こんにちは むうさんです^^
雪山を始めた最初の年の目標は、天狗岳です。
前回は、初日に東天狗岳に登頂した記事でした。
今回は、2泊3日の山行で、2日目に東天狗岳から西天狗岳に登頂した登山を紹介します。
天候が予報とズレて晴れていながらガスが出てしまったため、東天狗岳でウロウロしながら時間を稼いで、タイミングを見ての西天狗岳登頂でした。
2025年2月上旬の山行です。
天狗岳 雪山登山<2日目>
天狗岳見晴らし台
黒百合ヒュッテの朝食は6時からです。朝焼けに染まる天狗岳を撮影するために、見晴らし台に6時30分前に到着したかったので、朝食は頼みませんでした。
予定では、見晴らし台の後は、中山峠から東天狗岳、そして西天狗岳へ登るつもりです。
6時過ぎに黒百合ヒュッテを出発し、中山峠を通り、見晴らし台へ。ところが、ガスで天狗岳が見えません。
日の出までに奇跡が起きないかと期待しましたが、ガスで隠れたままと残念な結果です。
ウェザーニュースの「山の天気」CHでは晴でしたが、太陽はガスの先に見えるので、おそらく上空は晴れなのでしょう。ただ、山のガスは予報できないようです。
後で調べると八ヶ岳上空は快晴で、八ヶ岳の山近辺だけガスが出ていました。
黒百合ヒュッテ~東天狗岳
ガスのため、すぐに天狗岳に登るか悩みましたが、2日目は一日時間があるので、じっくりでも良いだろうと黒百合ヒュッテに戻り、空を見上げていました。
登るのに1時間程度かかるので、我慢できずに7時30分に出発、8時過ぎればガスも取れてくるだろうという期待を持ってです。
撮影しながら、時間をかけて登っていきましたが、なかなかガスは晴れてきません。
時々、空から光が射しますが、期待ほどはない感じです。
東天狗岳の登りの前の樹林帯を抜けると、強風に吹かれるので、先に進むか悩みます。
と悩みながら、待つこともできず、樹林帯を抜けて登りへ進んでいました。
早朝から東天狗岳に登っていた人とすれ違って話すと西天狗岳へはガスっていたので、登っていないとのこと。
それでも、初日の昨日、すでに一度登っていて、コンディションも変わっていないので、ガスの中でも普通に登れてしまい、あっという間に東天狗岳の山頂です。
しかし、周りは何も見えず、西天狗岳への稜線もガスで一切見えません。これでは、危なくて西天狗岳へは行けないので、しばらく山頂で待っていましたが、かなりの強風(15m/sくらい)でしたので、一旦下りて再度登ってこようと、下り始めます。
天狗岳分岐まで下って、天気が良くなってきそうと思うと少し登って、やっぱりガスが晴れないと下って、しばらく空を眺めて、また下って、空を眺めてと、登り返すのが大変なので樹林帯までは下りずにウロウロと動きながら、ガスが取れてくるのを1時間以上待ちました。
ガスが晴れてきた
11時前になってようやく、ガスが薄くなってきて、東天狗岳から西天狗岳への稜線を渡っている人たちも見えてきました。
このタイミングを逃さないようにしようと天狗岳の分岐より少し下ったところから、再度、東天狗岳へ登り返します。
眼の前には西天狗岳への稜線が広がっています。
西天狗岳へ
東天狗岳をガンガン下って、稜線から西天狗岳へ登っていきます。いつガスが出てくるかヒヤヒヤしながらです。私の後ろに人がいないのが少し不安な感じです。
西天狗岳だけの登りは雪がフワフワで、アイゼンが効きにくく登るのに苦労しましたが、トレースに沿って進むことで急登も登れました。
ついに、西天狗岳山頂につきました。
この時点では、ガスも取れて東天狗岳もしっかり見えているので、戻れなくなる心配はありませんでしたが、いつまたガスがでるかもと様子を見ながら、景色を楽しみました。
西天狗岳からは、次の山行でぉ世話になった根石岳山荘も見えました。
登ってくる人を見ると、西天狗岳まで急登だったと実感します。
東天狗岳の山頂も綺麗に見えます。
下の写真の左のピークが天狗の鼻の天狗岩です。
30分くらい景色を楽しみ、写真を撮影した後、ガスが出てきたので東天狗岳へ戻ります。
西天狗岳から東天狗岳へ
ガスが出てきてとはいえ、薄いガスです。
そして、この時間は、本来は強風の吹く稜線が、穏やかでした。
恵まれた西天狗岳から東天狗岳の稜線歩きは、雪に囲まれ、天狗岳に囲まれて爽快です。
東天狗岳への登りも、雪が付いていて、難しいところはありません。
そして、本日3度目の東天狗岳山頂です。
東天狗岳~黒百合ヒュッテ
西天狗岳にも無事に登り、東天狗岳山頂から景色をじっくり見て、下山開始です。
樹林帯に向けて、急なところを下りていきます。アイゼンも効くので、危なくはありません。
