小米 Xiaomi の ハンガースチーマー を数カ月ぶりに使ったところ、中から蒸気と共に白い粉がどんどん出てきてしまいます。樹脂の加水分解かと思いつつ軽い気持ちで中を 分解 を始め、 清掃 しました。
ヘッド部分を開ける
ヘッド部分の水タンクを外し、後方のフタの周囲にヘラを当てつつ、こじって開けます。
楕円状断面の長弧に各2つ、短弧に各2つのツメがヘッド部分の筐体ときつく噛み合っているので、複数のツメ位置にヘラを差し込んでもそれだけでは引き出せず、結局半ば無理矢理に。
これで見えている2本のネジを外せば、中のヘッド部分が前方から引き出せるはずなのですが、中の配線に余裕が無いため、結局台座部分から全バラで手繰り寄せてくるしかありません。
台座部分を開ける
台座も全く同じ要領で裏面の周囲にヘラを当てて底蓋をこじって開けます。
こちらもツメの嵌め合いが堅いので、開口部が傷だらけになるのは避けられず。
電源コードを固定しているネジと、持ち手を留めている4本のネジを全て外し、下図矢印の要領で電源コードを外から台座へ、台座から持ち手方向へと送ります。
ヘッド部分を取り出すに十分な電源コードを、台座部分から手繰り寄せることができました。
持ち手部分を開ける
持ち手部分の円筒を引き抜くために、ストッパを担っている押しボタンを金属ヘラで取り外します。
円筒状のアウターを引き抜いたら、その中に見える3本のネジを外して中を開きます。
持ち手部分の中には、電動ポンプが仕込まれていました。
ハマっているだけのポンプを避け、その下を這っている配線をヘッド方向へ送ると、ヘッド内のヒーターユニットを引き出せるようになります。
ヘッドユニットを引き出すと…
配線に余裕ができたのでヘッド部分前方より、内部のヒーターを引き出します。
上図左のネジを外すと、樹脂の内部筐体からアルミ製ヒーターが外れるので、その上で同図右の2本のネジを緩め、ヒーターユニットの蒸気吹き出し口を剥がしてみると…
樹脂の加水分解と思っていた白い粉の正体は、このヒーター内部にこびりついた大量の水アカでした。
ヒーターユニットの清掃
吹き出し部は樹脂とアルミに分離して、マイナスドライバで水アカを削り落とし、スチールウールで磨きました。
ヒーターユニット本体側はこれ以上中を開けるのは破壊でしかないので、見えている部分の水アカの除去にとどめておきます。
吹き出し口の接着と組み付け
ヒーターユニットの各所に使われている赤いのは、耐高温接着剤(液体ガスケットのようなもの)で、清掃が終わった吹き出し口を再接着させるのに必要なので、用途と色合いから調べて相当品を淘寶にて調達(RMB18)。
これを、吹き出し口が嵌め合う溝にたっぷり塗布。
接着剤の硬化時間は24時間なので、バラバラにならないようマスキングテープで留めた状態でヘッド部分から、先に組み立てます。
翌日、恐る恐る試してみると、始めのうちはヒーターユニット内部に残っていた白い水アカがまだ出てきたものの、一段落するとそれも無くなったので、清掃修理は成功したようです。
参考)
今回の分解に際しては、こちらの動画が大変参考になりました。ヒーターユニットの内部やポンプも完全にバラしてます(鳴謝!!)。