疑者(22)の闇」と報じている週刊誌(週刊東春)を謎の男(高橋恭平)が手に取って眺めた。しかし表紙の見出しだけ見ただけで中身は読まずに去る。
トンネルの中にたたずむ神崎に、是枝が近づいて「話の内容は聞こえていないのでご安心を。私にも責任がある。一緒に考えさせて」と言った。何も言わず去る神崎。
御上はポストに手紙を投函する。
一方、マスコミ各社の複合機が作動し、FAXを受信する。
殺人事件と隣徳学院の関係がマスコミにバレる
翌朝、隣徳学院に報道陣が殺到した。
試験会場で発生した殺人事件の容疑者・真山弓弦の母親が隣徳学院元教師の冴島(常盤貴子)と分かったマスコミが取材に押しかけてきたのだ。
冴島が学校をやめた理由は不倫で、生徒にスクープされた。それが原因なんじゃないのか?と詰め寄る記者たち。
校門の前で呆然と立ち尽くす神崎。そこに御上がやってきて一緒に校門をくぐって、学校に入る。
古代理事長(北村一輝)は「やましいことがない」と言い、今夜のテレビ出演を取りやめないことにした。学年主任の溝端(迫田孝也)は不満げだ。
クラスで騒動を話し合う
3年2組のホームルームにて。
御上は赴任してくる前の話だからと是枝に説明してもらう。
殺人事件の容疑者が冴島元先生のお子さんであること、もし記者が家に押しかけたり付きまとわれたりしたら学校に連絡するようにということを伝える。
和久井(夏生大湖)は当時から神崎と同じクラスだったのだから、他のクラスとは違う。神崎が隣徳新聞を出し、結果的にあの殺人事件を引き起こしたのだとしたらクラスみんなで話をする必要があると提案。
御上も「確かにそうだね話そうか?」と同意。櫻井(永瀬莉子)は勉強に集中できないと不満を言う。
御上は「放置したから問題が深くなった。櫻井さんは弁護士になりたいんですよね。裁判でもお前は犯罪者だから黙ってろっていうのですか。それに君たちがなろうとしる職業はいついかなる時も集中しないとできない仕事ばかりだよ」と反論。
こうしてクラスで話し合いがスタート。あの新聞に対してどう思うか議論される。
宮澤(豊田裕大)は「正直痛快だと思った。教師同士で不倫はありえないって思った」という。
安西(森愁斗)も「よくやった神崎」と思った。
名倉(白倉碧空)は「冴島先生がそんなことしたと思えなくて、不安でした」という。
戸隠(野内まる)は挙手して「私は、私人逮捕系youtuberみたいだなって。動画投稿目的の人がいて、冴島先生を一方的に裁こうとしているところが似てるなあって」という。
東雲(上坂樹里)は今の話し合いもそれと同じ感じで怖いという。
御上は「神崎がいないところで話すならいいのか」という。東雲は「それはもっと嫌です」と答える。
次元は「神崎はどう思っているわけ?」と尋ねる。神崎は「別に」とそっけない。
富永(蒔田彩珠)は「ほんとに思ってる?別にって思ってないよね。私ならこういう時、気の利いたことなんて言えない」という。
神崎が「ハゲワシを捕まえる」と決心!
