幸せになるためには、運命の非常ドア(突破口)を見つけてそれを突き抜けることが重要です。
しかし、多くの人は、暗闇の中で非常ドアを見つけることができずに苦しみます。
紫微斗数命盤は、非常ドア(突破口)を明確に示してくれる便利なアイテムです。
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離婚後、双極性障害を発症、子どもと疎遠になった女性
まず、どんな人かを占ってみました。
【命宮】武曲星・天府星
- 気が強い雰囲気。
- 遷移宮に「七殺星」が入るため、ちょっと強そうな雰囲気も。
- 「武曲星(財の星)⇒現実的に稼ぐ能力、天府星(富の星)⇒親分肌」から起業する人も多い。
- 人の面倒見もよく、実業家としても成功できる。
- 人に頭を下げるのは苦手、優しさはあるが気性は強い。
- 女性はキャリアウーマン的になる。結婚にはやや不利。温厚な男性がお勧め。
- 遷移宮が「七殺星」なので、行動的で社会運は不安定。
- 考え方は現実的で、占いなどをあまり信じない。
お話しすると、神仏を一切信じないが、一応手は合わせるそうです。
占いなど全く信用せず、東洋医学すら否定します。
しかしながら、あまりに不運が続くため、数年前から数回にわたって私の鑑定を受けてくださっている方です。
ZOOMで何度もお話しさせていただいていますが、命盤が示すとおり武曲・天府の人といった感じの方です。
来因宮(過去世からの宿題)は【田宅宮】
田宅宮に化禄があります。その意味するところは、
- 自分の家(家庭)が持てる可能性が高い
- 家族関係良好(家族は仲良し)
- 家族に完璧さを求めない
- 不動産運良好
- 独立起業の運がある
- 先祖の縁も良好
- 相続に恵まれる
となるのですが、自化禄Aがあって、家族への意識が過剰になり、せっかくの化禄Aの良いものをゼロにします。〈AーA〉
さらに、向かいの子女宮にある化忌の影響を受けます。(冲田宅宮)〈DーA〉。
具体的には、子どものことで化禄の作用がマイナスされると見ます。
事実、上の1~5は達成直前で頓挫しています。
7は順調です。
子女宮に入る【化忌】の象意
子女宮に化忌がありますが、その象意は次のとおりです。
- 子ども縁が薄い(前世で子どもに酷いことをしたツケが出る)
・不妊(医師からは原因不明と診断されることが多い)
・流産、早産など出産時のトラブルが多い(子どもが生まれて来ることを嫌がるから?) - 精神疾患(福徳宮の疾厄宮が子女宮だから、心理面の問題は子女宮に現れる)
- 生まれる子どもは【化忌】の性格や個性が多い
・親が子どもに拘束される(アスペルガーの子供、発達障害、身体障害、知的障害など)
・障害を持っていなくても問題を起こすような子ども(社会問題、家庭問題など) - 子どもへの執着心が強くなる
- 出産後に親に問題が起こる場合もある(出産鬱、出産後の障害、子離れできないなど)
- 命盤本人が子女宮の仕事(人を育てる、指導する、教える、導く)に能力を発揮する
・教育や指導に拘りが強くなる(子どもや生徒が嫌がる可能性も) - 家、不動産、家族、家庭のことで苦労が多い(冲⇒ 田宅宮)
実際に1~7までの全部が該当しています。
化忌の影響は侮れません。
子女宮の影響が加わって、田宅宮は二重に破格しています。〈DーA〉〈AーA〉
田宅宮と子女宮を行き交う向心力もDが2本、Cが一本の合計で3本あって慌ただしいです。
また、来因宮は、過去世からの宿題の宮です。
つまりAさんは、家族家庭、家不動産などを人生の課題として生まれてきたと言ってよいです。
自化忌Dが財帛宮「お金のことが精神を圧迫する」
財帛宮に自化忌Dがあります。
自化忌Dが4個ある人を鑑定したことがありますが、相当な苦労を味わっていました。
さて、この自化忌Dは苦労の原因を子女宮にある化忌に求めます。
単純に読むと、子どものことで財産を失うとなりますが、子女宮の向かいにある田宅宮もセットで見る必要があります。
つまり、家のことでも財産を失います。
実はAさんは5年前に離婚しています。
その際に、慰謝料などは一切受け取らず、学資保険を含めて大きな財産を夫に渡しました。
田宅宮にある化禄の象意の通り、生前贈与でけっこうなお金を持参して嫁いだのですが、その大部分を「子どものため」として夫に渡したと聞いています。
