恩師の言葉 | さびしいときの哲学

さびしいときの哲学

大切なひとを失った方、一人ぼっちで寂しいと思う方へのメッセージ

本を出版して、恩師にお知らせしたら、すぐに読んでくださって、その読後感を送ってくださいました。

 

あなたの個人的な体験とその融解が、哲学者の言葉をもって更なる解釈を生み出しており、なかなか読み応えのある本でした。

あなたの語る根源的「悲しみ」は、哲学の本質あるいは最終目的とするものであるように思われました・・・・ニーチェの「大笑い」、ヘーゲルの弁証法的説明もグリーフケアとして読むことができますし、否、哲学書はすべてグリーフケアの書であると言っても過言ではないように思われます。

 

と書いてありました。

 

そして、この本が一つの「墓標」あるいは「道標」がつくられと思うので、ここからさらに、哲学的思索を展開してくださいというお言葉がありました。

 

誠に師とは有難いものです。

 

人間であることは、喪失から始まる。

 

大学院ゼミ、とりわけ、博士後期課程の頃は、とても厳しい指導で、在学中、教授の退官を迎えてもなお、自分の哲学の道を確立することも、認めてもらうことも叶いませんでした。

 

見出した自分の道を認めて頂き、感慨ひとしおです。

ここからがスタートです。ワクワクしています。