赤い池という、いかにも地獄らしい光景が広がる地獄。国の名勝にも指定された、由緒正しき地獄です。血ノ池軟膏や地獄グルメなど、名物も多数あり、食事や買い物も楽しめます。
名勝に指定された地獄
血の池地獄は非常に歴史の深い地獄。奈良時代に編纂された「豊後国風土記」にも「赤湯泉」の名でその存在を見ることができるそう。
2009年には、海地獄・竜巻地獄・白池地獄とともに国の名勝に指定されます。また、別府地獄組合にも入っているので共通券でめぐることも可能です。
ただし、この血の池地獄と龍巻地獄は、他の5つの地獄がある「鉄輪(かんなわ)」から3kmほど離れた「柴石(しばせき)」にあるのでご注意を。
赤い熱泥の池
入園して目に入るのは真っ赤な地獄。これぞ地獄!といったイメージにピッタリの光景です。
高温・高圧下で自然に化学反応を起こし生じた酸化鉄・酸化マグネシウム等を含んだ赤い熱泥が地層から噴出、堆積するため池一面が赤く染まっているそう。
ちょっと高いところから撮影できる展望スポットもあります。今日は気温が低いためか湯けむりがたっぷり。水面は見づらいですが、これはこれで幻想的。
手前部分は熱泥がたまって凄く浅いですが、奥の方は色が変わっております。蒸気であまりよく見えませんが、それなりに深さがありそうです。
楽しみ方はいろいろ
園内には足湯があり、赤褐色のお湯につかることができます。
訪問した際は大きな柑橘がプカプカと浮いていました。これはなんて果物でしょうか?
気になったので尋ねてみたところ、その正体は「ざぼん」。関東に暮らしているとあまりみかけない果物ですが、身と皮の間に挟まるワタの部分を漬物にしたりして食べるそうです。
地獄のドッグランもあります。なんかネーミング的にぶっ倒れるまで走らされそうな気がしますね。
同じ敷地内にはお食事処「極楽亭」があります。大分名物の「とり天」や「だんご汁」に加えて、「血の池バーガーセット」や「地獄の極楽カレー」など地獄グルメを楽しむことができます。地獄めぐりをする際は、ここでお昼にするのもありですね。
不思議な血の池軟膏
血の池地獄のお土産コーナーはかなり充実。様々な大分名物・九州名物がそろっております。地獄めぐりでお土産を買うならば、ココか「海地獄」が一番の品ぞろえな気がします。
そんな中でもこの血の池地獄の名物と言えば「血の池軟膏」。血の池地獄の傍に建つ小屋では、血の池地獄から湧き出る粘土から作られた皮膚病に効く軟膏を販売しています。
水虫、虫さされ、汗疹、やけど、あかぎれなど様々な効能があるという軟膏。せっかくなので記念に買ってみました!伝統的なパッケージはものすごく効果がありそうな予感です。
見た目は赤茶色。そして香りがかなり独特!臭いという方が多いようですが、私は合掌造りなどの茅葺き民家で嗅いだことのある、燻したような香りに感じました。気になる効果ですが、まだ該当するような症状に出くわしていないのでしばらくお預け。
ちなみにこの軟膏に対する口コミは、日本最大級のコスメ・化粧品・美容の総合情報サイト「アットコスメ」にも寄せられています。使用感が気になる方は、ぜひ検索してみてくださいね!
アクセスと営業情報
亀川駅より徒歩約25分、もしくはバスで約15分。別府駅よりバスで約40分。
車の場合は別府ICより約15分。目の前に広々とした無料駐車場を備えています。
開館時間 | 8:00~17:00 |
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定休日 | 年中無休 |
料金 | 450円 |
公式サイト | https://chinoike.com/ |
※掲載の情報は2024年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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