【雑記】志望度の高い国連機関で手ごたえのない面接を受けてきた話

雑記
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とり
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今回は初めての雑記となります。とある国連職員のつぶやき(ぼやき)です。

先日、とある国連機関のポストの面接を受けてきた。

その機関は今務めている機関とは違うけど、ミッションに共感していて、いつかは働きたいと思っている機関。しかも志望度の高い部署で募集されているポジションだった。数か月前に張り切ってカバーレターを出して、幸いにも面接に呼ばれることができた。

でも面接中に「これは落ちた・・・・」とひしひしと感じてしまった。

なぜなら自分の話すエピソードが、求められる専門性から微妙にずれたものばっかりだったから。

なんなら、面接の案内をもらってからToRを読み返した時点で、「このポストは自分向きではないかも・・・」という思いが生まれてきて、面接準備もあまりサクサクと進まなかった。

部署が取り組んでいる内容としてはバチバチに自分の専門なのだが、募集されていたポストはテクニカルな専門性が微妙にずれていたのだ。そして、その専門の色がついてしまうことが、自分の将来にとっていいのかどうかも、良く整理することができなかった。

応募先の機関の方にお話を伺ったり、ToRに沿った経験談を考えたりといった面接準備を進めながらも、「このポストに行くくらいなら今のポストにいたほうがいいのでは」とさえ思ってしまっていた。

結果として、面接中にToRに沿った質問をされても、うまく返すことができなかった。もっと準備していれば、よりうまく繋げることもできたのかもしれないが、その努力を怠ってしまった。

完全に準備不足。それも計画的だからたちが悪い。

面接官の方の貴重な時間を奪って申し訳ないという気持ちと、それでも真摯に対応してくれる面接官の方々のやさしさに胸が痛くなった。「多分落ちた」と思いながら回答していて、面接中にここまで手ごたえがないのは初めてだった。

これまで「数打てばあたる」の精神で、なにか気になる求人を見つけたら積極的に応募していた。しかし、自分の経験や専門性にドはまりするポジションじゃないと、自分にとっても相手にとっても時間の無駄になってしまうな・・・ということを今回の経験から学んだ。

数百の応募の中からたったひとりのぴったりを見つけるのだから、応募の段階で少しでも違和感があるなら、面接で自分が一番の候補者なんてアピールすることなどできない。これからは本当に働きたいと思えるポジションのみに絞って応募していこうと思う。

ただ、最近新しいポストを見つけること自体にそもそも後ろ向きになっている自分がいる。

幸いなことに今の契約期間がまだまだ1年近くあり、プロジェクトの資金を鑑みれば(よっぽど下手なことをしない限り)来年以降も契約が延長される可能性がかなり高い。不安定な国連業界で、自分のようなジュニアがこんないい待遇を受けられることはなかなかないのではないかと思うし、ものすごくラッキーなことだと思う。契約の安定性もさることながら、上司にも恵まれ、責任もそこそこある仕事をさせてもらっている。この国に来てから早1年半、生活もようやく慣れてきたところだ。車も買ったし、生活用品も揃い、快適な生活をさせてもらっている。

「今のポストを手放して、リスクを冒してまで今すぐ新しい事務所や国にいく必要があるのか」

こんな安定志向が最近は脳裏によぎりだしている。

ただ、安定を求めてこの業界に入ったのか?と言われると、答えはノーだ。

将来的にやりたい仕事をやるために、行きたいポストに到達するために、今のポストでできる経験以上に必要なものは沢山ある。若いうちに同じ国に数年居続けるよりほかの国や地域に行った方がいいだろうなあと思うし、もっとダイナミックな変化が起こっている国に飛び込むべきかもしれない。いろいろ考えると、機会を見つけ次第すぐに応募していくべきなのだろう。応募しても、受かるとは限らないのだから、まずは応募することが大切。これは頭ではわかっている。

ただ、今の仕事や生活にそれなりに満足しているんだよなあ・・・・

カバーレター、P11、面接準備にはそれなりに時間がとられる。フィールドワークが続いたり、大きな会議の準備に追われたり、仕事が忙しい日々が続くと、目の前のことにいっぱいいっぱいで、なかなか新しいポストに応募する気力が湧かないのがリアルだ。

そんな中で、久しぶりになかなか志望度の高いポストを見つけた。自分がやりたいドンピシャの分野、語れる経験もなみなみとある。これまでとは全く異なる地域で、自分にとってもチャレンジとなるし、将来の選択肢も広がるだろう。自分の志望度も高く、専門性もはまっているので、ちゃんと準備できるし、先日のような手ごたえのない面接にはならないような気がする。

今週は時間をつくって、カバーレターとP11のアップデートに取り組んでいきたいと思う。P11のアップデートは、自分が日々やった出来事を意義ある成果に変えることができるので、なかなか楽しい作業である。時間がかかるし、骨が折れるのだが。

どんな結果であれ、それが自分にとって最適な選択肢になるように、目の前のことに着実に取り組んでいきたいと思う。

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