まさか

こんな大事な時に具合が悪いなんて?!

 

 

 

思いがけない子どもの体調不良

 

親は慌ててしまいます

 

 

 

 

今は受験シーズン真っ盛り

 

一番体調管理に氣を遣う時期です

 

 

 

でも、肝心な時だからこそ

体調不良が起こる可能性が高いんです

 

 

 

 

思い出してみたら

緊張する場面でお腹が痛くなってしまったり

 

遠足や運動会のようなビッグイベントの前に体調を崩したり

 

 

自分の経験としてなくても

お友だちにそういう子がいたりとか

 

そんなことが小さいころはあったんじゃないでしょうか

 

 人は成長する過程で色々な経験を積んだり

 

頭で体に言い聞かせるようにコントロールできるようになったり

 

だんだんとそういった症状は現れにくくなっていくだけのこと

 

 

 

心と体は密接に関連しています

 

だから突然の体調不良だって十分にありうることです

 

 

 

 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

 

 

今日も私が勤務している病院に予約の電話が入りました

 

 

「 中学3年生の息子

熱はないんですが

朝から吐き氣があって

今日、高校受験だったのに受けられなかったんです

 

 

こんなこと初めてで・・・・  」

 

 

電話をしてきたのはお母さん

息子さんが高校受験の当日に体調が悪いと訴えて

受験できなかったことに戸惑っている様子でした

 

 

受験のチャンスはあと1回あって

今日コロナやインフルエンザの陽性判定が出るか

 

陰性の場合でも、医師の診断書があれば

追試を受けることが出来るといいます

 

 

 

検査の結果はコロナもインフルエンザも陰性でした

 

 

熱もないんですしね

風邪の症状もほとんどないのですから

コロナもインフルも出ないことは予想できていました

 

 

一応、「感染性胃腸炎の疑いで

投薬治療を行いました」という内容の診断書が出され

 

胃腸の調子を整えるようなお薬をもらって帰っていきました

 

 

 

お母さんの戸惑った様子と裏腹に

息子さんの方は、具合が悪かったという割に淡々とした様子でした

 

 

 

その親子の様子を見ていたスタッフの間では、

 

「受験当日になって緊張しちゃったのかな?!」

 

「意外に息子さんの方はケロッとしてるけど、もしかしたら『あと1週間勉強できる!』って思ってたりして??」

 

そんな会話がされました

 

 

 

 

普段からちょっとしたことで“お腹を壊しやすい”院長とスタッフは

「受験のストレスって半端ないよね~」という話から

 

「受験だなんて、今思えばよくできたもんだよな。もう絶対無理だよ。」

 

 

「高校受験の前日に、卵くらいおっきな赤い発疹がお腹にいくつも出ちゃったんですよ!

当日は引いたから受けられたけど・・・」

 

そんな話をしていました

 

 

 

 

 

進学するためには受験するのが当たり前で

誰もがそれを乗り越えて大人になっていきます

 

当たり前といえば当たり前・・・

 

でも、人によってストレスに対する反応の出やすさは違っていて

体に現れやすい人もいるのです

 

 


「受験前日に発疹が出てしまった」という彼女なんか

いまだにちょっとしたこと・・・例えば忘年会などの宴会の予定が入っただけで

その日の近くになると体調を崩したりします

 

だから、「今まで試験の前とか、お腹痛くなったりしなかったの?」と聞いたところ、

「発疹が出たのよ~」という話になったのです

 

何かと大変です

 

 

 

 

受験だとか

定期テストとか

 

子どもたちは日常的にかかるストレスの中で学校生活を送っています

 

 

みんなよく頑張っています

 

 

 

そのうえ今は

自分たちの頃にはなかった「コロナ」なんてものにまで氣を付けなくちゃならなくなって

 

 

コロナに

インフルに

胃腸炎に ・・・・

 

あれやこれやと名前の付いた感染症が登場してきて

健康維持に氣を遣う時代

 

受験も大変です


 

 

 

 

 

しかしながら、今に限ったことではなく

 

今も昔も、

その時代その時代で大変なことはあるわけで

 

それを乗り越てみんな大人になっていきます

 

 

 

けれど今の子どもたちを見ていると

ストレスに対する耐性は私たちの世代の方があったんじゃないかと思います

 

 

大変なことでも乗り越える力が

社会全体にあったような氣がします

 

 

 

今、テレビで放送されている

「不適切にもほどがある」というドラマを見たことがありますか?

