岸田首相の最側近である木原誠二自民党幹事長代理の発言が波紋を呼んでいる。
「いま自民党は非常に厳しい。政権交代が起こってもおかしくない状況だろうが、仮にそういうことがあっても日本の政治は、霞が関がしっかりしている」
発言の主旨は、政権が代わっても、霞が関(官僚組織)が中核を握り、政策は変わらないということを、言いたかったようだ。
木原氏は財務官僚出身だからそう思うのだろうが、岸田首相最側近だけにいろいろ憶測を呼ぶ。
木原発言はある程度当たっている。
民主党が政権を取った時に、官僚を敵に回してしまった。
鳩山首相は、沖縄基地返還問題で外務官僚から間違った情報を流されたと後で述懐している。
今の自民党にしても政策立案能力は殆どない。官僚におんぶにだっこだ。
それでも何とか持っているのは官僚の人事権を手に入れたから。
岸田首相は能天気な風を装っているが側近の危機感は大きいことがわかる。
「政権交代」という言葉を持ち出したのは、自民党内部で足の引っ張り合いはやめようというシグナルか?
本音は「岸田続投」ということだ。
朝日新聞の世論調査で、今後望ましい政権は?という問いに、
自民党を中心とした政権 39%、自民党以外の政党による政権 48%
自民党は完全に信頼を無くしている。
裏金問題に対する国民の怒りは簡単には収まらないだろう。
「国民は増税、裏金議員は脱税」 ふざけるな!という話であろう。