相撲相撲界から暴力一掃は無理でしょうか… | ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

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 新大関の誕生はじめ話題も豊富な春場所が、10日から始まります。同時に、元横綱白鵬が師匠を務める宮城野部屋の暴行事件も、終わったこととすることはできません。

 

  引退勧告を受けて相撲界を去る22歳の北青鵬の暴力行為の中身を改めて見ながら、気が重くなりました。

 

  相撲協会が明らかにした資料によると、北青鵬の暴力行為は決してたまたまではなかったようです。

 

 顔面や背中、ほうきで殴るなどに加えて、瞬間接着材を塗って力士の手を〝損壊〟させたり、睾丸(こうがん)を殴るという暴行にはあ然としました。さらには、殺虫剤スプレーに点火してバーナー状にした炎を体に近づける。これらが、一年以上にわたって行われてきたそうです。

 

 それ以上にショックだったのは、弟子のこうした暴力行為を知りながら、宮城野親方はやめさせるどころか、なんの対処もしてこなかったことです。

 

 相撲協会の機関誌でもある雑誌『相撲』3月号には、前記の相撲協会の発表とともに、白鵬親方が名誉会長を務める「第14回白鵬杯」大会の内容、さらに今年初めて開かれた〝女子の白鵬杯〟と言える「第一回ドリームズガールズ杯女子相撲大会」の様子が詳しく掲載されています。

 

 相撲のすそ野を広げ、若い力士育成の場にもなってきたこうした大会を推進してきた元横綱が、一方で目の前で繰り広げられる暴力行為をやめさせるでもなく、放置する…。

 

 この人の神経は、いったいどういう仕組みになっているのでしょうか。

 

 2007年6月には、時津風部屋の師匠が序ノ口力士をビール瓶で殴りつけ、他の力士に〝かわいがってやれ〟と暴行を指示、死に至らしめた事件がありました。相撲界ではその後も暴力事件が後を絶ちません。

 

 相撲は〝力の紳士〟のスポーツといわれることがあります。土俵に上がった時は鍛えてきた力のすべてを出し切ってたたかいながら、土俵を降りた瞬間から優れた人間性を取り戻す。そうした力士を評して相撲愛好家が言った言葉のようです。

 

 しかし若手力士の陰惨な暴行事件と、それを見て見ぬふりをしてきた元横綱らの動きは〝力の紳士〟などとんでもない。

 

 マスコミ関係者は、こうした現実から目をそらさないでほしい。とりわけ、この元横綱を頻繁にテレビなどの解説に登場させてきたNHKが、この問題にどう向き合うのか。注目したいと思っています。

 

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