日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

どう見てもリスペクトされているようには見えない

2024年04月25日 07時11分34秒 | 政治
 「沖縄県の嘉手納基地(沖縄市、嘉手納町、北谷町)で19日、米軍がパラシュート降下訓練を行った。日米は原則、降下訓練は離島の伊江島補助飛行場(伊江村)で行うと合意しているが、嘉手納で行われるのは昨年12月以降、これで5カ月連続。異例の事態に、地元は強く反発している」(2024/04/20朝日新聞)
記事によればパラシュート降下訓練に定められている伊江島の滑走路に穴が開いているために危険で使えないのだという。「危険」なら、穴ぐらい自分たちで直したらよさそうなものだが、要は手近なところでやれるものならやっちまえというのが駐留米軍の上部の考え方なのであろう。
言いたくないが、先の大戦の敗戦直後、ジープに乗ったMPに「チョコレートッ!」、「ギブミー、チューインガム」と叫びながら土煙の後を追いかけた経験を持つ筆者らのようなポツダム少年たちには、米軍のやることなすこと万般が横柄な人種差別に見えてしまう。
つい先ほど、我らが日本の岸田文雄首相をして「国賓」として破格の厚遇をしてくれたばかりのアメリカ合衆国大統領とその軍隊にあっては、岸田氏を指導者に戴く沖縄の民=日本国民に対して、危険極まりない落下傘降下訓練などは、所定の場所以外ではやらないという当たり前の約束ぐらいは守って呉れなければ困る。
この約束に至るについては、以前、落下傘降下訓練が沖縄読谷町で行われていて、そこでは車両や物資なども投下されるという荒っぽいもので、1965年には小学生児が落ちてきた「トレーラー」の下敷きになって死亡するというとんでもな惨事を起こした。また79年には7キロの鉄塊をつけたパラシュートが民家わきに落下するという騒ぎもあったと聞く。文字通りの「落花(下)狼藉」というべき悪行だ。こういう人身御供の歴史から造られたルールをいとも簡単に破棄する無礼、断じて許すべきではない!
国賓として遇された我らの内閣総理大臣は、対中国包囲網をこの米軍と共に築くとして在日米軍と、わが「戦力でないとする」自衛隊との組織的緊密性を強化することにしたという。かくなる上は、愈々もって沖縄本島の訓練は言うに及ばず、横田でも岩国でも三沢でも、というコトになるのではないか?
岸田氏はともかく、日本国民はどう見ても米国政府からリスペクトされているようには見えない。米国大統領閣下から厚遇されてご満悦の岸田氏こそ、言葉の正しい意味で「売国奴」と言うのではないだろうか?!

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1 コメント

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Unknown (integrale)
2024-04-25 12:44:40
岸田総理は、米国にもいうべきことはハッキリいうべきです。それが首相の本来の役割ではないでしょうか。

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