今日は節分
立春を前に最強寒波がやって来たという
それでも雪は降らず
冷たい雨が心を濡らす
ひとつ山を越えると
皆、雪の被害で大変なのに...
東京に
もう雪は積もらないのでしょうか?
あの11年前の夜・・・
きっと、降り尽くしてしまったのね
大切なモノを守りたかった・・・
あの暗い夜・・・
汚れ切った女でも
好きな人のためになら
失いたくないモノがある
今更
何の意味も無いのに…
でも、あの時、私は
確かにそう思ったの
愛する人への愛の証を示したかった
泥にまみれた私には
それしか出来なかったから・・・
寒い夜には、思い出す
降りしきる雪を眺めながら守ろうとした
私なりの純潔・・・
他人から見れば滑稽に思えても
私にとっては大切だったモノ・・・
あの夜
私はあらがった
太い腕に
抱きすくめられても
息の臭いに咽びながら
くちびる閉じてあらがった
身体震わせあらがった
はいる舌先あらがった
頬を張られてあらがった
肌を抓られあらがった
あらがって
あらがって
息を止められ
あらがい切れず
遠のく意識のはるか向こうで
唾液そそがれ覚悟した
汚れた女のプライドが
瓦礫のように崩れ落ち
砕け散るのを肌で感じて
身体委ねて涙した
あらがうことを止めた時
心の嵐がおさまった
はいる屈辱受け入れて
疼く身体に戸惑った
あらがうことを止めた時
あなたの愛を裏切って
私は邪鬼のものになる
うしろめたさを忘れるために
熱い潮に身を委ね
忘我の極致を彷徨いながら
あなたのことを忘れるわ・・・
今日は節分
季節の変わり目には
邪気(鬼)が生じるという・・・
だから私
きっと、あなたを忘れるわ