議論が煮詰まってきたため、御上が「ハゲワシと少女」の報道写真を見せる。この写真は大きな賞を撮ったが、シャッターを押す前に少女を助けなければいけなかったのではないか?と批判が集まった。この後の話について、神崎は少女は食料センターで保護されて助かったが批判されたカメラマンは精神を病んで自殺した、と話す。
御上は「君ならシャッターを押す?」と尋ねる。神崎は「押します。自分は絶対に死なない」という。御上は「即答だね。でも、自分を過信しないほうがいい」という。
ここで学生時代の御上の回想が入る。教室にいた御上に男の子が「孝、大変だ」と言ってくる…。
御上は、「なぜ辞めたのは女性教師で男性教師じゃなかったのか?」と改めて問う。今の3年が2年だった時、担任の女性教師は是枝先生だけだった。是枝先生から御上に担任が変わったのはそのせいだ。
![](https://dorama9.com/wp-content/uploads/2020/11/matuzaka-toori.png)
(是枝先生は)生贄の羊(=官僚教師と交代する先生)なら下等な方(=男性より女性)がいいだろう、と選ばれただけ。冴島先生の件も同じことだ。
…と差別があることを御上が指摘。
![](https://dorama9.com/wp-content/uploads/2024/12/mikamisensei-okuhira.jpg)
![](https://dorama9.com/wp-content/uploads/2024/12/mikamisensei-okuhira.jpg)
![](https://dorama9.com/wp-content/uploads/2024/12/mikamisensei-okuhira.jpg)
「ケビン・カーターがシャッターを押さなければ、誰にも届かなかった貧困があった。だからシャッターを押すべきだと信じてる。でも。あの時の俺は、冴島先生を食おうとするハゲワシの正体を見ようとしなかった。だから…これからでも俺は絶対、それを捕まえる」
と神崎がいうと、御上は「そうだね」と受け止め、「ありがとう。いい…意見交換でした」と生徒たちに告げた。
ハゲワシは殺戮の証拠を消した
職員室に戻ってきた御上に、溝端(迫田孝也)が時間がかかったという。御上は「いい話しあいになりました。ハゲワシを捕まえに行くそうです」と意に介さずに答えた。腐った肉を主食とする動物はスカベンジャーという。動物の死骸を放置すると感染症が蔓延するのでスカベンジャーは感染症防止の面もあるが、殺戮の証拠を消したりする存在でもあるという御上。
比喩を読み解くと・・・ハゲワシ(=古代理事長)が死骸(=不倫問題)を食べて(=処分して)、感染症防止をした(=不倫教師を一掃した)が、殺戮の証拠(男女差別や男性教師への忖度?)を消した、ということか。
殺戮というからには、古代は冴島先生が邪魔だったとか、もっと隠したい何かがあるとかも考えられます。
授業終わり、東雲は富永に「聞いて欲しい話があるの」と相談。富永はそういうの好物だから大歓迎!と承諾。
是枝は保健室を訪れ、担任だったことへの責任を見ないふりしていたとこぼす。辞めた人がいること、命が亡くなったことで責任を感じる是枝。
養護教諭の一色真由美(臼田あさ美)は是枝を「心が動き始めている」と励ましつつも、自分にできることはないかと自問している。是枝は自分を変えることを決意する。
夜。古代理事長がテレビ出演し、生徒が不倫を報じた新聞が殺人事件と関連して報じるマスコミを糾弾。そしてパーソナルイズポリティカルという言葉を持ち出し、個人の問題も日本の教育全体の問題として「引き続き考えていく」とまとめた。
同じ頃、御上は御上宛てにきた手紙を鞄に入れる。
中岡壮馬(林泰文)の正体は闇の仲人
一方、文科省の塚田(及川光博)と槙野(岡田将生)が、中岡壮馬(林泰文)と会っていた。中岡は若い時にある代議士の政策秘書をしていて今はコンサルティング会社代表を務めている。物凄い人脈で、霞が関と永田町を取り持つことで「闇の仲人(なこうど)」と呼ばれている。
中岡は塚田にお願い事だたまっていて、一番は隣徳学院のことだという。塚田はその件はここではちょっと、と拒否した。
塚田局長は中岡に頼まれて、不倫した男性教師だけを系列の学習塾に残したのでしょうか。これが神崎の新聞が、バタフライエフェクトのように、文科省の闇に繋がっているということ?
犯人は女性で堀田真由が演じる
御上は半休を取得し、拘置所に行き、真山弓弦(堀田真由)と面会する。
官僚だから面会に応じただけ、という弓弦。
殺された渋谷友介のことを話す御上。
渋谷は21歳、東京大学法学部3年、官僚試験は合格確実で滑り止め。司法試験の方が本命だ。
弓弦は「受験会場で一番いけすかないやつのことを殺そうと思っていたんだ。私のカンは間違っていなかった。」という。
渋谷友介の母は友介が中学のときに離婚し、母子家庭。友介は母の人生のすべてだった…。
御上は「そして僕の見る限り君の行動をもってしても社会は何も変わってない。渋谷友介くんが座るはずだった弁護士の椅子が空いたこと、来年から受験生の持ち物検査はきつくなること、それ以外はね」
弓弦は「そんなくだらないことを言うために来たの?」とつぶやく。
御上は「なんで殺した?」とストレートに問う。
2話結末:犯人の動機はテロまたは革命?!
