今年の冬は、本当に雨が降りませんでした。
気象庁によりますと去年の12月からこの2月まで、東日本と西日本の太平洋側では統計を取りはじめた1946年以降、最も少ない降水量だったそうです。
雨が少ないと野菜が育たず・・・キャベツは高いし、ブロッコリーは見かけないし、不便が多い冬でした。
雨って大事。
そこに来て、各地で起こった山火事です。
もう恐ろしくて。
地面も空気もカラカラなので、火の勢いが止まらない。
日本中の人が、福島に雨よ降ってくれと願っていたのではないでしょうか。
雨の大事さを痛感しました。
降るとつい文句を言ってしまうんですけどね、てへ。
雨が降らなくてに困るのは、昔も今も一緒だったよう。
雨乞いの神様は各地にあります。
どんなに文明が進もうと、動物にも植物にも水が不可欠なのは変わりないですもんね。
そんな雨乞いの神様のひとつが、南国市にある『瀬戸の滝』です。
昭和の初め頃は、ひでりが続くと「お水もらい」といって、近辺や隣の土佐山地区からお参りに来ていたそうですよ。
昔から大蛇が棲むといわれていて、登り口の『瀬戸神社』に神として祀られているそうです。
昔は、雨乞い祈願に酒を入れた樽を滝壺に投げ込むと、空になって浮かんできたとか。
また旅の商人が、お弁当のおかずのタイを滝壺に投げ込むと泳いでいったとか。
南国市植田の染物屋の娘が身投げしたとか。
多くの伝説があるそうです。
個人的には泳ぎだすタイを見て腰を抜かしタイ。
瀬戸の滝の近くには、2本の大きな杉が鳥居のような形につながっている地主神社の『鳥居杉』があります。
南国市はセットでパワースポッツとして押し始めたもよう。
でも、わかる。
どちらも見ごたえ十分、迫力あります。
『にこ淵』もいいですが、こちらはダブルで楽しめますよ~。
瀬戸の滝は、少し手前に駐車場を作ってくれているので車でも行けます。
道は狭いですが、近くまで行けるのはありがたいです。
今回は歩きたかったので、滝と鳥居杉の分かれ道のあたりに車を置かせてもらいました。
路駐で、すみません。
でも、瀬戸の滝までの道が30分くらいのちょうどいい散歩道で、気持ちがよかったです。
せっかくなので、分かれ道にも駐車場があればいいのになあ。
滝は、高さが約30m。
二段になって流れ落ちています。
行ったのが去年の11月終わりで、その頃も雨はあまり降っていませんでしたが、満足するくらいの水量はありました。
静かで清らかな風景の中に、大蛇が棲むといわれるのもうなずける神秘的な滝。
マイナスイオンを浴びまくりながら、心の洗濯っす。
心のひでりに潤いをもらえたような。
なんかいいですね、非日常の光景って。
瀬戸神社も、最近建て替えられたのか新しい社殿でした。
雨乞い祈願に来る方が、きっといるのでしょうね。
瀬戸の滝や鳥居杉のある桑ノ川地区まで行くのも山道なのですが、間近で見ると口が開いてしまうくらいの迫力名所(←パワースポット日本語訳 笑)
一見の価値あり×2、です!
参考文献 : 桂井和雄さん著『土佐の傳説』、橋詰延寿さん著『高知史跡 南国市』
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