現地での案内は?
国・地域別のバインダー |
「添乗員さんって、初めての国に行く時は下見に行くんでしょ?」と、お客様から言われることがあります。
私は約70ヶ国に行っていますが、残念ながら自分で全部の国の下見に行くお金はありません。またプライベートで行ったことがあっても、仕事で行くことはまったくの別物です。
現地で最後まで通して日本語ガイドが案内する国、町ごとにガイドが案内する国、まったくガイドなしで添乗員が案内する国と、色々です。ガイドはいるけれど話すのは日本語ではなく英語のみなので、添乗員がガイドの通訳をしなければならないことも多くあります。
ガイドがずっと日本語で説明してくれるからと言って、まったく何もわからない状態で行くようなことはありません。お客様に失礼ですよね。
行きたい国に行ける?
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国、地域別の資料 |
お客様から時折、「行きたいとか言えば好きな国に行けるんでしょ?」と言われることがあります。
もちろん希望が叶う場合もあります。しかしながら、好きな国にばかり行けるわけではないのです。仕事ですから、行きたくない国にも行かなければなりません。
私が初めてイギリス周遊のツアーに行ったきっかけは、自分で会社に希望を出したからです。ロンドンだけのツアーには行ったことがありましたが、スコットランドなどの地方都市も含むツアーにはそれまでに行ったことがなかったのです。
その時は「行きたいから」ではなく「冬の間に勉強したので、ぜひ行かせてください」と希望を出しました。担当者も「では、ぜひ行ってください」と気持ちよくツアーを割り当ててくれました。単に「行きたい」という甘い理由ではなかなか行かせてもらえないというのが本当のところです。
とにかく勉強
答えは「勉強を頑張るしかない」です。行く前にとにかく勉強します。資料を作ります。大変な準備ですから時間的に間に合わないことも考え、時には冬のツアー閑散期に勉強・準備することもあります。
私は旅行業界に入る前に「一般旅行業務取扱主任者」(現在の総合旅行業務管理者)という資格を取得しました。試験は法律から実務まで範囲が広く、旅行業界に入っていない素人の私には大変難しいものでした。当時は全科目70%以上の正解で合格という基準があり、合格率は20%前後だったと思います。
資格を取るためとはいえ、こんなに勉強することは人生で最後だと思いました。ところが添乗員になってからの勉強の方がよほど大変だということに後から気付いてしまい、愕然としたものです。
前置きが長くなりましたが、次回からは私が添乗員として初めての国に行く時、その後も含めてどのように勉強してきたかをご紹介してみたいと思います。
新人添乗員さんやお客様になる方にも参考になればと思います。
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