アンチノール談義 | みなとまちアニマルクリニックの「裏」ブログです。

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こんにちは。こちらは「非公式」ブログです。書いている内容は、あくまでも著者の一意見であり、賛否のご判断はお任せします。読み飛ばす程度に呼んでください。僕は自戒のつもりで書いてます。

 

 

 

 

上記のサイトで論文を見れるんですが

 

結構面白いデータがあります。

 

 

 


 
Anti-inflammatory activity of a lipid fraction (LYPRINOL) from the NZ green-lipped mussel.
ニュージーランドのミドリイガイから抽出された脂質画分(Lyprinol)の抗炎症活性

実験1:予防的投与の抗炎症活性評価
・被験実験動物としてアジュバント誘発多発性関節炎ラット
・被験物質として、
 ① ミドリイガイの乾燥粉末
 ② ①から特殊な方法で抽出された画分 *アンチノール「PCSO-524」と同成分
 ③ ②で抽出された画分以外の残渣
 ④ アスピリン ⑤ イブプロフェン ⑥ ナプロキセン
・全ての被験材料は関節炎誘発アジュバントを接種する前日から予防的に経口投与し16日間投与
アジュバント投与後15日目に後肢と前肢の径を計測し腫脹による増大を接種前との差で評価

 

 

という論文ですが、結論から言うと

 

一般的に使用される「痛み止め」と同等の効果(なんなら関節炎スコアはアンチノールの成分の方がいい)を

 

アンチノールの成分、しかも少なめで得ることができると言う結果です。

 

確かに僕もここ最近はNSAIDsと呼ばれるタイプの痛み止めを使用することがほとんどありません。

 

 

それは僕が麻酔を自分でかけないからで

 

院長は麻酔時に使用することはたまにあっても

 

日々の診察で使うことは少ないんじゃないでしょうか。

 

というか確か当院は上記の写真のやつとか

 

 

 

とか入れてない気がします。(注射薬はありますが)

 

今パッと長期で連用するデメリットに勝るメリットを思いつけないですし

 

それくらい痛みを抑えなきゃいけない場面なら

 

その原因にダイレクトに介入していくか

 

原因を探らないといけないと思います。

 

まあここでは関節炎という括りなので

 

僕なら長期で痛みを緩和していくなら

 

何通りか提案している方法がありますが

 

どれをとってもアンチノールを組み合わせていくことはしていきます。

 

そして確かにアンチノールは肌感として成績がいいと感じています。

 

こういうこと言っていいのかわからないですが

 

アンチノールにはvetspetzさんからのネット通販があります。

 

ぶっちゃけた譬え話です。

 

「捻挫」的な子に治療目的でお出しして

 

良くなれば再診いらないよというのが僕の常です。

 

そしてまあ普段使いで健康にもいいから続けたきゃ続けてねい的な感じで。

 

捻挫というのも方べんで

 

前足をあげちゃってるみたいな主訴の

 

どう考えてもまあ放っときゃ治るんじゃないかというような子は毎日来ます。

 

(もちろん中には本気でなんらかの異常を抱えていて、次のステップに進む子もいますよ)

 

そういう子に対しては上記のような説明をさせていただいて

 

アンチノールを治療目的で出して終了ということも多いです。

 

(もちろん何もしないという選択肢もご提案させていただきますが

 

そもそも心配でこられてる方が多いんで、お察しを)

 

で、数日で治らなかった時は再診でお願いいたしまする。

 

という感じにするわけですが

 

多分、ベッツペッツさんの購入履歴を見る限り

 

かなり多くの人が継続してくださってるんですね。

 

どなたが購入していただいてるかまではわからないんですが

 

明らかに多いです。

 

実際によく毎月3000円弱のサプリ犬猫さんに使えますねー

 

年換算したら車検っすよ

 

と雑談することもあるんですけど

 

だってこれ普通に調子いいよと言われることも多いのが事実です。

 

実際僕も自分ちのには使用しています。

 

というエピソードを交えつつ

 

今日は終わろうと思うんですが

 

こういうエビデンス出てきたら

 

確かになあと思うわけです。

 

薬と比べて、圧倒的に利益率の低いアンチノールにここまでされたら

 

動物病院業界は苦悩しますね 爆

 

僕もアンチノールしか出さない診察多いので

 

そのあとこれ続けてたら潰れるな笑

 

と思うこともしばしばです。

 

あ、こういうこと言っちゃいけないのか。

 

ただ、僕は相手がいろんな意味で一番得する方法を常に提案して

 

で裏話まで全部ぶっちゃけて

 

ちゃんと信頼を得ることができれば

 

動物病院への相談回数も増えるし

 

ちゃんとやってけると思うんです。

 

そういう感じ。

 

では。