また、Aさん自身も離婚直後に双極性障害を発症し、数か月入院して治療に専念し、退院後はお子さんから遠く離れた実家で1年半療養しました。
が小学3、4年の時期に育児から手を離れていたことになります。
現在は、週に1度くらい子どもと会うそうですが、何かあると、
「一番甘えたい時期にママはいなかった」
と責められるそうです。
両親は事故で逝去
尊敬する最愛のお母様は2001年に交通事故でこの世を去っています。(田宅宮の巨門がお母様。化禄に自化禄Aで去る)
その後、一人暮らしになったお父様の世話を長年してきました。(命宮と父母宮の串聯で縁が深くて切れない)
※串聯(ちゃんれん):繋がり。命宮と父母宮がBのラインで結ばれている。
父母宮の太陽はお父様の星です。
化権が付帯しますから、親子喧嘩が激しかったそうです。
幼い頃からよく叱られ、大人になってからはしばしば言い争い、父親が老年になってからは、時々叱責していたとか。
そのお父様も、今年2025年に逝去しました。〈BーB〉
夫妻宮からの情報(離婚)
夫妻宮に生年四化星はありません。
破軍星が夫妻宮にあると、結婚が破れやすくなります。結婚相手は個性的で、そのため夫婦生活は安定しません。
擎羊星・火星は、ケンカや争い、トラブルの象意。
天空星は、夫に尽くしても見返りがない可能性を高めます。
天喜星のみ吉星で、あとは凶星揃いです。
向かいの官禄宮に自化権Bがあるため、仕事には全力投球しそうです。
ですが、納得できない指示や命令には反発心が起こります。
あとは後天運を見ることで離婚の象意が見えてきます。
自分の健康には無頓着な人
命盤全体を眺めると、自化権Bが3個あり、自化科Cはありません。
性格は勝ち気で強気、見た目も遷移宮に七殺星があるため、強そうに見えるはずです。
しかし、先述しましたが、この人は双極性障害を患っています。
この病気は、完治が難しく、再発のリスクが極めて高いそうです。
月に1度の通院を続けています。
精神的なものは、福徳宮に表れます。
主な副星として天月という病気の星がありますが、吉星の天鉞もあります。
それより向かいの財帛宮に自化忌Dがあり、その影響が大きいと思います。
実際に、離婚後にマンションを2部屋購入し、支払い能力を超えてしまいました。
そのことが大きなストレスになり発症に至ったということです。
ところが、ご自分の健康についてはかなり無頓着な人です。
疾厄宮が命無星曜だからです。
振り返ると、自分のことより家族や親のことを優先にして生きてきました。
事実、父親の世話をするために東京で勤務していた会社を辞めて四国に移住し、結婚するまで父親と暮らしました。〈向心力D〉
その間に、奥さん任せで何もできなかった父親に家事をしっかり教え込んだそうです。
奴僕宮に化科Cがあります。
職場の同僚やお客さん、ご近所さんなどには優しく接します。
怖そうに見えても、優しい人という感じが伝わるはずです。
今後の道しるべ「幸せへの非常ドア」
化忌は「到達」と「獲得」
化忌は不幸の元凶みたいに言われることが多いです。
強い無意識のコダワリの原因になるため、それがある宮の中で苦しんだりもがいたりするためです。
しかし、コダワリを突き抜けると「到達」「獲得」にたどり着けるという意味もあります。
それは、化忌を避けずに真摯に向き合うことで、結果としてプラスに持って行くことが可能だということを意味します。
「AはDに随する」と言うとおり、AはDに随(したが)います。
コダワリの突き抜け方は、命盤(人)それぞれですが、Aさんの場合は次のように読みます。
- 子女宮の化忌Dを突き抜ければ、田宅宮にある化禄Aもそれに随って本来の力を発揮できる
だから、Aさんは、お子さんとの関わりを何より大切にすることです。
そうすることで、田宅宮の必定〈DーA〉の凶意が緩和され、ひいては子女宮の必定〈DーA〉も徐々に解消されていくと考えられます。
Aさんの今後のテーマ(人生の非常ドア)
- 子どもと離れないこと〈子女宮〉
- それが家族運の向上に繫がること〈田宅宮〉
- 後天運しだいで復縁の可能性もある(田宅宮と夫妻宮が串聯していれば…)
以上のことをアドバイスさせていただきました。
ドアのない人生はありません。
開かずの扉もありません。
非常扉を見つけることが、不幸からの脱出に繫がります。
あとは、後天運(大運・歳運・月運)が重要です。
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