メルマガ専用サイトからダウンロードできるバックテスト結果をまとめたExcelファイルには、バックテスト結果を評価するための項目がいくつかあります。それらを全て考慮するのは大変なので、とりあえずは以下の3つに注目してください。
- 勝率
- プロフィットファクター
- 1トレードあたりの期待値
まず、勝率について説明します。これは取引が成功する確率を示し、総取引数に対する勝ちの数で計算されます。勝率が高いからと言って必ずしも利益が出るわけではありません。例えば、勝率が90%でも、一度の大きな損失が多くの小さな勝利を消し去る可能性があります。勝率が悪いと連敗するリスクが高まります。勝率というのは、トレーダーが直面するリスクの度合いを測る一つの指標と考えていいです。
次に、プロフィットファクターです。これは取引による総利益を総損失で割った値で、システムの効率を測るために使用されます。プロフィットファクターが1を超えると、システムは全体として利益を上げていることを意味し、1未満だと損失が発生していることを示します。この指標は、同じ利益を得るためにどれだけのリスクを負っているかを示し、投資の効率を評価するのに役立ちます。
最後に、1トレードあたりの期待値について解説します。これは全取引の純利益を取引数で割って計算され、一つ一つの取引からどれだけの利益を得られるかを示します。この数値が高ければ高いほど、リスクを取る価値があると言えます。
これらの統計は、効果的な取引戦略を設計するための出発点となり、リスクと収益性のバランスを取る上で非常に重要です。これらの概念を理解し、活用することで、より賢く、効率的に米国株市場でトレードできるようになることを目指しましょう。