絵に色付けをするのには、色をつける以上の意味があります。
その11の意味のうち、3つを前回取り上げました。
- 色は光を反映させる
- 色は重さを表す
- 色は感情を表す
ということでした。今回は、色付けの意味の残りの部分を取り上げますね。
- 色は寒暖を表す
- 色で味を感じる
- 色で性格を表現する
- 色で遠近感を表す
- 色で空気感を描く
- 色で状態・状況を表す
- 色は人を動かす
- 色で心を打つ
色付けの意味
4. 色で寒暖を表す
熱い色は赤、寒い色は青でしょうか。
でも、もっと、表現できますね。
暖かい色はオレンジ、あったか〜い色はもう少し赤よりのオレンジでしょうか。
ひんやりとクールな色は薄い水色ですね。本当に寒いところは限りなく白に近い青とかでしょうか。
5. 色で味を感じる
赤いと辛そうですし、色が濃いと、味も濃そうな感じがしますね。
でも、それだけでなく、美味しそうかどうか、ということも色使いで決まります。
料理は、味は味覚だけでなく視覚でも味わうなんて言われますが、絵の場合は、色合いで美味しそう・不味そうが決まります。鮮やかに描いてあれば、なんだか、食べタックなりますね。
また、例えば、甘いみかんを描いたはずなのに、レモンみたいな色で描いたら、いくら上手でも、酸っぱそうなみかんになりますね。
それはともかく、何を描いているかによって、色合いも違います。
りんごを主に描くのと、りんごがある部屋を描くのでは鮮やかさが違ってきますね。
あんまりにも美味しそうに料理が描いてあると不自然な時もあります。
6. 色で性格を表現する
クールな人は青っぽいでしょうか。あと、知的な印象も与えます。
オレンジだと元気さが伝わってきたりするでしょうか。
7. 色で遠近感を表す
遠さを表す色があります。
それは、青です。
遠景を写した風景の写真をぜひご覧ください。
遠くにいくに従って、青っぽくなっていっていないでしょうか。
前に書かせていただいたように、色というのは何かに当たった光のことです。
特に青い光は空気中に拡散されやすい性質があり、遠くのものほど青く見えるようです。
では、近い色というのがあるのか。
ないです。
近いからといって、何色になるということはありませんね。
でも、鮮やかに描くとものは近くに感じます。色をあまり混ぜ過ぎなければ鮮やかに描けますよ。
そんな理由で、透明水彩での色付けでは、色を塗り重ねて青やグレーっぽくすると遠くに、あまり色を混ぜないで、描くと近くに見えます。
次回、残りの4つを取り上げますね。
ありがとうございました。