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かなり昔の話だが、オレが通っていた目黒区の三流私立高校は東急
東横線の沿線にあった。
当時オレは川崎市の中野島って所に住んでいて、南武線で武蔵小杉に
出て、東横線に乗換え目黒区の学校に通っていた。
武蔵小杉も今じゃ立派なターミナル駅でタワマンが立ち並ぶそうだが、
当時はヤンチャな小僧が多い荒れた街だったっけ。
下車する駅の改札を入った所に立食いのそば屋が有って、いつも腹を空かせ
ていたオレは、時おり友達とそこに寄ってそばを食うのが楽しみだった。
カウンターの中にはおばちゃんが2人居て、値段はかけそばが120円くらい
だったろうか？揚げ置きの天ぷらなどが、カウンター上のケースに収まり、
注文すると麺の上に載せてくれるシステムだ。
暑い時によく食ったのが、冷したぬきそばと冷しコロッケそばだ。
どちらも丼の麺に冷たい出汁をかけ、たぬきは揚げ玉を、コロッケはまんま
コロッケを1個乗せただけのそばだが、腹が減った放課後に食うとやたらと旨かった。
今にして思えば、だし汁は醤油が勝ってしょっぱいだけでコロッケも冷えていたが、
とにかくその時は旨かった。
あれから何十年と言う月日が流れ、あの駅そば屋が今も有るかは分からないが、
時おり仕事で東京に行くと、今も無性に駅そばが食いたくなる。
※ 名古屋はうどん文化圏なので駅そばはほとんど無い。駅きしめんは有るけど
つー訳で、何となく季節外れの暖かさが続くので、今夜は冷したぬきそばを作って
みた。うーん、やっぱり旨い！
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