日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

「原発と一蓮托生」 ホゾを固めたのか? 佐賀県玄海町

2024年04月23日 07時04分11秒 | 政治
 佐賀県の玄海町はその名の通り玄界灘に面した半島の町、人口5,000人は佐賀県で最も人口の少なく「町」とは名ばかりの町だが、ここには九州電力玄海原子力発電所があることで広く知られている。この町が急遽「核のごみ」最終処分場誘致をめぐって佐賀県内はもちろん全国自治体から多くの耳目を集めている、という。
ここが注目されるのは、日本広しといえども原発の町が使用済み原子力燃料の核ゴミをさらに10億年の長きにわたって受け入れましょうとは言わない、少なくとも、原発運転中の地元には十分に過ぎる「迷惑料」が入っていて、隣接地域からは羨望のまなざしを受けているはずである。だから、数多ある原発所在市町村が核ごみを受け入れたいなどとは言わない。それより溜まりにたまっている使用済みの核燃料棒が発電所敷地内にうず高く積もっている危険への不安や不満を語るのが普通である。ところが、玄海原発の立地する玄海町だけは違う。積極的に「永久」処分場を誘致しようというのである。思うに人口5000人の町なれば、原発で従業員として働いているか、「九電」が発注する仕事で生計を立てているか、以上の人々の縁者であるか、それらの人たちの親戚・知人まで範囲を広げれば町人口のすべてが類縁者というコトになるだろう。街を上げて原子力発電事業と一蓮托生と「ほぞ」を固めたと理解してもよいのではないか?
とは言え、この国には10万年の長きにわたって地殻が動かない盤石不動の土地などは存在しない。まさか、この街の人々、それを知っていて「オンカロ」を誘致するというほど狡猾とは思えないが、行けるところまで「原子力・放射能文化」と付き合おうというのであれば、はてさて何と申し上げてよいのやら・・・?

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