声

疋田一直です。

私は福岡県嘉麻市の山中で生活しながら、武道と整体を通じて、みなさんがより良い人生が送れるよう、お手伝いをしております。日々の気付きをブログに綴っております。みなさん、いつも読んでいただき、ありがとうございます。

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山に入ると、私は声を出す練習をする。

声を出す練習は、役者さんになる人ぐらいしか練習しないのではないだろうか。

他には芸人さん、アナウンサーの人も声を出す練習をするだろう。

歌手も声を出す練習はするだろうが、歌を上手く歌うとかではない。

滑舌が良いとか、大きな声を出すだとか、そんな練習ではない。

声を思ったところへ伝える稽古だ。

実は、声もパンチやキックと変わらない。

ぶつかる声はぶつかる。

表面を破壊するようなパンチだ。

響く声は古武術の当身と変わらない。

どこまでも浸透していく。

ぶつからない声を出す。

声は力だ。

当然、その力には方向がある。

その方向を自分が思ったところへ正確に届けるには、かなり練習が要る。

そこに届いているのか、届いていないのか。

そんなことも最初はわからないかもしれない。

とっちらかっている声なのか。

下に落っこちてしまう声なのか。

途中で消えてしまう声なのか。

見当違いの場所へ行く声なのか。

世はこんな声ばかりが溢れている。

気持ち悪い声なのだ。

みなその声を当たり前だと思っている。

その声を不自然だと思うこともない。

一番わかりやすいのは、テレビの付け足された笑い声だ。

それに笑っているわけでもなく、どこに向かっているわけでもなく。

スーパーやコンビニなんかの挨拶なんかもそうだ。

誰に言っているのだろう。

果たして、自分の声もどうだかわからないものだ。

発声練習とは違う。
 

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