貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

YAG・GGG

2024-04-27 19:43:24 | 単品

CZで羽目を外したついでに、YAGとGGGもゲット。
「カナリーイエローYAG」。イットリウム・アルミニウム・ガーネット。

かすかに緑がかった絶妙な色。実にいい色です。これも遠くまで光を飛ばす。

グリーンのGGG。ガドリニウム・ガリウム・ガーネット。

少し色は暗いのだけれど、深く澄んでいて美しい。ファイヤーは出ない。
しかし写真にするとつまんないね。へただからでしょうけど。

YAGもGGGも、前から見てみたいなとは思っていたのです。
何せ組成が不思議。
YAGは Y3Al2(AlO4)3。硬度8.5、屈折率1.833、分散度0.028、比重4.55。
GGGは Gd3Ga2(GaO4)3。硬度6.5、屈折率2.03、分散度0.045、比重7.05。
参考までに再掲、ダイヤモンドは屈折率2.42、分散度0.044、比重3.6。

YAGもGGGも、X3Y2Z3という結晶構造を持つからガーネットに分類される。つか、ガーネットの定義広すぎだろ。
ちなみに普通のガーネットは、例えばグロシュラー Ca3Al2(SiO4)3、硬度7、屈折率1.7、分散度0.028、比重3.5前後。

いずれも1960年代末からレーザー機器などの用途で作られたが、宝石としても商品化され、人気を博した。しかしその後宝石生産は減少、最近になって再注目され古いストックがけっこうな値段で出回っているとか。詳しくはこちら参照。

ガドリニウムとかガリウムって何?
ガドリニウムは原子番号64、希土類の金属。ランタノイドの一員。
ガリウムは原子番号31、土類金属。アルミの兄貴分みたいな感じ。
と言われてもさっぱりイメージできない。まあ日常で接することはないか。

人工宝石はインクルやムラがないとか、CZの場合はダイヤモンドでは難しい完全な無色があるとか、とにかく安いとか、いろいろなメリットがある。
「天然石」鑑賞としては邪道かもしれなけれど、なかなか素晴らしい領域ではないでしょうか。(あちこち手出し過ぎじゃないかい?)


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