フランス人交友記録

フランス人との交流を通して感じたことを書いています。

結局23時まで楽しんでくれた。

2023-08-18 09:26:52 | 来日の友人たち

わが家について、まずお茶の体験がしたいということだったので、少し母の家で待ってもらい、準備を整えてきてもらった。

 

フェリックスの時は、テーブルでお茶を点てるだけの体験だったが、今回はせっかくなので、簡単な点前を見せて、点前はしないが、釜の湯を注いで点てるという体験をしてもらうことにした。

ジェレミとミレンが点て終わり、次にフランソワとなったところで、なんと「お濃茶」というではないか!!!!!

 

彼だけでなくあとの4人もみな「じゃあ私も」となってしまった。

お濃茶の点前は時間の都合で見せられなかったが、分量と練り方を教え、後は口頭で簡単に濃茶と薄茶の違いなどを説明したところ、この日、口数が少なかったジェレミが一番目を輝かせ、興味深くいろいろ質問をしてきたのには驚かされた。

本来はお茶の体験だけのつもりだったが、簡単なものでもと母のアドバイスもあり、こんなこと備えて?、カレーを作ってあったので、それを食べてもらうことにした。

前回開けてもらえなかったワインやシードルも開けて飲んでいたら、ジェレミが「日本酒の味見をしたい」と言い出したからたまらない。いや、これだから楽しいのだ。

大吟醸ではなかったが、大吟醸の説明やお酒も味見をしてもらい、来た時と別人かと思うほど生き生きしたジェレミ―が見られて本当によかった。

自宅へ招待していなかったら、少なくともジェレミ―の笑顔を見ることなしにお別れすることになっていただろう。

 

結局23時くらいまで楽しい夕べを過ごし、駅まで送って行ったとき、全員が名残惜しそうにしてくれていたので、頑張った甲斐があったというものだ。

「次はパリで」という約束をして・・・。

改めて、ご馳走がなくても、こんなに喜んでもらえ、楽しい時間が過ごしてもらえることを感じた夕べになった。

 

彼らは京都で一棟貸しの家を借りており、京都のあとは高野山へと向かいその後はフランソワ、アメリ、マリナは屋久島・九州へと旅立つ。(これも不思議な取り合わせ、恋人同士と一緒にそれに一人参加する旅をするなんて、日本で考えられるだろうか)

そして、ジェレミとミレンは広島・宮島と瀬戸内海の島々を回り再び京都、東京へ。もう一組も同様に広島方面へ向かうのだがここは別行動になるそうで彼らはそのあとは東京へ向かい帰国だそうだ。

こういう旅のスタイルもいいなあと思う。日本人でも海外で友人たちとこんなふうにフレキシブルな旅ができたら素敵だろうなと少しうらやましくなる。

パリで彼らに再会する日は来るだろうか。

 

今回、大人数を迎えたことで、少しばかり自信にもなり、次の来客が待ち遠しくなってきた。

10月末から11月には紹介により、また二組の来宅の予定がある。その次は来年2月のアンジェルだ。






東大寺、そして無口なジェレミのこと

2023-08-17 08:08:36 | 来日の友人たち

 

東大寺へ向かい、お決まりの?柱くぐりでは、アメリ―と バスチアン が挑戦し、くぐり抜けられた。

6月初めに来たフェリックスが 覚えていたという話を大仏様の脇侍のあたりでまた話す。この真剣な顔・・・。これだからフランス人は面白い。

この真剣な顔↓

その後昼食を取ったが、人数が多かったので、ここでは2テーブルに分かれて食べることになった。

その際私たちと一緒のテーブルの3人はよく話し、聞けば皆パリかパリ郊外に住んでいるとのことだった。

バスチアンはル・アーブルの出身だそう。つまりノルマンディーだ・

男の子は皆日本に来た経験があり、1人で参加の女の子は4回来日しているそうだが、あとの3人の女の子は初来日と言っていた。

 ピンクの二人、グリーンの二人がカップル↓

そして、二月堂から春日大社を回り、暑かったのでこの日はもう駅に向かうことにした。

電車に乗る前に、フランソワのおすすめで、興福寺の阿修羅像を見に行く人が何人かいた。

 

外で待っていたのは私たちとフランソワとジェレミ。

フランソワに北海道の印象を聞くと、「もちろん日本なのだけど、(自分が期待していた)日本らしい景色はなかった」とのこと。これは昨年私たちも彼らに聞かれて「風景はヨーローッパのようだから、フランス人にとってはどうかな?」と言っておいたのだが、やはり、と思った。

東北に下りてくると街並みが日本らしいと感じたそうだ。

佐渡島は特に気に入ったと言っていた。

 

