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就職/転職

【就活】文系/非情報系におすすめのIT資格4選

かなむ

文系/非情報系学部の学生がIT業界への就職を希望するときに取得しておくと良い資格を4つ紹介します。

選定ポイント
  • 難易度が高すぎない
  • 汎用性が高い
  • 受験費用が安い
  • 面接でのアピールがしやすい

面接で使えるアピールポイントについても言及してるので、ぜひ最後までご覧ください。

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おすすめIT資格①:基本情報技術者

基本情報技術者はIPA(情報処理推進機構)という独立行政法人が実施している情報処理技術者試験(国家資格)の一つです。以下、公式HPより抜粋です。

情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です

https://www.ipa.go.jp/shiken/about/gaiyou.html

日本ではITスキル習熟度をITスキル標準(ITSS)として、7段階のレベルを定義しています。基本情報技術者試験に合格すると、レベル2程度の知識を証明できるとされています。

IT業界では多くの会社で若手社員に取得を促す資格の一つであり、就活中の学生が保有していれば

面接官
面接官

ほぅ・・・!

となること間違いなしです。

「実務に役立たないから不要」とする人もいますが、ITに関する基礎的な知識を体系的に満遍なく学べるのは基本情報技術者を取得する大きなメリットだと言えます。確かに取得することでなにか業務ができるようになるわけではありません。しかし、IT用語が飛び交う実務の場において基本情報技術者の勉強で得た知識が大いに役立った経験は僕自身何度もあります。

有効期限が定められていないため、一度取得したら履歴書の資格欄に一生涯にわたって書き続けられることも魅力の一つです。

  • 基礎的な知識を幅広く学べる
  • 有効期限がないため数年後に転職する場合も役立つ
  • 全国の試験センターでいつでも受験できる
  • IT系社会人がまず目指す資格なため、取得していれば一目おかれる
面接でのポイント

取得していると「IT業界に入りたい」という気持ちの本気度を示せます。

実際に取得していない場合でも、「ITに関する知識がないので基本情報技術者の資格取得を目指して学習しています」と言うことで、向上心や計画性をアピールすることが可能です。

面接までに受験したけれど落ちてしまったときは、「ITの知識習得のために基本情報技術者試験を受験したのですが不合格となってしまいました。苦手分野は○○だったので、しっかりと復習して次回こそは合格したいです。」というと、自己分析力や課題解決力のアピール手段とするのが有効です。

かなむ
かなむ

少し勉強してみて「かなり難しい」と感じた場合は次に紹介するITパスポートを先に取得することをオススメします。

おすすめIT資格②:ITパスポート

ITパスポートは基本情報技術者と同様、IPAが実施する情報処理技術者試験の一つです。ITスキル標準はレベル1に設定されており、ITに携わる人材であれば、エンジニアでなくとも取得を目指すのが望ましいとされています。

ITの入門資格とも言える立ち位置なため、「これまでまったく専門知識に触れてこなかった」、「パソコンが苦手だから克服したい」、「基本情報技術者の勉強が難しすぎて続かない」という場合はまずこちらの取得を目指すのがオススメです。

難易度は比較的簡単で、初学者でも2か月ほど集中して勉強すれば取得できる内容となっています。全国の試験センターでいつでも受験できるため、学習スケジュールが立てやすいのもうれしいですね。

かなむ
かなむ

「ITパスポートは簡単すぎて何の役にも立たない」という考えを持つ人もいますが、まったくそんなことないです。

IT技術者にとってITパスポートはゴールではなく通過点なので、取得後に基本情報技術者(レベル2)→応用情報技術者(レベル3)→高度情報処理技術者(レベル4)とステップアップする前提です。その地盤を固めるという意味で、ITパスポート取得は有効であると言えるでしょう。

  • IT用語への抵抗感が下げられる
  • 比較的簡単で早ければ1か月くらいで取得できる
  • 全国の試験センターで随時受験できる
面接でのポイント

取得していると「ITに関心がある」アピールが可能です。

「ITパスポートで超基礎的な知識はつけられたと思うので、次は基本情報技術者の取得に向けて学習を進めています」ということで、自己研鑽ができる人物であることや、身の丈にあった努力ができることをアピールできます。
※(採用担当者いわく)いきなり「ハイレベルな資格の勉強をしている」と言うと、『ビッグマウスなだけ』、『自分のレベルを客観視できていない』と判断されてしまいかねないそうです。取得していれば高評価ポイントですが…。

『ITパスポートはゴールではなく通過点だと考えている』というのがブレなければ立派なアピールポイントにできるため、コスパは高いです。

おすすめIT資格③:Pythonエンジニア認定基礎試験

Pythonエンジニア認定基礎試験はPythonED(一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会)が実施している民間資格です。

プログラミング言語の1つであるPythonの知識が体系的に学習できるようになっており、取得すると「Pythonに関する基礎知識が備わっている」ことを証明できます。民間資格ながら、経済産業省が定めたITスキル標準のソフトウェア開発部門でレベル1に認定されています。

教材や出題範囲もきっちりと決まっているため、初めて学習する場合でも短時間で取得できる内容です。

かなむ
かなむ

僕は日々の業務をこなしながら1か月で取得できました。

ITエンジニアにはいくつか種類があります。

ITエンジニアの種類
  • システムエンジニア
  • Webアプリエンジニア
  • インフラエンジニア etc.

