東京駅での出来事

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Facebookに載せたものです。
写真もない退屈な記事ですが
読んでいただければ幸い☺️



出張の帰り、
東京駅で特急ときわ号を待っていたときのこと。
杖ついて売店の壁に手を添えて、
辛そうにゆっくりと、恐る恐る歩く女性がいた。
少し様子見ていたら立っていられなくなり
倒れてしまった。

咄嗟に手を出し、倒れた女性に声を掛け、
駅員を呼ぶのをホームの人に頼んだ。

『駅員呼んでもらってますから、
 そのまま横になって待ちましょう』
そう彼女に話しかけると少し落ち着いて
くれた様子。
ここまで1人で歩いてきたんですか?
と聞いたらそうだとのこと。
助けてもらえる人もおらず1人孤独に
足の激痛に耐えていたんだと思う。
辛かっただろう。

しばらくして2人駅員が来た。安心した。
でもこの女性が乗ろうとしている特急の
到着はもうすぐだ。
駅員に『乗るのに電車待ってくれますかね』
と聞いたら、うーん、という感じ。
この人はそれに乗らないと帰れないのに。
やっぱり時間厳守なんだな、と。

自分も来た特急に乗るのであとは
駅員に任せた。

座席に座ると目の前にあの女性が。
乗ろうとしていた特急に乗れず、
自宅かもしれない下車駅までも
希望の列車で帰れず。あの女性は
どうしただろうか。

特急に乗る列から外れ
女性のサポートしていたが、
乗るに際し列の最後尾に行こうとしたら、
元々自分の後ろに並んでいた人が手招きして
入れてくれた。

母の介護が現実になった今、
この歳になってやっと困っている人に
声をかけられるようになった、
と少し情けなくもあったが、
彼女に声かけてよかったと思う。
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