そのころ、隣徳学院では…。神崎が古代理事長に「冴島先生だけやめさせられたのはなぜですか?」と問う。古代は自立した生徒の登場をうれしがる。
古代は、女性だからやめさせれらたなんてあり得ないこと、どちらにも出向の打診をしたが断ったのは冴島だったことを説明する。神崎は「嘘だ」と信じない。古代は「そう思うなら取材してみてはどうですか」と告げた。
拘置所にて。弓弦は「どうしてそんなに理由が欲しいの?……テロだから。もしくは革命。この世は歪んでる。ぶち壊すには最大の効果が必要。違う?」という。
御上は「昔、同じことを言った人がいたよ。僕にとって大切な人だ」と言う。
御上は学生時代を回想する。彼は「間違ったものを正したい。そのためにはまず壊さないと」と言った。
弓弦は「は?」と言い、御上を鋭く見つめる。
(つづく)
【御上先生】2話の考察
【御上先生】2話の考察です。
堀田真由・高橋恭平のサプライズ出演が話題
第2話では、第1話で殺人を犯した真山弓弦役を演じるキャストが堀田真由さんであることが判明。驚きましたね。犯人を男性だと思っていた視聴者も多かったと思いますし。本サイトでは犯人は実は女性説を主張していましたが、役者の予想はハズレました(笑)
また、高橋恭平(なにわ男子)さんが謎の青年役でサプライズ登場しました!ほんの一瞬でしたけど、謎すぎてインパクトありましたね。殺人事件の記事を見てたので、何か関係がありそうで、再登場は必ずすることでしょう。
2話で、WEBビジュアルで黒塗りにされていた人物2名が明かされたことで、WEBビジュアルが完成しました。黒塗りが誰かの事前予想では、高橋恭平さんの予想がありました。しかし、堀田真由さんを強く推す声はなかったと思います。まさにサプライズでした↓
![](https://dorama9.com/wp-content/uploads/2025/01/mikami-kuronuri.jpg)
![](https://dorama9.com/wp-content/uploads/2025/01/mikami-kuronuri.jpg)
高橋恭平は何役?
<高橋恭平は何役?>演じる高橋恭平さんは2月で25歳になるので隣徳の卒業生か?真山弓弦の兄か、不倫した男性教師の子か…。加害者・被害者のどちらかに関わりがあると私は予想します。
中岡壮馬(林泰文)が怪しい
さらに2話では、謎の男・中岡壮馬(林泰文)が初登場。中岡はコンサル会社の代表をしていて、以前はある代議士の政策秘書でした。そして「闇の仲人(やみのなこうど)」という異名もあるようです。
また、隣徳学院のことで塚田局長(及川光博)に何やら頼みごとがある様子。怪しいですね(笑)
【ハゲワシの意味】ハゲワシは何のこと?誰のこと?
神崎は自身が書いた不倫記事がきっかけで殺人事件が起きたのでは?と思い、ハゲワシを捕まえようとしています。では、そのハゲワシとは何か。
「ハゲワシと少女」という写真を例に出すと、
- シャッターを押した写真家は、不倫記事を書いた神崎のこと。
- 内戦中の国で貧困に苦しむ少女は、不倫した教師たち?なんだか少し違和感はあります。自主退職に追い込まれた冴島は該当するか。
- 少女が亡くなったら食べようと待っているハゲワシ。ハゲワシとは悪い人物の象徴ですね。
この2話時点で予想されるハゲワシは古代理事長、塚田局長、中岡壮馬の3人の誰かです。中岡が塚田局長に依頼して、塚田局長や古代理事長が「忖度」して男女差別をしたのかな、と私は推察します。
マスコミにリークしたのは誰?
