大丹波狩猟塾 勢子長のある一日 6日目

2021年2月1日月曜日

巻き狩り

t f B! P L

 令和3年1月31日(日) 晴れ、奥多摩湖駐車場に朝7時半に集合。
大丹波狩猟塾と八王子の狩猟グループ、夕焼けビッグハンティングチームと共猟で約30人集結した。

今日の猟場は奥多摩の某高い山で秋口に一度、塾長、加藤さん、リキ、ユリちゃん、河辺で下見に来て7時間も歩いてよく見て来た。

その時点では猪が何頭かいるな!という感じだった。
高く広い山で、人数が多い時にしか狩れない山なので簡単には手が出せない。
その為、塾長が八王子の内海会長に声掛けて共猟で狩ることになった。

大きい沢沿いに大丹波狩猟塾の人達がタツを張り、日向の登山道沿いに夕焼けの人達がタツを張った。
塾長は名犬クロを連れて日向から登山道沿いに八王子の人達とタツを配りながら登った。

一方、夕焼けの勢子の内海さん、小林さん、大丹波狩猟塾の山田さん、河辺の4人が犬のエース、レオ、仔犬、カール、バース、ドルを連れて真ん中の登山道から登り始めた。

高い山なので山頂付近の日陰に雪が7~8センチ程残っている。
山に登って行くが、ぜんぜんマクリや足跡は無い。

しばらくして一服した。
ダラダラ登りの山なので少しずつ登る。

やがてマクリが出て来た!

犬が匂いを取り鳴き始めた。
木に犬ひもを縛り付ける。

マクリを見ると間違いない猪だ!

日陰から日向に向かっているので、そこにティッシュを目印に置いた。

また登り始めるとマクリはあるものの古い。
広い雑木林があり、そこには雪がべったり積もっているので誰でも解る足跡があった。
歩幅がある大きい猪が一頭、何日も歩いているのが良く解る。
塾長が登り上がって来た!
途中に山田さんと塾長が待ち合わせし、そこに山田さんはタツに着いた。

塾長と内海さんは先程のティッシュまで降りて犬掛けに向かった。

一方、河辺はその大きい歩幅があるマクリをつけて犬を掛ける場所を見つけていた。
どうしてもマクリから下りがいいかと思い、放す所に居て塾長と内海さんが犬掛けるのを待った。

やがて塾長と内海さんが犬を放った。
クロ、エース、レオの3頭を掛けた。
日向に向かって、どんどん下った。

道路に近い所をトバに出始めた。

山の反響でよく鳴いている。
我々、勢子が登り上げた登山道を横切ってトバ向きだ。その先には大きい沢にべったりタツが張れている。

もうタツにかかってもいい頃だと思った頃に。。。

ドカン❗️ 

始まったと思ったら、ユリちゃんが外したとの無線。
鹿が「5頭の群れで奥へ行った。」との事。

先頭はクロ、次に少し遅れてレオ、エースと2頭。
しかし、GPSがエースのが動いてない。
(後で分かったが、首輪が外れていた。)
日向の下コースにそのままで犬だけ日陰に来ている。
(これは大変!)なんとか捕まえないと犬が何処に行ったかわからない。

先頭のクロはどんどん奥へ追って行ってしまった。
続いて追っているレオは小林さんが捕まえた。
エースはユリちゃんが捕まえてくれた。

一方、河辺は犬を掛けるタイミングを伺って待っていた。
塾長から「放せ!」との指示があった。
カールだけ放った。何声か鳴いて下ったが伸びない。
遅れてそうだ。
カールは一目散に先程、匂いを嗅いでいるマクリに向かった。
どんどん高い方へ鳴きながら行った。
塾長が「いい所に行ったぞ! あそこはいつも寝屋だぞ!」と無線。

頂上付近に八王子の吉田君がタツを張っている。
河辺は吉田君に「鳴いているか?」と確認したら鳴いているとの事。

その下に山田さん、その間に内海さんがGPSを見ながら行った。
カールは頂上付近だが、まだ鳴きは聞こえない。
やがてGPSを見ていると山田さん、内海さんの方へ落ちて来た。

ようやくカールの声が聞こえてきた❗️ 

来たぞ!

ガラガラ音を立てて下ってくる。
すぐ後にカールの鳴き。

来たぞ!

来たぞ!

と無線。

やがて、、、

ドカン!ドカン!

と2発鳴り響き、内海さんより留めた❗️との無線❗️

バースとドルが大騒ぎ。

放した犬が噛んで猪は急勾配の所を150メートルもゴロゴロ落っこちてしまった。

山田さんに応援を頼み、沢沿いに下ろす事になった。

25貫程の長いオス。

これだ。歩幅がある猪だ。

この辺りに他に猪は居なそうだ。

山田さんと河辺は少しずつ猪をマクリながら降ろした。
やがて八王子のしんちゃんを先頭に7~8人が手伝いに来てくれた。

一方、塾長のクロもとんでもない所まで獲物を追って行ってしまった。
塾長が迎えに行って、この日の猟は終わりなり解体に向かった。

これが大丹波狩猟塾の日常。


今年は全般的に猪の数が少ない。奥多摩の我々が把握している山にも少なく、来年はどうなりますか。。。

来年はもっと少なくなるかもしれません。

また来週頑張りましょう!



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大丹波狩猟塾とは、約40名程で構成されている狩猟グループです。 奥多摩と青梅の山を拠点とした猪や鹿を狩る事を目的とした大物狩猟グループです。 活動は狩猟期のみで例年60頭は捕獲しています。 60頭?と言ってピンとこない人は狩猟する日は、ほぼ捕獲していると思って下さい。 猟犬はプロットハウンドという日本では珍しい犬を使用していますが、とても優秀な犬で1日中獲物を追いかけてもバテません。 猟の一日は朝暗いうちから山に入り、メンバー全員が猪の足跡を探す事から始まります。 獲物の気配があれば、無線連絡してそれぞれが獣道に配置に着きます。 勢子が発見した足跡の場所から放犬すると、猪の歩いたその通りに臭いを辿って寝屋まで行き猪を起こします。 ビックリした猪が獣道を使って逃げるところを待ち伏せたハンターが撃つ! と口で言うと簡単ですが、非常に奥が深い狩猟なんですよ~。 ですが大丈夫です!べテランの先輩が多く、狩猟の免許を持っていて狩猟をやったことがない人はもちろんのこと、持って無くても山に入り、犬を連れて猪を追い立て役の勢子と一緒に歩く人もいて楽しいグループです。 女性も参加されており、地域イベントにも参加できて貴重な体験ができますよ。 興味がある方は歓迎しますので是非、ご参加して下さい。

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