今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。(動画8:00)
https://www.youtube.com/watch?v=J8w_iE7BR1I&t=351s
2024年3月4日 第2試合
東3局 6本場 ドラ
東家 堀 慎吾 38300
南家 鈴木 大介 26600
西家 滝沢 和典 11000
北家 渡辺 太 24100
(敬称略)
親の堀さんが6本場と多めの連荘中。
親はここで更に点数を稼ぐチャンス、子は一刻も早く連荘を止めたい所。
最初に親・堀さんの手は
ドラ堀手牌
赤もドラもないメンツ手4シャンテン。
マンズが増えれば一気通貫、の内複数を引けば678三色、後はダブを重ねてポンなどもありそう。
ツモ打
次に南家・大介さんの手は
ドラ大介手牌
第1ツモで4トイツ、チートイツ2シャンテン。
ここからメンツ手にするにしてもにがくっついたとしても、の埋まりにくいターツができるだけで好形ターツができにくい形、テンパイスピードが遅い手なのでドラタンキ待ちかドラが重なった時だけ跳満ツモを見ながら進めると良さそう。(他は相手の先制リーチが入ればオリ寄りになりそう)
ツモ打
続いて西家・滝沢さんの手は
ドラ滝沢手牌
ドラが浮いているメンツ手4シャンテン。
手役を見るなら123三色や234三色はあるかもしれませんが、ペン3やカン3受け入れのネックが多く、三色狙いは苦戦しそう。
ツモ打
最後に北家・太さんの手は
ドラ太手牌
第1ツモで4トイツ、チートイツ2シャンテン。
この手はタンヤオもありそうですがメンツ手の場合、カン、カン、カンといった愚形受け入れが多い手なのでここを引くかどうかで判断します。
ツモ打
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ここに、を引くとイーぺーコー目も出てきます。
同巡、大介さんは
打ドラ大介手牌
大介さんから2枚見え、3枚見えなら間のは山にありそうですが打。
これはおそらくを引いてのメンツ手への未練を断ち切る意味が強そうです。
また同巡、太さんは
打ドラ太手牌
場に1枚切れの打。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
この時点でマンズの並びを変えてマンズホンイツやチンイツの準備もできています。
ドラ堀手牌
カンチーできればマンズ4ブロック。(、、、)
同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
役牌がトイツになり、ソウズホンイツを意識したような打。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
他家がマンズを切る中、マンズ9枚。
同巡、滝沢さんはツモ打と嫌ったカンを引いた形。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
マンズ10枚でメンツ手2シャンテン。
同巡、大介さんは
ドラ大介手牌
場に1枚切れ打。
堀捨牌
太捨牌
切りが早く、この2人はを持っていない可能性が高そう。
また同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
3トイツでチートイツ・ドラ2やメンホン(メンゼンホンイツ)・チートイツ・ドラ2の3シャンテン。
更に同巡、太さんはツモツモ切り。
このは染めっぽい堀さんやピンズ1メンツ落としの滝沢さんには不要そうに見えるので個人的には残したいです。(おそらく太さんはタンヤオ・チートイツやチートイツ・ドラ2が本線だと思いますが)
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ツモ打のマンズ11枚。
マンズチンイツに決めた様子。
いつリーチが入ってもいいように内側から切ります。
同巡、大介さんは
ドラ大介手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
受け入れのチンイツ1シャンテン。
同巡、太さんは。
これを堀さんがポンして打テンパイ。
ポンドラ堀手牌
チンイツ、ペン待ち。
待ちは山に2枚。
ポンの後、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
4トイツ、チートイツ2シャンテン。
同巡、太さんは
ドラ太手牌
受け入れのチートイツ1シャンテン。
次巡、大介さんは
ドラ大介手牌
テンパイ即リーチ、タンキ待ち。
待ちは山に1枚。
滝沢さんはツモ打
太さんは
ドラ太手牌
ここからかを切ればテンパイ。
待ちとして優秀なのは3枚見えの外側、マンズを1枚も切らない堀さんには当たってもおかしくない牌です。
太さんから2枚見え、1枚見え、2枚見え。
リャンメン待ち、はどちらもツーチャンス。
カンチャン待ちもツーチャンス。
シャンポンとタンキ待ちもあまり否定されていません。
太さんは時間を使ってツモ打リーチ!
ドラが山に0、も山に0でリーチ者二人のアガリ目はありません。
ドラ大介手牌
ドラ太手牌
大介さんと太さんはお互いに待ちを2枚ずつ持ち合っています。
次巡、堀さんはツモツモ切り。
滝沢さんはツモ打。
太さんはツモツモ切り。
これが堀さんに当たり。
ロンポンドラ堀手牌
チンイツの満貫6本場、13800点。(リーチ棒+2000)
このアガリで5万点を超えた堀さんは大トップで終了。
堀 +94.0
大介 −0.3
滝沢 −35.8
太 −57.9
今回のまとめ
・先制テンパイ者はある程度有利
先制テンパイなら即リーチすれば押し返す人は限られ、他3人がテンパイするまで相手の捨牌+自分のツモでアガリのチャンス。(逆に言うと待ち枚数が少ない時ほど押し返す人の勝率アップ)
・染めている人がいる時は同じ色待ちを避ける
堀さんはマンズチンイツテンパイ、大介さんチートイツリーチの中、太さんテンパイ。
ドラ太手牌
リーチならどちらかを切る場面。
堀さんと同じマンズ待ちでは堀さんが持っている可能性が高く枚数で微妙。
待ちは太さんから3枚見えの外側で良い待ち。
勝負なら切りリーチをおすすめ。(オリならは切らない)
・チンイツやホンイツはどこを鳴くか?を考えておく
ドラ堀手牌
こんなチンイツ(清一色)1シャンテン。
もしここから鳴くならポンとペンチー。(カンチーはが残らなくなりが使えないので跳満にならないからしない)
鳴く時は愚形を解消する牌かシャンテン数が進む牌を鳴く。
チンイツやホンイツはメンゼンテンパイの機会は多くないので鳴く牌を考えておく。
・リーチ宣言牌の違和感
大介さんからリーチが入った場面。
堀捨牌
大介捨牌
滝沢捨牌
太捨牌
大介さんは早い巡目からを切ってメンツ手に見えない。
また3枚切れ、2枚見えの状態でをリーチまで引っ張るのはくっつきやまたぎスジ待ちに期待できないのに他家がを持ってない可能性が高く山にありそうだから。
このリーチ宣言牌1枚だけでもチートイツが疑われる。(なのでチートイツは隠そうとしても無駄)
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