スノウプロウが付いていませんが、一応の上回りの完成、これに勢い付いて下回りも完成させました。
下回りの構造は、ボディーに真鍮アングル材を取り付け、床板の上に動力装置を載せるという、真鍮製16番電機の構造そのものです。
プラバン製の床板は、前オーナーが作られたもので、動力はMPギヤーを使うつもりだったようです。
オリジナルのプラモの台車が付いておらず、それゆえ、フリーハンドでしっかりとした鉄道模型用の台車を見繕って取り付けることになります。
しかし、MPギヤを採用するとなると中途半端な金額では入れられません。
ここは下回りもコストを掛けずに作り上げたいところです。
それにはどうしたらよいか思案していたところ、KATOのDT115動力台車がヤフオクに出品されていて、運良く落札することができました。
さらに、中間台車(DT116)についても、1000番台後期型用のグレー塗装のパーツを手に入れることができました。
モーターは、買い置いていたTOMIXのCN-22、フライホイール付が使えます。
これで役者が揃いました。
前後のDT115には、マクラバリのセンターに2mmのタップを切った真鍮片をボンドG17で貼り付けます。
MPボルスター用のスリーブを短く切り、長さ5mmの2mmビスでスリーブを介して床板に固定します。
(伝導軸と干渉してドライバーが入らないところを強引にドライバーを斜めにしてネジを回しました。ここは改善の余地があります)
中間台車MT116は、黒に塗装し色合わせをした後、長さ8mmの2mmビスで床板に取り付けました。
センターピンではなく、普通のビスですが、機能上は問題ありません。
また、スプリング等もなしですか、走行に特に問題はありません。
このモデルでは、KATOの動力台車とTomixのモーターとのコラボにしたところがミソです。
これは、エンドウ発売のCanon製EN-22が2022年春頃に製造中止となってしばらくの間もTomixのモーターは市場に出ていたので2台購入しておいたものです
このモーターはフライホイールが付いていて、スムーズな走りを約束してくれますが、断面が6角形の孔になっていて、伝導軸をなんとか工夫しなければなりません。
そこで、CN-22のフライホイールに差し込む変換軸を開発しまして(大袈裟ですね)、ブログで発表しようと思っていたのですが、そのうち、CN-22も在庫が底をついてしまったようで、市場から消えてしまいました。
ブログの方も、発表するチャンスを逃してしまった気がしてそのままになってしまいました。
したがって、CN-22フライホイールの変換軸についての記事は今回が初になります。
用意したのは3mm×3mmの真鍮角パイプとφ2mmの真鍮丸棒です。
角パイプの4つの角を棒ヤスリで削ってフライホイールの6角形の孔にカチッとはまるようにします。(削りはアバウトでもしっかり回転力を伝えられるるようにかっちりとフライホイール側に差し込めれば問題ありません)
角パイプに2mm丸棒を通しハンダ付し8mmほど出したところでカットします。
これだけの加工で伝導軸ができました。(写真 左)
(変換軸は、フライホイールに差し込む。(接着はしない))
この方法を最初に試したのは天賞堂のEF10のモーターを交換した時でしたが、その時はMPギヤ用ジョイントを使いました。
今回は、高さの段差もあるため、シリコンチューブでつなぎました。
この方が全然楽です。
配線する間も無く試運転をしたところ、低電圧で滑らかにスタートしてくれました。
調整なしでスムーズな走行が得られるのはなんとも言えずうれしいことです。
KatoともTomixとも違うけれども、上質な、インサイドギヤ車とは比較にならないスムーズな走行ぶりです。
この時があるから、鉄道模型はやめられません。
KatoのEF65 500番台と同一線路上に並べて走行させてみました。
モーターの特性の違いから、CN22を付けた1058号機の方が走り出しもスピードも速く、音質も好ましいように感じました。
この時点で達成できていないところは、スノウプロウ、砂箱、JRマークの表示です。
JRマークについては、古い天賞堂のインレタがあったのを思い出し、貼り付けました。
スノウプロウと砂箱は、急がず、いいパーツが見つかったらその時に付けてあげたいと思っています。