先週、ある山中を散策中にこんなものと遭遇しました。
 
↓こんなもの

 
一瞬、なんらかの動物の糞か、あるいは巨大昆虫の卵か、とも思いましたが…
 
拡大すると…
 
 
ヘビだ!
 
まだ気温が低いせいか、この格好でじっとしていました。
約3時間後、帰り際にまた様子を見ると、まったく同じ姿勢でした。
頭は時々動かしていたので、死んでいたわけではなく休んでいた(?)のでしょう。
 
気になったので帰って調べたところ、どうやらこれはマムシの一種のようです。
 
↑参考にしたサイト

 

マムシは標準韓国語では「サルムサ(살무사)」となっていますが、大部分の人は「サルモサ(살모사)」と呼んでいるようです。

「サルモサ」には「殺母蛇」という漢字があてられています。

下のリンクによると、これはマムシが生まれてからしばらくの間、生まれた場所で母親と一緒にじっとしているところから、「母親を殺して生まれてくる」という説が生まれ、それが名前になったとのこと。

マムシは母親の体内で卵が孵化する「卵胎生」で、卵ではなく直接あの姿で生まれてくることもあって、そういうイメージがついたのかもしれませんね。

 

↓「殺母蛇」の名前の由来

 

ちなみに、現在標準語となっている「サルムサ」のほうにも「殺無赦」という漢字があてられることがあるようです。

こちらは「容赦なく殺す」みたいなイメージでしょうか。

いずれにしても恐怖をあおる名前ですね。

 

マムシは中国語では「蝮蛇(fùshé)」というようです。

日本語の「まむし」も漢字は「蝮」ですから、ほぼ同名です。

韓国語にも「蝮蛇(ポクサ/복사)」という言い方はあるようですが、それほど使われないようです。

 

僕が出会ったマムシは韓国語では「セサルムサ(쇠살무사)」という種類。

体は小さめですが、毒を持っているので危険です。

死ぬほどではないと書いてありましたが、まあ近づかないほうが身のためでしょう。

 

「セサルムサ」は韓国各地にいるようですが、済州島のセサルムサは遺伝的にかなり違いが見られ、韓国本土のものよりも日本の対馬にいる「ツシママムシ」に近いという研究結果もあるようです。

 

済州島にいる毒ヘビとしてはこのセサルムサの他に、「ユヒョルモギ(유혈목이)」というのがいるそうです。

こちらは日本語では「ヤマカガシ」

マムシよりもちょっと派手な模様をしたヘビですね。

 

気温が高くなってこういった毒ヘビが出始める時期には注意が必要です。

特に登山やトレッキングの盛んな済州島では、ヘビがどういう所に潜んでいるのかとか、万が一かまれた時の対処法など、ヘビに関する情報はあらかじめ知っておいたほうが良さそうです。

 

※次は日曜日に更新します

 

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↓ツシママムシについて

 

↓ヤマカガシについて