中山峠に戻里、無事下山した感じになり、後は黒百合ヒュッテまで少しです。
黒百合ヒュッテに14時30分に着きました。7時30分出発ですから、7時間の行動時間です。休憩はしていないので、小屋に戻ると、多くの人が小屋で休んでいました。
夕日の天狗岳:天狗の奥庭
しばらく休憩してから、夕陽と天狗岳を見に、天狗の奥庭へ出発しました。黒百合ヒュッテから渋の湯方面へ30mほど歩いてから、直登で約10分です。
もう少し夕陽で染まってほしかったですが、それでも2つの天狗岳が見えて満足しながら、黒百合ヒュッテへ戻ります。
黒百合ヒュッテ
連泊だったので、初日の夕食はハンバーグでしたが、2日目は連泊メニューのアジフライです。ハンバーグも美味しかったですが、こちらも肉厚で美味しくいただきました。
連泊特典で、部屋も初日は大部屋でしたが、個室にしてくれました。
天狗岳 雪山登山<3日目>
朝は晴れの予報でしたが、2日目につづいてガスガスの上、昨夜から雪が降ってトレースが薄くなっています。本当は、ナイトハイクで”にゅう”に行って日の出を見るつもりでしたが、雪が降っていたので断念しました。雪山の天候は難しいですね。
そのまま、渋の湯へ下りました。
バス停では天候は晴れ、上も晴れだったかな?なんて思いながらバスに乗りました。
この冬の目標だった天狗岳に登ることができ、雪山への自信にもなったので、実りの大きい山行でした。
おすすめの登山グッズ
雪山登山の本のおすすめ
雪山初心者で、雪山の技術的なことや雪山のコースがわからないので、YouTubeと本で、雪山について学びました。
YouTubeは偏った情報になっているのと、本当に正しいのかわからないです。ですから本で学ぶことも重要でした。
そこで私は、本で学んで、かつYouTubeで映像を見て本で学んだことを確認するようにしました。
最初の一冊なら、雪山の登山コースが丁寧に説明してあり、技術についてもわかりやすく記述されている『雪山登山 野村仁著』が、おすすめです。
より技術的に詳しく、高度なことを学ぶなら『ヤマケイ登山学校 雪山登山 天野和明著』がよいと思います。
▼雪山登山 野村仁著
▼ヤマケイ登山学校 雪山登山 天野和明著
雪山グローブ:ラックナーグラブとイスカ ウェザーテック オーバーグローブ
雪山を始めるにあたって、最も悩んだのがグローブです。
雪山に行く前からグローブ沼にどっぷり浸かってしまって、悩み、色々と買ってしまいましたが、行き着いたのが『ラックナーグラブ』と『イスカ ウェザーテック オーバーグローブ』の組合せです。
私が行くレベルの雪山なら、下の雪山に必要な機能を全て持っていて、雪山グローブはこれだ!という結論に至りました。
①風をシャットアウト:暴風の中でも歩けるように
②保温機能:凍傷にならない、手が寒くて動かなくならない
③手で作業ができる:アイゼン装着、カメラ操作など
④インナーグローブ単体で使える:オーバーグローブなしで使用可
⑤濡れたら交換できる:濡れたグローブは凍傷になるので使えない
上記以外も、『ラックナーグラブ』は、未脱脂で油分を多く含んでいるウールを使用していて濡れに強く、厚いので保温性も高いのです。
『イスカ ウェザーテック オーバーグローブ』は、防風性が高く、これをつけるだけで風がなくなり暖かくなります。
サイズ感ですが、ラックナーグラブがMなら、イスカ ウェザーテック オーバーグローブもMでちょうど良いサイズ感となります。
▼雪山グローブ レビュー記事
雪山のグローブに悩んでいるなら、この組合せで、マイナス18℃の風速15m/sまで全然問題なく(それ以上かもしれませんが経験なし)、使い勝手もよいおすすめの雪山グローブです。是非チェックしてみてください。
▼ラックナーグラブ
▼イスカ ウェザーテック オーバーグローブ ブラック
冬靴:SIRIO(シリオ)P.F.731
雪山では、普通にマイナス10℃をきります。
夏靴は保温材が入っていないため、すぐに足が冷えて、最悪凍傷になる可能性もあります。そのため、雪山で必要なのが保温材の入った冬靴です。
『SIRIO(シリオ)P.F.731』は、日本人向けの足型を使い、幅広で甲高の足に合わせてくれます。私は夏靴はずっとSIRIOでしたから、安心して履いています。
基本スペックは下の通りです。
▼冬靴:SIRIO(シリオ)P.F.731レビュー記事
『SIRIO(シリオ)P.F.731』は、一言でいうと、「幅広(3E+)の足に対応する、セミワンタッチアイゼン対応モデル」で、おすすめです。是非チェックしてみてください。
▼SIRIO(シリオ)P.F.731