鉄道改善案

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芸備線備中神代~備後庄原、木次線備後落合~出雲横田は広島・岡山方面と連動した観光専用路線にせよ ー島根、広島、岡山の3県による3セク会社を設立し買い取るべきー

2024年02月15日 | 中国

芸備線が再構築協議会の対象となった(全国初)。備中神代~備後庄原はこのまま廃止への流れが加速してしまうように感じるが、備後落合で接続する木次線と合わせ、まだまだ活用できる。

芸備線のこの区間は木次線の備後落合~出雲横田と合わせて利用者が少ないので廃止されると話題になっている。筆者も乗りに行ったが、ほとんどが鉄道ファンであったが、休日であれば列車当たりそれなりに利用者はいた。

ならばそれを逆手に取り、観光専用路線にしてしまえば良いのではないか。岡山、広島、島根の3県で3セク会社を設立して、観光専用路線として存続すべきである。従前のように3段スイッチバックを目玉とし出雲方面と連携しつつ、新見で「やくも」や「サンライズ出雲」と接続、備後庄原で広島行き快速に接続させる観光列車を走らせ、島根県側からだけでなく岡山観光や広島観光とも連携した周遊ルートを構成すれば、結構集客できるのではないか。

具体的には、以下の観光列車を走らせる。

①新見~備後落合~出雲横田~宍道~出雲市 2往復 ※新見で「サンライズ出雲」、「やくも」に接続

②新見~備後落合~出雲横田~宍道~玉造温泉~松江 1往復 ※新見で「やくも」に接続

③備後庄原~備後落合~出雲横田~宍道~玉造温泉~松江 2往復 ※備後庄原で広島発(行き)快速に接続 

④備後庄原~備後落合~出雲横田~宍道~出雲市 1往復 ※備後庄原で広島発(行き)快速に接続

この観光列車は、ある程度豪華にしても良い。JR九州の「36ぷらす3」や「或る列車」のような形で水戸岡鋭治氏にデザインを依頼し、地元産品やもてなし等を組み込んだ特別列車としても良いだろう。

現在JR西日本が全くやる気がないこともあり、奥出雲おろち号は廃止になってしまい、後続の観光列車はなく、ますます衰退の一方であるが、そもそも奥出雲おろち号とて(出雲市~)木次~備後落合を往復するのみで、集客力に難があった。新見、備後庄原から岡山、広島に繋がっているというネットワークを活かし、岡山広島方面と連動した観光列車を走らせることで、まだまだ活路は見いだせる。幸い首都圏からのアクセスも悪くなく(サンライズ出雲、新幹線岡山乗換え「やくも」で新見まで)、関西圏も近い。潜在需要はある。「中国山地のど真ん中で秘境路線を体感する」と銘打って売り出せば、集客はまだまだできる。

いずれにしてもやる気の無いJR西日本にやらせておいても廃止されるのは目に見えている。一刻も早く島根、広島、岡山による3セク会社を設立し、この区間を買い取るべきである。