メキシコ皆既日食遠征記3日目

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4月7日ロッジにチェックインして落ち着いたころに空の様子を見に目の前の広場に出てみました。
広場に出て目が慣れてくると息をのむほどの天の川が目の前にありました。一人で見ているのがもったいないほどの素晴らしさ。こんなに濃い天の川は小笠原以来だろうか!

後ろを振り返ると中央が我々のロッジでその手前の暗い小屋がバーカウンターのある小さなパーティルーム、その左がBBQ場でその前に大きなファイアープレイスがあり、全部ご自由にどうぞとのことでした。

このころはすでに0度を下回り、カメラや三脚が白くなっていました。
少し明るくなってきたので丘の上からも見てみました。

鳥も鳴き始めたので動画でどうぞ!

さて、そろそろ7時朝食の時間です。
レストラン棟へ行くと、何と食事は外で! 寒いが火が焚いてあってなんとも気持ちが良い!!

コーヒーとフルーツ。

中央はベーコンと卵の炒め物、その右は豆のペースト、上下の2つは???美味しくおただきました。

昨晩入ってきたゲートを明るい時に見てきました。
ここを大型バスがギリギリで通過していました。

敷地内には牛も飼われていて、鶏は自由気ままに歩いています。犬も何頭か見かけました。

実にのどかで良い環境です。

あすに備えて望遠鏡の設置場所を吟味します。
ロッジを出た目の前のファイアースペースの前あたりがベンチもあって良さそうで、ここに決定。
目の前に広いスペースも検討しましたが、風が強いことを考えるとこちらが良さそうでした。

機材の忘れ物もなく準備は万端、夜になったら極軸を合わせてあすに備えます。

ランチは焼肉、デザートに硬めの自家製プリン。

このころから体調が何やらおかしい~少し悪寒がして腰が痛い。
出発前に風邪引きさんとあちこちで出会っていたので1週間前から「R1乳酸菌」で武装していましたが、それをも突破してきたか~! ビタミン剤とロキソニンで様子を見る。

夕食はバスで30分ほど走ったエル・サルトの町へ降りてレストランで食べます。

店の前にはこんな機関車が展示されていました。

出てきたのはブリトーが5本、これにサルサソースなどを付けて食べると実に美味しい!が5本は多い(笑)。
夕食後、隣にスーパーがあったので、ちょっと覗いてみた。

海外に限らず日本国内でも旅行ついでにスーパーがあるとついつい覗きたくなるのですが、地元の生活感が伝わってきて楽しいものです。お惣菜があれば買って食べたくもなります。
全員の食事がすんでバスでロッジに戻るとおおいぬ座は西に傾いているが、カノープスが高いところで輝いていました。
しかし依然として体調が悪く友人のSさん夫婦に風邪薬をもらい、暖炉の火の前で温まります。
iPhoneのSkySafariで確認すると23時頃にエータカリーナが昇ってくるようなので、上下フリースの上にダウンジャケットとオーバーパンツで防寒対策をし、カメラを持って南の空の見晴らしの良いところへ出かけます。
全てが敷地内とあって夜中であっても安心感は抜群で、メキシコにいることを忘れてしまうほどです。
10分ほど歩くと「わぁ~!」と声が出てしまうほどの星空! ニセ十字がすぐにわかり、双眼鏡を向けると山のすぐ上にエータカリーナがモヤっと見えていました。

右の方の明るい星はシリウスです。その下あたりがやや明るいのはおそらくエル・サルトの街あかりでしょう。
中央左下の赤いのがエータカリーナ星雲です。
それにしても右上から中央下へ流れる薄い冬の銀河が美しい!

そして夜半頃には待望の南十字が見事に姿を現しました。
そしてもう少し待てば南十字の左側にケンタウルス座α星β星が見えてくるはずですが、体力がそろそろ限界で寒さでがくがくしてきました。
ケンタウルス座α星β星が出てくれば~、そして南十字の右側の雲がとれてくれば~、南十字を中心に右に赤いエータカリーナ、左に明るいαβと素晴らしい景色が見えるはずですが、明日に影響しては本末転倒なので残念ながら諦めます。

オメガ星団は肉眼で十分見え、電波源銀河と言われるケンタウルスAも双眼鏡で見えていました。

ロッジに戻ると熱が出ている感じで寒くて仕方がない。暖炉の前で温まり、風邪薬とロキソニンとビタミンを飲んでさっさと寝ます。
特に腹痛ではないので「モクテスマの復讐」の呪いにかかったわけではなさそう。
おやすみなさい。

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