今回も生活保護の話です。
これも生活保護のケースワーカーあるあるですが、
1年ケースワーカーをすれば、生活保護受給者から、「お前も同じ生活費で生活してみろよ!」、「生活してみなさいよ!もっと保護費出しなさいよ!」
と言われる事態に遭遇すると思います。
普段穏やかな人でもお金のことになるとカッとします。
ワーカーが計算ミスをしたなら怒られてもしょうがないのですが、
理解できる怒りと理不尽な怒りがあります。
理解できる怒りとは、
自分の計算ミスで怒られるのは当たり前なので抜きにして、
例えば、保護者が介護保険料を払う年齢になったとき、保護費が減ったと勘違いして怒られることがあります。
そして、そういう方に限って電話で説明しても理解できないと言われ、慌てて家庭訪問に行くことに
結論からいうと、保護費の計算表が複雑で分かりずらいのが問題なのです。
生活保護受給者が負担しなくていいものを保護費から引いて、別に加算する仕組みです。
それだけなら毎月プラスマイナス0でいいのですが、役場に2ヵ月に1回保険料を納付する都合上、ややこしくなります。
なんと公務員らしい、融通の利かないやり方だなと思っていました。
他県がどのように納めているか分からないので一概には言えませんが・・・
とにかく、受給者自身に損はないのですが、保護費の計算表が分かりづらくて誤解を生み、仕事を増やし、悪循環を引き起こします
家庭訪問をして、保護費の計算表と役場からきた介護保険料のお知らせを照らし合わせて、丁寧に説明すると理解してくれます。
この怒りを防ぐ手段としては、計算表のフォーマットを替えることもそうですが、65歳になって保険料の納付が始まる前にケースワーカーが簡単に説明しておくことです。
しかし、これをうっかり忘れたり、年度の切り替わりで引継ぎ不足だったりすると、余計な怒りを買うことになります
世間のニュースをみて、「生活保護っていいな」と思った方は考え直した方がいいです
複雑な生活保護法とずっとお付き合いすることになります。
意味の分からない計算、複雑な支給要件、ケースワーカーのやる気と能力に左右される保護費の計算・・・
思ったより書きすぎてしまったので、理不尽な怒りについては次回UPします。