こんにちは、マリです。
「4年制高校」って聞いたことありますか。
進学校では、浪人生が一定数いるため、「高校3年間+浪人1年=4年生高校」と揶揄されることがある。
わが家は、長男、二男、娘、と3人の子がいます。
長男と二男が同じ高校に通いました。
わが家は転勤族で、縁もゆかりもない地に居を構え、
私もパートナーも教育熱心というわけでもないので、
高校事情もよく分からず、何となく流れに乗り、
子のやりたいことをサポートする、というスタンスで子育てしてきました。
長男と二男は、「進学校」と呼ばれる高校に通いました。
長男は棚ぼた的にご縁をいただき、この高校に入学。
「授業についていけるか心配…」と、先輩お母さんに話した時、
「4年制高校って言われてるし、ちゃんと最後は合わせてくるよ、4年後かもしれないけど」
と言われてびっくりしたことを覚えています。
(このお母さん、めっちゃいい人です。ヤな感じで言われたわけではありません。)

えっ?
4年制高校って何??
初めて聞いたんだけど…
それまで「4年制高校」なんて知らなかった私。
浪人ありきってこと??
私自身の周りに、浪人した人はいなかったので(知らないだけかも)
「浪人生」にイメージも持ち合わせてなく…
それでも、急に突きつけられた「浪人生」という言葉からイメージすることを考えてみると、
「合格できる大学がなかった」「お金かかる」「親不孝」って言葉が頭に浮かびました。
「親不孝」は、福岡に大手予備校と若者が集まる繁華街があり、そこは浪人生が集まる通りってことで
「親不幸通り」呼ばれているところがあります。
なので、「予備校生」=「親不孝通り」から「親不孝」ってイメージがあります。
私の「浪人」に対するイメージ、マイナスしかない…
それからも、同じ高校のお母さんと話した時に、ちょくちょく「浪人」というワードは出てきた気はするのですが、
自分の脳には入れていませんでした。
(知りたくないことは、入らない脳)
ところが、長男が3年生になった時に行われた高校の進路説明会で、先生がはっきり言われました。
「志望する大学を最後まで変えずに挑戦してほしい。現役でうまくいかなければ、もう1年頑張ってほしい。浪人は長い人生のほんの一部。その時に頑張ったことは、大きな自信になる」



え??
先生も浪人を勧めてるの?
本当に4年生高校なの、ここ…
私、驚愕しました。
「先生が浪人を勧めるんだ…」と。
メリットもあるから言ってるんだろうな、と、少しだけ私の脳に「浪人」が入ってきました。
長男の部活の先輩が、何人も浪人していることを聞き、
試合観戦によく行っていたので、名前と顔が分かるあの人とあの人とあの人…浪人生かぁ。
と、現実のこととして、「浪人」が少しずつ認識されるようになりました。
長男は「棚ぼた」的に入学したので、高校での3年間は授業についていけず大変だったと思います。
人付き合いが大好きな彼は、友達に恵まれたことと、天性の「勘違い力」が彼の人生を押し上げた、と私は思っています。
彼の周りには賢い人ばかり。
難関大学を目指す人も何人もいます。
で、息子も、周りの人たちと同じような大学を目指したんです。
結果は、全敗。
「合格大学がひとつもなくてやばいな」と思った頃、まだ受験できる大学がいくつかあり、
「合格できそうな大学受けなよ」と言ったのですが、
「行きたい大学に行きたいから、もう受けない。もう1年勉強させてください」と。
もちろん「行ける大学」に決めた人もいるのですが、
息子の周りには、挑戦して、うまくいかなかったらもう1年、という人が多く、そんな人ばかりを見ているようでした。
「1年だけ」という約束で浪人。
高校の勉強を最初からやり直し、今は志望した大学の学生になっています。


二男の場合。
「やりたいことが何か分からないから、選択肢を増やすために進学校へ行く!」と高校を決めました。
しかし、1年生の時に「大学なんて行かなくても稼げればいいんじゃないの?」って考え始めます。
時はweb3やNFTやらが賑わっていた頃。
彼はNFTやアバターを作って売ってみたり、ビジネス書を読んだり、インフルエンサーさんの講演会に行ったり…
「お金の稼ぎ方、何となく分かってきたかもしれない」なんて言って、学校の勉強が疎かに。
それはそれで、興味を持ち知識を吸収して良いのでは、と見守っていたのですが、
高校2年生になってから、
読んだ本の著者やインフルエンサーさんの出身校を調べ始め、
「あの人もこの人も、『大学なんか行かなくていい』って言ってる人も、ほとんど有名大学に行ってるじゃん!」
「『何を言っているか』は大事だけど、『誰が言っているか』も重要なのでは…」
と思い始めます。
高2の夏、
「やっぱり大学行くわ。行くなら、東大目指すわ。」
と、勉強を始めます。(急展開すぎ!)
それまで勉強をあまりしていなかったので、おもしろい具合に成績は伸びまずが、高2の終わり頃に頭打ち。
「成績を上げたいなら、塾に頼った方がいいのでは?」と声をかけますが、
「自分でやりたい。やる方法はある」と、自力で頑張っていました。
高3になり、自分で何をすれば良いか分からなくなり、焦り始めて塾に行く決心。
4月末だったと思います。
塾で「東京大学に行きたいなら、スタートが遅すぎる…」と言われちゃいます。
(「諦めろ」って感じではなく、頭抱えて「どうすれば合格できるか…」と寄り添った言い方)
二男は高校受験のとき「お前が〇〇高校??w」なんて言われても頑張って合格した経験があるので、
「諦めなければ合格できる!」と、学校や塾の先生に「東大目指します」と宣言。
それはそれは、一生懸命勉強しました。
1月の共通テストは、「これぞ現役曲線」という具合にうまくいき、
足切りを突破して2次試験受験票を手に入れます。
が、合格することはできませんでした。
2次試験で大きく失敗するようなことはなかったようですが、
得意科目が難化、易化により得点差をつけることができず、
苦手科目がいつも通りイマイチな出来、ということで、
試験問題が味方になってくれませんでした。
味方になってくれるような試験問題だったらワンチャン合格できそう、ってレベルまでしか到達できてなかったんです。
「あと1年しっかり勉強して、どんな問題が出ても合格する。だからもう1年お願いします」
と、浪人生になることを望みました。
まとめ


私は「浪人」に良いイメージを持っていませんでしたが、
わが子が浪人して、今では「浪人もいいな」と思っています。
長男の知る限り、高校の同級生(男子)は約半数が浪人したそうです。(女子は分からん、と。)
そして1年後、ほとんどの人が現役の時に志望していた大学かそれ以上の大学に合格しています。
二男の友達も、浪人してもう1年頑張る、という人は多くいそうです。
志望校を変えずに、または志望校を上げてもう1年頑張る、という人が何人もいて、
一緒に予備校の説明会に行っています。(前向き!)
私は、過去の私に言ってやりたい。
「浪人もいいもんだよ。やりたいことがあって頑張る人が浪人生になるんだよ!」と。
頑張る若者を応援するのは、めっちゃ楽しい!
では、また🖐️