コンサルティングやプロジェクトマネジメントを主とするものもあります。新卒からSIer(システムインテグレーター:システムの構築をする会社)に就職する場合は、上記のどれかに従事することが多いと思います。

本資格で学習するPythonは、このどの職種に就いたとしても活用できるプログラム言語です。つまり、つぶしが利くため勉強が無駄になりにくいと言えます。

また、PythonはAIの開発にも使われている言語であるため日本でも注目されています。今後もPythonを扱う機会が増えていくことが想定され、Pythonエンジニアの需要は高まっていくことでしょう。世界的にはもっと前からPythonが積極的に採用されており、GoogleやAmazonといった有名企業のサービスの開発にも用いられています。

  • 広い分野で活用できる言語なため汎用性が高い
  • 比較的簡単で早ければ1か月くらいで取得できる
  • 全国の試験センターで随時受験できる
  • 学生・教師は半額(5000円で受験できる)
面接でのポイント

「プログラム言語が扱える」というのは大きなアピールポイントです。就活は未経験前提なため、1つでも読み書きできる言語があるだけで他の就活生に差をつけられます。

もう少し実用的な『Pythonエンジニア認定データ分析試験』というものもあるので、認定基礎試験に合格していれば「次はPythonエンジニア認定データ分析を受験しようと思い、日々勉強しています」とアピールできます。

取得した理由は「さまざまな分野で使われる言語であるため、就職しても生かせると思った」「文系でITに関する知識が乏しいため、何か武器になるものが欲しいと思った」などと言うことが可能です。

Pythonはプログラム言語の中でも習得しやすいので、学習を通じて得た知識は基本情報技術者試験にも生かすことができます。「アルゴリズムを理解するため」とか「基本情報技術者試験に向けて」といった言い方ができるのも本資格を取得するメリットかなと思います。

おすすめIT資格④:情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験はIPAが実施する、ITスキル標準レベル2に該当する国家資格です。名前のとおり、情報セキュリティに関する知識が問われます。

『個人情報の漏えい』や『マルウェア(PCウイルス)による金銭的損害』などのニュースを耳にしたことがある人も多いはずです。

情報セキュリティは『知らないと対応できない』といったことが多いです。

  • どんな攻撃の手口があるのか
  • 防御にはどんな手段が有効か
  • 万が一攻撃を受けた場合はどうすべきか

という知識は、ITに携わるすべての人が身につけておくべきものです。なお、情報セキュリティマネジメント試験は科目Aと科目Bに分かれています。それぞれの出題内容について、公式HPでは下記のとおり記載があります。

科目Aの出題内容
情報セキュリティの考え方をはじめ、情報セキュリティ管理の実践規範、各種対策、情報セキュリティ関連法規などに加えて、ネットワーク、システム監査、経営管理などの関連分野の知識を問います。

科目Bの出題内容
業務の現場における情報セキュリティ管理の具体的な取組みである情報資産管理、リスクアセスメント、IT 利用における情報セキュリティ確保、 委託先管理、情報セキュリティ教育・訓練などのケーススタディによる出題を通して、情報セキュリティ管理の実践力を問います。

https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sg/outline.html

新卒でも中途でも、入社した場合は必ずと言っていいほど情報セキュリティに関する教育が実施されるはずです。それくらい重要で不可欠な知識なので、学習した内容は無駄になりません。

同じレベル2である基本情報技術者と比較すると合格率が高く(50~70%)、コスパがいい資格だといえるでしょう。

  • ITを扱う上で必須級の知識が学べるので勉強が無駄にならない
  • 基本情報技術者ほど難易度が高くない
  • 全国の試験センターで随時受験できる
  • 基本情報技術者のセキュリティ範囲の勉強も兼ねられる
面接でのポイント

「情報セキュリティに関心がある」とアピールできるのは強いです。どの企業も情報セキュリティには敏感になっているので、そこを意識できているというのは他の学生と差別化が図れます。

セキュリティの上位試験には「情報処理安全確保支援士」が存在するので、「今後はそこを目指したい」という言い方で向上心のアピールにも有効です。

「情報に関する知識がないからこそ、まずは必須と思われるセキュリティの知識を習得しようとしました」と言うことで、危機管理能力をアピールするのも有効です。

まとめ

文系/非情報系の就活生におすすめのIT資格を紹介しました。文系や非情報系学部の人は現段階で情報系出身の学生と比較すると、確かに知識や経験で遅れているように感じるかもしれません。

しかし、就職活動は現在のスキルよりポテンシャルを重視する傾向が高いです。知識がないことはむしろ自分のポテンシャルを魅せるための武器になり得ると思っています。

後悔のない就活のお供として、本記事が役立てばうれしいです。

ABOUT ME
かなむ
1991年生まれの現役SE。2度の転職と1年弱の無職を経験。無職から東証プライム企業に転職し、1年後に社内MVPに選出。技術力は乏しく、研鑽する日々。javaとc#とpythonとvbの経験あり。アプリ開発メイン。インフラ、特にネットワークは苦手。1児の父。好きな寿司ネタは「鯛」。将来は離島に別荘を構えたい。
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