ジェレミは、この時点でどうも消極的で、日本語も勉強しているというのに、歩くのが苦手なのは聞いてはいたが、無口で、あまり印象はよくなかった。



そして、わが家へと向かった。

かなり暑くて疲れていたが、みんなもうひと頑張りというところだ。




3カップル+1の7人がやってきた。

2023-08-16 11:09:51 | 来日の友人たち

6月の末にやってきたのは、絵描きのフランソワ

お母さんとまず北海道に行くため5月のGW開けに来日。北海道~東北~佐渡島~東京と回り、お母さんは帰国。

それから関西へとやってきたのが6月の下旬だった。

 

来日前に大徳寺のお茶会へ参加したいと言っていたので、予約を頼まれた。

その時は友人を含む5人分ということで、予約を入れて一緒に行く予定だったのだが、

結局京都に到着後予定が変更になり、お茶会をキャンセルしてほしいという連絡があった。

キャンセルをして、奈良に来る日の連絡を待った。

 

わが家に寄ってもらうことになっていたが、「人数が多いから」と遠慮がちに連絡をしてきた。

聞けば、7人で奈良に来るという。お母さんと別れたのち、彼女のアメリ―が一緒なのはわかっていたが、他の友だちって、日本人なのかどうか、お茶会に参加予定の人数とも少し違っていた。

私たちにとってフランス人だけなのか、日本人も一緒なのか、というのは、結構大切な要素である。

 

つまり異文化交流にはフランス人だけのほうが楽しいのだ。

日仏カップルの友人もいるし、なかには日本好きが高じてこのフランソワのように尺八の稽古を続け、日本人の師がいたり友人もいるというフランス人の知り合いも少なくない。

しかし、実はまったく日本人の知り合いがいないフランス人との交流のほうがよっぽど楽しいのだ。

もっというと、日本のことをあまり知らない人のほうが、交流するには面白い。

今は日本好きなフランス人の中には日本人より日本のことが詳しい人もいたりするが、それでは楽しさが半減する。少なくとも私たちの場合はそうだと言える。

 

「みんなフランス人?」と聞いたら、「ウイ」だった。

その答えが数日遅れたので、正直に言うと、奈良の案内や自宅への招待へも及び腰になっていた。

しかしその答えをもらったら、がぜんうきうきしてきた。

ということで、近鉄奈良駅で待ち合わせをした。この前のフェリックスは間違ってJR奈良駅に着いていたが、さすがにフランソワは京都に住んでいたこともあり、間違いなく近鉄でやってきた。

それも途中で乗った私たちと同じ電車に乗っていることがわかり、電車の中で「ボンジュール」「アンシャンテ(初めまして)」の挨拶が始まった。



近鉄駅の改札口を出て、それぞれの紹介をしてもらった。

恋人のアメリ―は昨年会っているのでよく知っている。

あとは二組のカップル、ジェレミとミレン、そして バスチアンとエンマ、と1人の女の子(マリナ)、総勢7人(フランソワを含めて)

 

まずはフェリックスと同じルートで県庁の屋上からスタート。

そして、今日は地震体験の施設がオープンだったので、そこへ案内した。

フランソワ、アメリ―、バスチアンと、一人で来ていた女の子マリナがチャレンジした。

この時点で、ジェレミーはかなり疲れていた。歩くのがあまり得意ではないらしい。

口数も少なかった。日本語を勉強しているにもかかわらず、日本語を話そうとはしなかった。

 

そして東大寺へと向かった。

 


10年前の大仏殿で話したジョークをちゃんと覚えていた。

2023-07-01 09:31:09 | 来日の友人たち

小学生だったフェリックスはどのくらい初来日の時のことを覚えているのだろう。

そんなことを思いながら案内をしていたが、彼は「東大寺の大仏様と脇侍の仏像」について冗談交じりに言った言葉を覚えていると言った。

そうか、覚えていてくれているのか。

もちろんその説明は初来日である彼の友人たちにもするつもりである。

 

まずは県庁の屋上からスタートしよう。

この日は前日の雨の影響でお天気が怪しかった。時々小雨が降ったりやんだりであったが、

霧がかかっているものの、屋上からの眺めは霧と新緑で美しかった。

彼らもそう感じてくれたようだ。

そして、地震対策装置を備えた建設会社の施設へ寄るつもりであったが、あいにく休館日だった。

これは多くのフランス人が興味ぶかく見学するところなので、少し残念であったが、そのまま東大寺へ向かう。

 

大仏殿では上記の説明をし、柱くぐりを前回はしたフェリックスは「もう無理だ」と笑っていた。フェリックスと彼の友人の料理人のマティスは細いのでおそらく通れたと思うが、友人たちはシャイな青年たちだった。

売店で以前買った鹿の小さなマスコットのつれを探すというフェリックス。以前のものもずっと大事に持っているそうだ。

「どこで買えばいい?」と聞かれたが、売店はどこも大差がないであろうと思い、東大寺の売店なら忘れないだろうと言うと、彼はそれに従い、ここで買った。

もう一人の友人で日本語を勉強しているというヴィクトールは、鹿の角のカチューシャを買っていた。

 

