個人向け国債の金利がずいぶん上がってきました。こちらは、令和7年3月に募集されている国債の金利です。

個人向け国債には3種類あって、一つは変動金利の10年型、もう一つは固定金利の5年型、最後に固定金利の3年型の3種類です。普通であれば預ける期間が長くなるほど金利は上がるはずなのですが、3月の募集では固定5と変動10で金利が逆転しているのが特徴的です。
これから年単位で更に金利が上がりそうな局面では変動金利型の変動10に注目が集まります。逆にこれから金利が下がりそうな局面では固定型に注目が集まります。今回は金利は上がっていきそうなので、変動10が注目されています。
個人向け国債は半年ごとに利子が支払われます。基本的には1年間は引き出すことができません。1年間が経てば引き出すことは可能ですが、前2回分の利子相当額分は減額されます。従って1年間で引き出せば無利子だったことになります。元本割れはしません。
また、たとえ金利が下がったとしても、年利0.05%が下限になるので、利子がまったくつかなくなることもありません。
しかし、100%の元本保証があるわけではありません。国の債務超過でデフォルトしてしまったような場合は、最悪はお金が返ってきません。しかし、日本政府が債務超過するようなことがあれば、銀行に預けたお金もどうなるのかよく分からなくなってしまうほどの事態とも思えます。
米国の国債のほうが4%超の利回りが期待できるので本当は嬉しいのですが、日本人が購入しようとすると、円をドルに変えて購入しなければいけません。すると、もしも今後円高に進むと、日本円換算では価値が目減りしてしまうリスクが伴います。同じ国債でも、為替リスクを負いたくなければ利率は低いですが日本の個人向け国債は魅力的に感じています。
今後、さらに金利は上昇することが見込まれていますが、どのように金利が推移するのか気になるところです。
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