 

 

阿部サダヲ演じる主人公が、現代と昭和を行ったり来たりするのですが

 

その昭和時代が私の中学高校時代とドンピシャ!!(この表現も昭和か?)

 

主人公は、私の親とほとんど同じ

その娘が、ちょうど私と同じ世代になります

 

 

 

毎回毎回、阿部サダヲ演じる主人公や、それを取り巻く人々が

今の時代では「不適切」といわれるような言動をくりかえします

 

 

今なら「セクハラ」「パワハラ」「モラハラ」といわれるようなことも日常茶飯事

 

 

「そういえばそうだったわ~」

「あの頃は当たり前だったな~」と思い出すような場面ばかりです

 

 

それを見ていて

 

良い悪いは別として

そういう環境の中にいた自分たちは「強かった」ということを感じます

 

 

 

プレッシャーを与えられながらも、それに耐えうる忍耐力もあったし

 

ストレスをストレスと認識しないように

自分の氣持ちにフタをするという術(すべ)も無意識のうちに身に付けていました

 

 

 

 

自分たちの親世代は、ギリギリ戦争を体験している世代で

お国のために自分の命さえささげるのが当たり前

 

生きるか死ぬかを経験した

自分たちよりもっともっと我慢強い人たちです

 

 

そういう人たちが作った社会の中で幼少期を過ごした私たち・・・

 

 

「巨人の星」とか「アタックナンバーワン」などの

「スポコン(スポーツ根性もの)」のアニメが小さいころからテレビで流れていました

 

 

テーマ曲の歌いだしが

♪苦しくったって~ 

悲しくったて~ ♪ ですよ  

 

 

さらには

♪ 血の汗流せ 涙をふくな ♪ですよ

もう狂気の沙汰です

 

 

 

そして、自分たちは“その次の世代”として大きくなって来て

「新人類」と呼ばれました

 

 

私が看護学校の実習に行っていた頃

 

グループで実習に行くと現場のナースから

「理解不能」「何を考えているのかわからない」という意味で

「新人類ね~」と言われました

 

 

毎日胃がキリキリとするようなプレッシャーを、ナースたちからかけられました

 

今なら「モラハラ」や「パワハラ」になるであろう言葉を浴びせられながらも実習に耐え、何とかみんなで実習を終えました

 

 

こうして思い出しただけで、胃のあたりが苦しくなります

 

 

 

 

でも、その頃は

自分の目標のためにはそういうことがあっても仕方ないと

みんなが「スルーする力」を持っていたように思います

 

 

そういえば「鈍感力」なんて言葉も流行っていました

 

 

 

きっと時代なんでしょう

 

みんなで我慢していれば

いつか素晴らしい未来が待っている!!!的な妄想を原動力にして

頑張る!!!

 

みんな頑張る力

強さがありました

 

 

 

ドラマにはいわゆる「ツッパリ」も登場します

 

つっぱるって、すごいエネルギーのいることですよね

 

殴り合い、取っ組み合いのケンカを私も生で見たことがあるし

みんな元氣だったんだな~と思ってしまいます

 

 

 

そんな世代から見ると

今の子どもたちの世代は、ひ弱で頼りなく感じるかもしれません

 

しかし、私たちが「新人類」であったように

今の子どもたちもNewタイプといえます

 

 

 

あらゆる面で、私たちの時代の常識が通用しないのも当然です

 

 

 

とはいえ、子どもを見守る親の立場では

心穏やかでいられないこともあるでしょう

 

 

 

先ほど書いた病院に来たお母さん

 

「もう、私の言うことはまったく聞いてくれないんです」とも嘆いておられました

 

 

 

思春期真っ只中の受験生を見守る親の心情は

これまたいつの時代でも変わりないことでしょう

 

 

 

 

今の受験に必要なのは

学力だけでなく免疫力かもしれません

 

過度なプレッシャーは、免疫力を下げてしまいますしね・・・

 

 

親としてできることは

焦って勉強をさせることよりも

 

美味しいごはんを作って見守るのが一番かもしれません

 

 

 

どうか受験生の皆さんと

それを見守る親御さんたちが健康で

 

 

受験のその日を迎えることができることを願っています

 

 

 

 

 

 

 

 

参加してみました

 

 

良かったらポチっとお願いします

にほんブログ村 病気ブログ 起立性調節障害へ