そして二月堂へ向かう前に、まずはランチ。この店は10年前に来て、フェリックスがかき氷しか食べなかった店だ。

今回は照り焼き丼とそばのセットを注文したが、彼の好みではなかったようで、ほとんどマティスが彼の分も食べていた。

マティスは細いがよく食べるし、さすがに料理人とあって、興味深くいろいろなものにチャレンジしているようだ。

 

食事のあとは、二月堂へ向かい、ここではいくつかの伝説を話した。

 

そのまま手向け山神社から春日大社へと向かった。

春日大社の近くの茶店で以前かき氷を食べたので、そこでかき氷を食べようと思って入ってみたが、今はかき氷はやってないということだった。思い出の店を優先するか、かき氷を優先するか迷い、結局かき氷を求め歩くことにした。

やっと見つけたかき氷の店で休憩もかねて食べることにした。昨今のモードのようなかき氷ではなく昔ながらのかき氷だったが、それでも彼らは喜んでくれた。

京都では中からアイスクリームが出てきたと笑っていたが。

そして浮御堂を回り、水琴窟を紹介すると興味深く見ていた。

かなり歩いたので、若いかれらでも相当疲れたようだ。

 

家に帰る前にいちご大福を買って帰り、夕食はお好み焼き、そしていちご大福で抹茶体験となった。このいちご大福はかなり好評だった。

いろいろなフルーツ大福があるが、やはりいちご大福は一番人気がある。

 

最後に折り紙も体験してもらい、9時前に見送りに駅まで同行した。

 

3分ほど電車が遅れたので、少し不安そうな顔をしていたが、無事に急行への乗り換えもできたと嬉しそうな返事が来た。

 

その後、数泊京都、そして大阪で数泊し、宮島へ向かうと言っていた。

温泉の体験がしたいと言っていたので、宮島がいいのではないかと言った。そのせいで、「どこかいい温泉がないか」という緊急メールが届いたが、その時私はまた別のフランス人を案内している最中で、返事が遅れてしまった。しかもその後調べてもあまりいい条件の宿が見つからなかった。

もしかしたら断念してしまったかもしれないと、少し気になるところである。

 

東京に戻る前に、今もまだ滞在を楽しんでいることだろう。




10年前のいたずらっぽい小学生の眼は、そのままだった。

2023-06-29 21:19:52 | 来日の友人たち

 

そして、6月にやってきたのは、フェリックス。

彼は10年前、両親とともに初来日、その時は小学生だった。

大学生になり、友人二人を連れての再来日である。

両親はトゥールーズ在住だが、彼は今大学生活を北のリール(Lille)という大学都市で送っていて、映画製作を専攻しているそうだ。

 

両親が誰経由(誰の紹介)だったか、もはや思い出せないのだが、10年前に来た時の忘れられないエピソードは、フェリックスは8月だったこともあり、とにかくかき氷ばかり食べていたことである。ランチの時もかき氷、途中で休憩したときもかき氷だったのだ。まったく食事はせずに。

フランス人の子供で食事をあまりとらないことも確かにあった。レイラもそうだった。

小学生の頃はそんな感じでも成長期になると普通に食べるようになることが多いのだろう。

年齢より幼く見えた彼らも成長とともに 普通の大人になっていく。

両親によるとフェリックスの場合は、今でも偏食であるということであるが、さすがにかき氷だけということはなく、日本食も楽しんでいるようだった。

 

話が前後するが、フェリックスは今回まず東京から入り、一カ月余りの滞在予定で、まだ今も滞在中なのである。関西は京都・大阪で宿を取っていて、広島へも足を伸ばすそうだ。

 

東京で一週間余りの滞在の後京都へ移動したわけだが、彼らは夜行バスを使ったとのこと、いかにも若者らしい。なかなか頑張っている。

奈良での待ち合わせについて、「JRパスを使っているか」と聞いた時「使っていない」ということだったので、近鉄奈良で待ち合わせをということにし、京都発・奈良着の時刻も送っておいた。

 

しかし、あろうことか、彼らはJR奈良駅に着いて近鉄奈良駅まで歩いてきたのだ。しかも普通に乗ったとのことで、1時間ほどかかったとか。

これはフランス人によくあるあるなのだが、このJRと近鉄の待ち合わせは、間違えやすく今までにも他の人で何度かあった。今回はJRパスも使っていないこと、また若い彼らの事なので、大丈夫であろうと思っていたのだ。それでも、こんなことになる。

こちらから迎えに行かなくてもJRから近鉄の方へ歩いて来れただけ、ましということだ。

 

一瞬、女の子の友だちも一緒かと間違えたほど、10年ぶりの再会のフェリックスは髪が長く小柄だったが、小学生の時と変わらないいたずらっぽい目をしていて、笑顔を絶やさず安心させてくれた。


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