<リークした人は誰?>加害者の母・冴島が元隣徳学院教師なこと、そして校内新聞で不倫が暴かれて冴島が退職したこと。それをマスコミ各社にリークした人物がいるはずです。
●御上先生ではない:御上先生がポストに投函した映像の直後に、各社のファックスが受信する映像でした。意味深です。けれどこれはミスリード。郵便とファックスは違うので、御上先生がマスコミにリークしたわけではないですね。
●高橋恭平の役が怪しい:私が怪しいと感じたのは週刊誌を意味深に見つめていた謎の男(高橋恭平)です。事件に関心があるという演出ですが、彼が初登場した夜にマスコミ各社にファックスが送られています。怪しいです。
もし仮に男(高橋恭平)がファックスを送付していたら足がつきます。コンビニから送ったら防犯カメラがありますし。わざわざそんなことするとなんて、よほど学校に恨みがあるのでしょうか。
●次元(窪塚愛流)も候補(ハッカーの正体?):次元は元数学部で、プログラミング好きな人物。金魚。2話で神崎に話しかけて協力を申し出てましたね。なんだか怪しいんです。
クラスのみんな、冴島(常盤貴子)と殺人事件の犯人は苗字が違うため関連性に気づいていませんでした。しかし劇中でハッカーのような人物が映る場面があります。
そのハッカーの正体が次元ならば、教師の履歴書なのかプロフィールを盗み見ていて、冴島先生が旧姓を仕事場で使っていると知っていたかも。そして、真山弓弦との親子関係にも気付いていた可能性もありますね。怖いですけど(笑)
●古代理事長も候補か:古代理事長はテレビ出演でのコメントが立派すぎるので、用意してた感じがして怪しいです。でも理事長が学校の恥をあえてさらすかな?と疑問も。自作自演な感じですが、(悪いニュースですが)学校が注目を浴びたことは事実なのでメリットはあります。理事長が生徒を批判するマスコミに毅然とした態度を取ったことで好印象に映ってますしね。
【渋谷が母子家庭】の意味:犯人の動機のヒントか?
2話ラストでは御上が犯人の真山と面会。なぜ殺したのか、問い詰めます。真山は「テロ」や「革命」というワードを使って動機を答えるのですが、本当でしょうか。2話時点で、犯人の動機を考察してみましょう。
「教師同士の不倫」「処分の男女差別」という事実がどうして殺人事件に発展したのでしょうか。繋がりがまだハッキリ見えないですが…。
刺殺された被害者の渋谷(しぶたに)(沢村玲/ONE N’ ONLY)は男性なので、不倫した男性教師の筒井と苗字が違っていることが不自然です。
ん。そういえば、渋谷は中学の時に親が離婚して母子家庭だと、御上先生が言ってましたね。これはヒントか?
母子家庭の渋谷は母親の苗字ということになります。
もしかして、もしかすると、筒井は渋谷と別居中の実父?
渋谷の父が筒井ならば、納得いきます。つまり、冴島先生の娘が母が差別されたことを恨んで、不倫相手の男性教師の子を刺したことになり、動機があることになります。犯人の動機はテロや革命家を隠れ蓑にしてますが、親が差別されたことの恨みなのかもしれませんね。
犯人は相手を間違えている?
しかし渋谷が筒井の息子だと仮定しても、真山弓弦が不倫した男性教師の筒井を刺さずに、なぜその息子を刺したのか疑問です。
母・冴島を自主退職に追い込んだのは古代理事長(北村一輝)だと思いますし、古代の裏に塚田局長(及川光博)らが黒幕として存在していそうな雰囲気もあります。
また、不倫記事が原因で母が自主退職になったのならば、不倫記事を書いた神崎(奥平大兼)の命を狙ってもいいはず!
以上のことから、真山弓弦は殺す相手を間違えていると思います。黒幕や原因を作った人物は別にいるのに何してんねん!と思ってしまいます(笑)。
安倍元首相の銃撃事件を思い出す
私は「復讐相手を間違えてる」件で、安倍元首相の銃撃事件を思い出しました。旧統一教会に恨みがあってトップ(世界平和統一家庭連合の総裁・韓鶴子(ハン・ハクチャ)氏 )を殺害したいけど、トップは韓国人のため来日の機会も少なくガードもされていて難しいです。
だからって、旧統一教会の関連団体にメッセージ動画を送った安倍晋三氏を撃った、本丸ではないけど妥協して撃った、それでいいのでしょうか。
私は、この恨むターゲットが少しズレていることがドラマと似てる気がします。テロのように安倍元首相を銃撃した事件からバタフライエフェクトのように旧統一教会と自民党議員の癒着が暴かれたり、家庭崩壊を招く多額の献金問題など、次々と暴かれましたね。
もしかすると、本来のターゲットではない人物を殺すことで黒幕が暴かれていく、この構造はドラマのストーリーの下敷きになっているのかも。
といっても、学習塾の先生の筒井をターゲットにしても命を狙うのって難しくはないように思うので疑問が残りますが…。謎ですね。
「awareness」の考察
2話タイトル「awareness」は「意識」「認識」「自覚」「気づくこと」。2話の内容に照らし合わせると、以下の2点がリンクしてると思います。
- 1つ目は、マスコミが殺人事件と隣徳学院の元教師の関係(校内新聞の不倫記事が殺人事件の原因かもしれないこと)に「気づいた」点。
- 2つ目は、神崎がハゲワシ(悪い人物)の存在に「気付いた」点。正確には御上が処分に男女差別があったことを神崎に問いかけ、神崎が気づき始めました。
まだまだ謎が多い本作。校内新聞、殺人事件、隣徳学院、文科省の闇がどう繋がっていくのか。今後も注目です。
【御上先生】2話の感想レビュー
【御上先生】2話の感想レビューです。
クラスの議論に見入った!見やすかった!
