神社に縁もゆかりもない一般人にとって、祭りの楽しみは見慣れた山車や神輿よりも、露店の賑わい、こっちが主役という人も多いだろう。特に子供たちにとっては。
参道に立ち並ぶ露店の後方で、何やら客寄せの声が響いてくると思ったら、なんとお化け屋敷だった。いやあ、子供のころを思い出す。真っ暗な通路を行くと、壁から突然血の滴った腕が伸びてきたりして、ホント、怖かった。
で、なぜか屋敷の入り口には黄門様がいらっしゃる。黄門様の後ろに三つ目小僧と河童。どうやら黄門様はゴースト・バスターズだったらしい。この荒唐無稽さがまた楽しい。
それにしても、お化け屋敷はずっと昔からあって、今も昔も出てくるのはろくろ首や、三つ目小僧やお岩さんのようだ。いくらゾンビ映画が流行っても、お化け屋敷にゾンビが出てくることはないような気がする。変わることのないままに射的も金魚すくいもみな健在。焼きそばもたこ焼きも、ずっと昔から変わることなく続いてきた祭りの風景で、これこそ無形民俗文化財じゃなかろうかと、そんな気がしてきた。
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さて、そんな話はさておいて、ひときわ目を引いたのが、鮎の塩焼き。
いや、単に私の食欲をそそったというだけの話だが、ホントおいしそうだった。
この塩焼きとお化け屋敷の話をしたいだけで、この「くらやみ祭り」が2回になったという
次第。なんのこっちゃとおっしゃる方には、どうぞご容赦、ご理解くだされば幸い。
チャン、チャン!