2話では、校内新聞についてのクラスの話し合い場面が描かれました。とても緊張感が伝わってきて、見入ってしまいました。オーディションで選ばれた生徒役の俳優さんたち、みんな上手いですね。とても自然です。
演技もそうですが・・・クラスメイトたちが激論をかわしていくとき、ちゃんと皆が意見を言ったり聞いたりしていて、学園ドラマのテンプレといえる変に邪魔する不良もいなくて、見やすかったのも好印象です。さすが県内トップクラスの進学校ですね。
「ハゲワシと少女」とマスコミによる私刑について
「ハゲワシと少女」の写真をもとに、報道のあり方を問う、深いテーマも描かれました。
『ハゲワシと少女』は、内戦が続くスーダンにおける「うずくまる少女を狙うハゲワシ」をケビン・カーターが撮影した写真。ピューリッツァー賞を受賞し、評価されたのですが…。なぜハゲワシに狙われている貧困の少女を救わなかったのかという批判の声も寄せられました。
ジャーナリストという仕事と、人間としての良心との葛藤の話なので、正解がない問題です。
ドラマ劇中では、撮影したケビン・カーターが批判されたのち自殺したものの、少女は保護されて助かったという後日談が語られました。神崎は取材対象者のその後を知ることの必要性を痛感したようです。
しかし現実の週刊誌は不倫をスクープして、性加害スクープもですけど、その後に当事者がどうなろうが命を絶とうが仕方ない(亡くなっても構わない)と思ってるそうです。そこには内戦における貧困を伝えるというような意義や大志はなく、売れればいいというお金儲けのため、つまり商業主義だと思います。記者には反論されそうですけど私にはそう見えます。
例えば、双方不起訴になったサッカー日本代表・伊東純也選手の事件も女性側だけの意見で記事を展開してましたね。本来なら両者の意見を聞かないと真実は分からないし、真実を調査するのは警察なのに、雑誌を売るために女性の味方になりました。「虚偽告訴と訴えるのは被害女性を二重に傷つける看過し難い行為」とまで週刊誌が伊東氏を批判してましたね。
スクープの先なんて記者は見ていません。サッカー日本代表にメンタルと戦力の打撃を与えても構わないのでしょう。売れればいいのですから。
記事の後に該当者が別に亡くなっても仕方ないという行き過ぎた「正義」の考えは、法で裁くのでない「私刑」に繋がっているのだと思うのです。マスコミは訴えられても賠償が大金じゃないから強気なのでしょうね。
と、現実とリンクしながら、報道のあり方について色々なことを考えさせられた第2話でした。
【御上先生】番組情報
【出演者】 松坂桃李、吉岡里帆、迫田孝也、臼田あさ美、櫻井海音、林泰文、堀田真由、高橋恭平、岡田将生、及川光博、常盤貴子、北村一輝、他
【脚本】詩森ろば
【音楽】鷺巣詩郎
【主題歌】「Puppets Can’t Control You」 ONE OK ROCK (Fueled By Ramen / Warner Music Japan)
【演出】宮崎陽平、嶋田広野、小牧桜
【プロデューサー】飯田和孝、中西真央、中澤美波
「御上先生」第3話は2月2日(日)21時に放送です。お見逃しなく!